309525
ホーム \| 日記 \| プロフィール	【フォローする】【ログイン】

(旧)ぐりぐり寺　寺だより

[美術館・博物館の話] カテゴリの記事

全146件 (146件中 1-50件目)

1 2 3 >

法然と親鸞展　後期　行きました

東博の法然と親鸞展、終了日(４日)前日に行ってきました。終了１日前の休日なのに、入場待ちの列がありません。中は混んでいるもののすんなり入れました。そして相変わらず、来館者の年齢層がお高めです。平均70歳ってとこでしょうか。念仏で誰でも往生・・・。ひっ迫した事情でもあるのかしら？(コラ)後期の展示にも行ったのは、前期にはなかった「山越阿弥陀図」(禅林寺蔵)を拝見したかったから。(画像はこちら)山の向こうに阿弥陀さまがにょきっと現れてて、山の手前は雲に乗った観音・勢至ペアが駆け寄ってくるところの絵。金戒光明寺の山越阿弥陀と違った良さがありました。控えめというか、派手じゃないけど気品あふれる感じです。絵の中に、縦に三分割するような筋が入っていましたが、元は三曲の屏風だったのですかねぇ。臨終を迎える人の枕元に立てて置いたような・・・。よく見ると、阿弥陀様の背後は遠くまで海になっています。初めて気づきました。阿弥陀様は、山だけでなく海も越えて来てくださったのでしょうか。入館したときはざんざん降りだったのに、出るときには雨がやみ、青空が見えていました。いつの間に!?上野の黄葉も見頃でした。

2011年12月03日

コメント(2)
特別展公式サイトとは思えない派手ページ

この日記の左はじにある「●●気になる特別展・特別公開情報●●」のページ、地味にひっそりこっそり更新しています。これから美術館・博物館・お寺の御開帳に行かれる方、ぜひ参考にしてくださいね♪一番の目的は、自分が忘れないようにメモっているわけですが。。。さて美術館の特別展告知サイトというのは、だいたい落ち着いた色合いに、画像大きめ、字が小さめ、品が良いデザインでまとめられているものです。が、こちら！　↓三菱一号館美術館「ルドンとその周辺－夢見る世紀末」展の公式サイトは、なんか違う！字が躍ってます(・・;)。作品に文字がかぶってるし・・・。なんだか見たことのないポップなフォントだし・・・。「や　っ　た　ね　！」　ってここに動画を使うか！スーパーの特売チラシみたいで、ちょっと美術館サイトには見えませんね～。どうしちゃったんでしょう。現代美術ならともかく、象徴主義のルドンだしなぁ。変で面白いので、ちょろっと紹介しました(^皿^)

2011年12月02日

コメント(4)
ヴェネツィア展　行きました

江戸東京博物館　12月11日(日)まで「世界遺産　ヴェネツィア展」ＨＰこちら隅から隅までヴェネツィア尽くし！ヴェネツィア三昧！　な展覧会でした。絵画が多いですが、ヴェネツィアングラス、陶器、豪華なドレスに帽子に靴、バッグ、シャンデリア、地図に地球儀・・・などなど、贅沢な暮らしを思わせる品々が色々ありました。展示品は15世紀末から18世紀ごろまでのものです。ヴェネツィアが海運業で大もうけしていたころ。何百年も前の絵画に描かれた教会や広場が、現在も同じように残っているのがすごいです。今行っても、変わらぬ景色を見ることができるなんて素晴らしい♪教会、橋、広場、海、運河、ゴンドラ・・・この展覧会を見終わった後、ヴェネツィアに行きたくなること間違いなしです。あー、行きた～い(~△~)。特に記憶に残っているのは、豪華なヴェネツィアングラスのシャンデリア、巨大なドアノッカー(ドアの表に取り付けて、外からコンコン叩いてノックするもの)、竹馬のようにかかとが高い靴、そして「二人の貴婦人」という絵です。２ｍ以上あるシャンデリア、顔より大きいドアノッカー。どれだけ大きなお家にあったのかしらん。かかとが高い靴、というのはサンダルの下に上げ底がしてあるようなものでしたが、上げ底の高さが半端ではありません。50cmくらいありそう！身長が0.5ｍ高くなる!?　ちなみに女性用です。こんなサンダル、レディー・ガガくらいしか履かないのでは・・・。説明によると「目立つことが優秀とされた時代」だったそうで。「二人の貴婦人」は謎めいた絵です。絵の中に左向きの女性が二人座っています。画中に色んな生き物が出てくるけど、女性たちはどれも見ておらず、画面の左の外をじっと見つめているもよう。視線の先、絵は唐突に終わって、途中で切断されたかのようです。絵には、左だけでなく、上にも続きがあって、上側が20世紀に発見されたそうです。詳しくはこちら。左側はどうなっているのか、何があるのか・・・気になりますねー。画中の女性が特別美人ってわけでもないんですが(^^;)、不思議と吸い寄せられるような魅力がある絵で、長い時間絵の前に立っていました。作者のカルパッチョという画家は、イタリア料理のカルパッチョの名前の由来になったと説明文にありました。赤い生肉やマグロが、赤の使い方が独特だったこの画家を連想させるからだとか。展示会場の出口を過ぎるとミュージアムグッズが売られているわけですが、さながら百貨店のイタリア物産展のよう。展覧会グッズよりも、ヴェネツィアングラス製品やムラーノ島レースやフィレンツェのコスメなど様々な特産品が所狭しと並べられております。展示を見てすっかり現地へ行きたくなっていたところなので、熱心に見てしまいました。

