カテゴリ:仏像の話
興福寺仮金堂・北円堂 11月23日(月祝)まで
「『国宝 阿修羅展』帰山記念 興福寺国宝特別公開2009 お堂でみる阿修羅」 奈良情報日記、もうちょっと続きます。 (楽しい奈良旅行の思い出を引っ張って、普段の生活の栄養にしようというぐりぐりの目論見もありつつ・・・o(-_-)o) 一番の楽しみだった、興福寺仮金堂での凱旋公演。 KoK作のかっこいい四天王を、彼らのご自宅(?)にお邪魔して拝観する機会なのです。 泊まったホテルのロビーに海洋堂のあれが飾ってありました。 ↓ アイドルです。 個人的には、アイドル君だけだったら、これだけ見て帰ってもいいくらいかなぁ。 もちろんお目当ては別なので、ホテルで前売券を買って行きます。 (ホテルで買うと、通常1,500円の拝観料が、1,300円になりました) 休日は行列ができるようですが、平日で、開扉時間間もなくだったため、 こんな感じ↓ ですぐに堂内に入れました。 お堂の中は、東博の薬師寺展の日光月光展示室みたいに、前列の低い地面のフロアと、後列の高い展望台になっているフロアに分かれて作ってありました。 ロープで拝観順路が仕切られていて、入口は地面→スロープを上がって高台→反対側から降りて地面→中央正面→出口 と通路が決まっています。 照明がちゃんと当たっていて、隅々までよく見えます。 須弥壇中央、他とスペースを空けて立っているアイドル、その一帯だけは拝観の方々が集まっていて混み混みですが、ほかの場所はゆったりしていて、立ち止まって思う存分拝めました♪(^人^) 四天王、やっぱりかっこいい! で、意外にも、ちょっと小さく見えます。 東博でお会いした時は、なあんて大きいんだろうと見上げたのに、ご自宅ではお体がしゅるしゅる縮んだみたい!? お薬兄弟もそれほど大きく見えないような。東博の3分の2スケールくらいな印象。 それだけお堂全体が大きいんでしょうね。外から眺める分には、さほど大きな建物って感じではないんですが。 奈良スケールに目の錯覚が起こっているようです。 大勢集まっている金堂ファミリーの中で、一際目立つのが、当然ですが釈迦如来坐像、ファミリーのボス(本尊)でした。 初めて拝観しました。 大きさと存在感で、目がそちらへ引き寄せられてしまいます。(°0°;) この中では一番のニューフェイス、江戸時代作で、国宝でも重文でもない新参者でありながら、この堂々たる態度。 ある日突然事務所に現れ「今日からわしが組長じゃ」と一言放って奥の革張り椅子に陣取ってしまった新ボスの貫禄に、周囲は二の句も告げなかったことでしょう。 天平の美少年ユニットも、たくましい四天王も、ボスの手足でしかないのです!? 江戸時代作によくあるキツイ吊り目。ぼってりした下唇。台座の獅子の浮き彫りの浮き上がり具合が半端でないこと。 釈迦如来恐るべし。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月31日 14時14分54秒
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