2011年11月26日

コメント(2)
法然と親鸞展　行きました

東京国立博物館　12月4日(日)まで「法然と親鸞　ゆかりの名宝」ＨＰこちら初めに言っておきますと・・・、仏像の展示を楽しみにして行かれると、がっかりします(^^;)。膨大な展示品の中で仏像はごくわずか。そのうち、◎浄土宗所蔵　阿弥陀如来立像◎浄光明寺所蔵　阿弥陀三尊坐像は拝む価値ありますが、正直、あとは・・・(^^;;)。仏像だけが目当てという方にはお勧めしかねる展覧会です。。。では、どんな方にお勧めかというと：１、高僧・祖師像大好き２、聖徳太子大好き３、仏画大好き４、絵巻物大好き５、法然・親鸞大好きのどれかに当てはまるなら、どっさりと並ぶ展示の前に、目がハートになることでしょう♪とくに１、は、ちょっと今までないくらい沢山拝めますよ。お坊さんの像を(^皿^)。ぐりぐりは３、と４、のところで目がハートになっておりましたが・・。v(^^)v全体に、法然さまと親鸞さまの業績をたどる大回顧展のような趣で、「美術展」というより「歴史展」「資料展」という方がしっくりきます。開祖お二人と、二つの宗派についての説明書きがあちこちにあって、初心者の自分でもざっくりと伝記を知ることができました。お二人の伝記を絵巻物にした「絵伝」。これが模本なのか異本なのか、何種類もあり、見ても見ても終わらない勢いで延々繰り延べられております。法然上人・・・丸顔親鸞聖人・・・とがった顔に、逆八の字眉毛が特徴らしいです。直筆の書もあり、こちらも特徴が出ています。法然上人・・・丸い字親鸞聖人・・・鋭角な字、はねが真上に向かってる字は顔を表すのかしら!?仏像ですが、阿弥陀如来立像(浄土宗)は１ｍくらい、切れ長の涼しげな目が印象的です。僧衣をかけた右腕を、衣のずっと奥、ひじが見えるくらいまできっちり彫ってあるのが気合あるなと感じました(この説明、分かります？)。法然上人一周忌に造られ、像内からは４万人くらいの署名が入った紙が出てきたそうです。浄光明寺の阿弥陀三尊、大きかったです！お寺でも拝観したことがあるけど、こんなに大きかったっけ!?　博物館のが巨大化したみたいな・・・!?本尊の衣の模様は、花や草の形に型抜きした土を貼り付けてあります。よく運んできて無事でしたね～。両脇侍は宋風ばりばりです。とがった爪先、複雑極まりない高髻。自分が知る限り、一番ややこしい髻の仏様でありましょう。今回一番楽しみにしていた、来迎図や山越阿弥陀図は、会場のラストにありました。知恩院の来迎図、かっこいいです。「早来迎」と呼ばれるだけに、阿弥陀様御一行が急降下で降りてきて、極楽へ行こうとする人を大急ぎで迎えに来てくれているところ。どれが観音菩薩＋勢至菩薩か分からないくらい、大勢のキラキラした菩薩団体が押し寄せてきて、出来る限り豪華にしたバージョンで来迎にいらしたもようです。魂が乗る蓮台も、ビーズがじゃらじゃら垂らしてあるし。金戒光明寺の山越阿弥陀図も良かったです！山越阿弥陀だと禅林寺のが有名ですが、それは後期展示で、前期はこちらでした。初めて見ましたが、保存が良く、線も色もよく出てきれいでした。手前の山がなだらかで低めなのが、落ち着いた田園風景を思わせて心和みます。昔の貴族は、臨終の際に、枕元にこの屏風を立てて、阿弥陀さまの指から出る五色の糸を手に持って、来迎を待ったのですね。最後に。「悪人正機説」の「悪人」とは、犯罪をおかす人のことじゃなくて、仏教の戒律を守れない人のことだったんですねぇ。知らなかった。てことは、私も悪人、世の中の大体の人が悪人、ってことでしょうか？

2011年11月03日

コメント(4)
第63回正倉院展

あっという間に９月＝秋になってしまいました。日々のお天気はまったく秋らしくないうえに、私の頭もまだ夏休み気分(というより夏休みを取得した気分がまったくしない)。でも、奈良博では早くも正倉院展のお知らせが・・・。あーやっぱり季節は巡ってゐる。第63回正倉院展平成23年10月29日(土)～11月14日(月)奈良国立博物館　東新館・西新館観覧料金　一般当日1,000円　前売・団体900円　オータムレイト700円ＨＰこちら去年は螺鈿紫檀五弦琵琶(だっけ)が出品されて、皆の注目を浴びました。今年の目玉は・・・、ＨＰの画像にある「へきじきんぎんえのはこ」、でしょうか？それとも「時の権力者にも珍重された黄熟香（おうじゅくこう）」？？会期のころの奈良公園は、紅葉には少し早いけれど、散策するには一番過ごしやすい季節です。今年は奈良に行っていないので、そろそろ「奈良欠乏症」の兆候が出てきそう・・・。なぜか旅行パンフレットを集めたりしているしなあ・・・。奈良に行ける体力と財力と休暇があるって、素晴らしいことです。行ける方はぜひぜひ♪

2011年09月10日

コメント(4)
空海と密教美術展　行きました　その４

一つ前の日記で曼荼羅のことをとりあげたついでで、今日は曼荼羅のことを書きます～。ワタシ、仏像も好きですが、それに負けず劣らず仏画や曼荼羅も大好物です。仏像に比べるとマイナーな世界なのか、仏画について熱く語れる相手がなかなかいないのですが・・・。かろうじて大学時代の同じゼミの友達くらいかしらっ。ちなみに好きな仏画は東博の普賢菩薩騎象像、高山寺の仏眼仏母像、禅林寺の山越阿弥陀図、知恩院の阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)で、好きな曼荼羅は東寺の両界曼荼羅の胎蔵界。那智参詣曼荼羅もいいですね♪・・・って、誰もついてこない話題だわ～(T_T)。さて空海と密教美術展に話を戻すと、ぐりぐりが行った日に展示されていた曼荼羅図は、・高雄曼荼羅　胎蔵界　(神護寺蔵)・高雄曼荼羅　金剛界　(神護寺蔵)・西院曼荼羅　胎蔵界　(東寺蔵)でした。あっ念のため説明すると、曼荼羅とは、仏教の教義とか極楽浄土とか寺社仏閣とかを図にして説明したものです。で、密教では「大悲胎蔵生曼荼羅(胎蔵界曼荼羅)」と「金剛界曼荼羅」の２種類が教義をあらわす曼荼羅で、両方あわせて「両界曼荼羅」という１セットで作られます。(この説明であっているでしょうか。冷汗)高雄曼荼羅は現存最古の両界曼荼羅。赤紫の綾織物に金銀泥で描かれています。空海が唐から持ち帰った曼荼羅の原本はもうありませんが、それを写したものだそうです。・・・が、傷みや剥落が進んでいて、絵柄がよく見えな～い(?_?)。ぱっと見、真っ黒いだけ!?脇の液晶ディスプレイで、これが如意輪観音、これが不動明王、と説明してくれて、それで確認し、改めて実物を見て、ここか～!?みたいな。みんな「えっ？見える？分かる？」と右から見たり左から見たり、近づいたり離れたり。そのうち眼が慣れてきて、んん？見えるかも？(◎_◎)オペラグラスや双眼鏡があるととっても便利でした。西院曼荼羅は、私が特に好きな東寺の曼荼羅です。こちらは現存最古の「彩色の」両界曼荼羅。すんばらしいです。引き込まれます。ずーっと見てても飽きません。色鮮やかさ、状態が驚くほど良いです。仏様の一人一人が細かくって個性があって、端から端まで気が抜けません。眉毛が長いところ、目尻が上がっているところ、目の下がちょっと紅潮しているところなどがなんとなくアジア大陸っぽい印象。こちらは会期中ずっと、胎蔵界か金剛界どちらかが展示されているので、オペラグラス持ってぜひぜひ見てきてください。吸い寄せられちゃって、離れがたいですよ～。つづく

2011年08月19日

コメント(2)
空海と密教美術展、血曼荼羅の展示期間

りゅうさんの日記で教えていただいた記事です。りゅうさん、ありがとうございます。「重要文化財：『曼荼羅図』落とし損傷　東京国立博物館」「１５日夜、研究員と運送業者が、巻かれた状態の作品を滑車などを使って上下に広げて調整中、滑車の一部が外れて作品の下部が地面に落下」・・・ですかぁ～～天下の東博でも・・・そんなことがあるんですね・・・。東博だったら、文化財輸送のプロフェッショナル・日本通運の海老名和明氏がついてるんじゃ・・・。あっ輸送と展示は別のプロフェッショナルが担当しているのかしらっ。大きな傷にならなかったのは幸いです。古～～いお宝ですものね。細心の注意を払って、何重にもチェックしていても、想定外の事態が起こりえます。何事もなくたって、この炎天下に東京まで車で運んで、広げて掲げて、ライトを当てて、１日何万人も押し寄せてきたら、ちょっとずつ劣化してくるのは避けられないのでは。それも覚悟の上で、所蔵先の方々はお宝を貸し出してくれているはず。ありがたいことです。ということで、血曼荼羅の展示期間は、当初の予定から胎蔵界と金剛界の期間が入れ替わっています。

2011年08月18日

コメント(2)
空海と密教美術展　行きました　その３

忘れたころに復活します。空海と密教美術展の日記、続きでごわす。ＨＰはこちらです。(「１４日～１６日は会場混雑の為に入場規制をしました」なんて書いてあります。とうとう入場待ちの列ができましたか～)今度は「飛行三鈷杵」につきまして。飛行三鈷杵の展示期間も短くて(7/31～8/11)、これを見るために、１回目の一週間後にまた東博へ行ってきました。展示品にはいくつも密教法具があって、三鈷杵やら三鈷鈴やら独鈷杵やらが一列に並んでいます。その中で、一つだけ離れた展示ケースの中、金色に輝いている大振りな三鈷杵が、それでした。(画像はこちらのＨＰにあります)「空海が唐からの帰国に際し、密教を広めるのに相応しい地を求めて明州の港から三鈷杵を空中に投じたところ、それが遠く飛行して、高野山中の松の枝に懸ったという伝承をもつ」ということで「飛行三鈷杵」と呼ばれています。こう見えて、投げればけっこう飛ぶ！？！？日本海越えちゃう！？(・x・;)ほかにも似た形の三鈷杵がいくつもありましたが、浅学なぐりぐりにも、これが他と比べて目立って違うのは分かりました。違い１、大きいほかより一回り大きいです。長さが25cmくらいありそう。どうやって使うのか知らないけど、片手で持って上げたり下げたりするのはしんどいかも・・・。違い２、彫りが深い鋳造の場合も「彫りが深い」っていうのか分かりませんが、溶かした銅を型に流し込んで造ったわりにはエッジが鋭い、深く切れ込んでいるように見えます。摩滅したとか丸みを帯びたところが無く、パーツがくっきり立っていて、細いところは細く、尖ったところは尖って、まるで固い木を彫ったようなのです。それだけ出来が良いということなのか、それとも使ってないからか？違い３、欠けてる先が一本欠けてます。分かりやすい～(^^;)。いつ欠けたんでしょうね～～高野山の松に引っかかった時か、それが地面に落っこちた時か・・・。とても立派な三鈷杵でした。こんな重そうな物を投げ飛ばす空海って、室伏広治選手みたいにムキムキだったんだわ、きっと。つづく

2011年08月16日

コメント(6)
空海と密教美術展　行きました　その２

空海と密教美術展の日記、続きです。当分はこの展覧会のネタで引っ張るつもりですので、覚悟してくださいね～(~皿~)♪ＨＰはこちらです。今日は「金念珠」について書かせていただきます。金念珠とは純金製の数珠なのですが、これは高野山のお宝中のお宝らしくて、２ヶ月続く会期の中でもたった11日間(7/20～30)しか出品されなかったものです。空海が唐へ留学していた時、皇帝から贈られたそうです。(画像はこちらのＨＰにあります)玉の一つ一つが小粒できゃしゃな数珠ですが、よーく見ると、一粒の玉とおぼしく見えた球形が、何十粒もの細か～い純金ビーズを編み合わせたものだったんです。肉眼では確認できない微小なビーズを、球体になるように、複雑に編み込んであります。これは作るの大変ですわ。手先が器用で、近視視力が優れてないと・・・。当時の工芸技術の頂点だったかもしれません。そんなお宝を留学生にあげちゃうとは。皇帝からの評価が高かったのですかねぇ。とても繊細そうで、数珠として実用向きではありません。ジャリジャリ揉んだら一瞬でばらばらになりそう。多分、観賞用でしょう。この展覧会で唯一、国宝でも重文でもない展示品がこの念珠。指定を受けない理由があるのかな？　と勘ぐってしまいます。つづく

2011年08月02日

コメント(11)
五百羅漢展　行きました

江戸東京博物館　7月3日(日)まで「五百羅漢‐増上寺秘蔵の仏画　幕末の絵師　狩野一信」上の写真は江戸博のチケット売り場に出ていた案内です。五百羅漢展の所要時間が「約40分～１時間」となっております。無理！１時間じゃ無理！(>_

2011年06月30日

コメント(6)
写楽展　行きました

東京国立博物館　6月12日(日)まで(今日まで)「写楽」ぐずぐずしてたら写楽展最終日になっちゃいました。東京・上野まで行ってへろへろにならないかなぁ・・・入場待ちの列で立ってられるかなぁ・・・展覧会最終日。幸い入場までは並びませんでした。会場内は大盛況で、最前列で見るのが厳しい所もありましたが、まあちょっと離れた位置からでもいいか～と気楽なノリで楽しんできました。既に見に行った方々のブログから得た状況によると、第一会場入ってすぐが一番混んでいて、終わりに行くほど混雑が減ってくる、写楽の一番の見どころ大首絵は会場の途中から始まる、展示作品数がとても多い、のだとか。入り口付近から気合一杯で観察してると、肝心な所で集中力が切れそうです。最初のほうは適当？に・・・。写楽の浮世絵がこんなに沢山集まったなんて、驚きです。国内から海外から、集められる限り目一杯呼び寄せたんですねぇ。同じ作品でも２枚３枚とあるし。一目見たら忘れられないインパクトある作風ながら、正体不明、11ヶ月しか活躍しなかった、後になるほど作品の数も質も衰えてくる等々謎の絵師。後の時代の学者さんやら小説家さんやらが、あれこれ詮索したくなるのもごもっともです。肉筆でなく版画というのも、ますます作者が確定しにくいでしょうね。やっぱり初期の大首絵が一番見ごたえあるなぁ～～販売当時は色がもっと鮮やかで、派手だったんだろうな～。顔や手足の線はどうやって彫ったのかと思うほど細い反面、着物の線は筆の肥痩を生かした太い線でした。使い分けてるんですね。色々な役柄の、当時の男女を次々眺めてきましたが、どの人もこの人もとっても服が派手！歌舞伎衣装だからでしょうか。男性でも、色が鮮やかだったり模様がびっしりだったり。衿の合わせが二重三重にもなっているところを見ると、男の人も長襦袢をそれだけ着てたのか!? さらに衿と袖から覗く重ねが赤だったりする。江戸っ子の粋と言われるものかしら。女性はさらに豪華。帯の結び方も、髪の結い上げ方も、どこがどうなってるのかさっぱり分かりませーん。あの頃の女性のヘアスタイル、一度、結い上げるところを最初から最後まで見てみたい。髪が長ければ自前の髪で可能なのか!? そもそも今、結える人がいるのか!?複雑怪奇です。かんざし６本差しても櫛を差しても落ちてこないしねぇ。役者絵以外で気になったのは、７歳にして体重71kgの大童山です。良いのかしらその体重。今なら健康指導が入るのでは・・・。

2011年06月12日

コメント(6)
１日から始まる特別展×２

今日から職場に復帰しました。ずっと寝ていたせいか、残業もなくたいした仕事をしていないのにふらふらしますねぇ(A@_@;)。道場出てから１日しか休んでないからですね。それでもなんとか丸一日もちました。あと木・金曜日までもちますように。(=人=)はてさて本日・６月１日から始まる展覧会が２つあります。「没後150年記念　破天荒の浮世絵師　歌川国芳」太田記念美術館　6月1日(水)～7月28日(木)一般当日1,000円ＨＰこちらdon-iida♪さんから教えていただきました。ありがとうございます。歌川国芳の絵が嫌いな人って会ったことがないです。好きだっていう方ばかり。実は好感度大？隠れ人気高し。前期に妖怪画、後期に戯画が展示とあっては、どちらも捨てがたいです。「ジパング展」日本橋高島屋8階ホール　6月1日(水)～6月20日(月)一般当日800円ＨＰこちら現代の日本画。有名どころがずらっと揃っていて、この展覧会に行けば、いま勢いがある現代作家さんの代表作を一度で確かめられそうです。池田学の本物の絵はどれくらい細かいんだろうか？　気になる。ちと会期が短いな～。どちらも東京、ぐりぐり上京するだけの体力がないので、行かれた方のご報告を楽しみにしていまーす(^皿^)。

2011年06月01日

コメント(0)
ヴィジェ・ルブラン展　行きました

三菱一号館美術館　５月８日(日)まで(終了)「マリー＝アントワネットの画家　ヴィジェ・ルブラン展　－華麗なる宮廷を描いた女性画家たち－」18～19世紀のフランスで活躍した女性画家・彫刻家の作品だけで構成された展覧会です。採りあげた範囲が絞られていたので、内容が分かりやすかったです。見に来ているお客さんも７割方女性。あとの３割の男性は、女性の連れと思われます。「ベルサイユのばら」を読んでいれば一層楽しめたのかも。。。多分まんがの登場人物の何人かが実在していて、その肖像画がちらほら見受けられるようなのです。「ホントにいたんだねー」と囁きあう女性２人の観覧者もおられたし。まんがを読んでいない自分は、マリー＝アントワネットの夫君がルイ何世なのかもわからず、彼らの波乱の運命に実感が持てなくて少し残念でした。(そういえばオスカルやアンドレの肖像画はなかったなー。こちらは実在しないのかしらん)展覧会のタイトルになっているヴィジェ・ルブラン画家、昨年、損保ジャパン東郷青児美術館の「ウフィツィ美術館　自画像コレクション」で自画像を見ました。(そのときの日記はこちら)その自画像にそっくりで、もう一枚描いた自画像が今回展示されています。そっくりだけれど、画中にある描きかけのカンバスには、ウフィツィのほうはアントワネット妃が、今回のほうは自分の娘が表されています。一方がフランス革命前、もう一方が後に描かれたから。宮廷画家だったため、革命後は身の危険を感じて亡命し、その後12年間フランスに戻らなかったそうです。アントワネット妃の肖像画を王妃に気に入られて、見事お抱え画家になったルブランですが、その本人お気に入りな王妃の絵、うーん・・・ﾉ(~_~;)。。。広いおでこ。大きなたれ目。ずずんと盛った巻き髪。こういうのがお気に召されたのかぁ。フル正装で、バッチリ決まっているといえばいえるかも。同じ画家によるほかの女性の肖像画のが、自然で美人な感じがしました。時代や場所で好みが違うからでしょうか。絵に描かれた貴族の、紳士淑女の服装がみな豪華なこと！これぞ宮廷、おフランス。いつもこんな格好だったのかしら。そして人物の名前が長～いです。覚えるのをあきらめました。ＨＰこちらです。

2011年05月15日

コメント(0)
ドガ展　行きました(昨年末)

横浜美術館　2010年12月31日(金)まで(終了)「ドガ展」万が一、この日記を見て「ドガの展覧会やっているの！見たいわ！行きたいわ！」と思われた方、スミマセン！終わってます。今さら、去年の年末に行った展覧会の日記です(A~_~;)。ずっと日記にしようしようと気にかかっていて、あっという間に年が明けて５月になってしまいましたがな。すでに記憶が霧の彼方に・・・。最終日ぎりぎりに行ったので、横浜美術館は混み混み、入口前に長蛇の列が。３ヶ月半も会期があったのに早く行っておくべきでした。説明文によると、人付き合いが悪く友人が少なかったというドガですが、引きこもっていたわけではなかったようで、人が大勢集まる群集の絵をたくさん残しています。バレエの教室やカフェ、美術館、競馬場。作品もほとんど人物画だし、生涯を通して人間に興味津々だったように感じました。授業中のバレエダンサー達を描いた絵、一人一人順番に先生に稽古をつけてもらうのですが、順番待ちしているダンサー達のだら～んとした格好が面白いです。ピアノに乗っかったり、足を投げ出したり、背中をかいたり。仕事中にこんな画家がしょっちゅう出入りしていたら、気が抜けませんね。どんなだらけきった瞬間を描かれるかわかったものではありません。有名な「エトワール」も展示されていて、こちらはさすがに人気があり、見学の方が幾重にも取り巻いていました。一番前では見られなかったけど、少し離れて鑑賞。パステル画でした。ささっと描いたようなのに、光の当たり方や骨の浮き出ているところがしっかり捕らえられていて、何一つ間違った線がないよう思えます。舞台袖に控える、バレリーナのパトロンの存在も気になるところ。晩年は目が見えなくなって、絵筆の代わりにロウで像を作っていたそうです。ロウ像を没後ブロンズに作り直したものが多数展示されていました。そちらでも題材は、バレエダンサーか、馬。よほどこの２つに興味が尽きなかったんですね。

2011年05月13日

コメント(0)
特別展・特別公開情報をのせました

気になる美術館・博物館の特別展や、お寺の特別公開ご開帳の情報を聞くたびに、こちらの日記で紹介しています。しかし後で知りたいときに、自分の日記の中を探すのがめんどうなので、別のページにまとめました。この日記の左わきの、カレンダーの下に、「●●気になる特別展・特別公開情報●●」というページを作りました。ぐりぐりが個人的に気になる展示・公開だけなので、全部載っているわけではありませんが、これから何かあるかな～？と思ったときに参考にしてください(^^)(もし転記ミスがあったらご容赦を(汗)。。。)それから、寺りぐりぐにもブツ画をアップしました。よろしゅうです～。

2011年05月09日

コメント(6)
平成23年新指定重要文化財を東博で展示

今年も、新しく文化財に指定されたお宝を、東博で公開します。特集陳列　平成23年新指定重要文化財本館特別1室・特別2室2011年4月26日（火）～2011年5月8日（日）ＨＰこちら今年はやっぱり、国宝指定はなかったのかな？去年は伊能忠敬の地図が国宝になったのを見たような記憶があります。気になるのはもちろんブツでして・・・、「千手観音」とか「十一面観音」という文字を見ると、どんなだろう？と興味そそられます。このＧＷは行きたい特別展が多いです。東博だけでも、写楽、手塚治虫のブッダ展、プラスこれ↑。世田谷美術館の白洲正子、三菱のルブラン、江戸博の五百羅漢。どれかをあきらめることになるのですが、どれを切るか、悩みの種です。

2011年04月26日

コメント(2)
またまたフェルメール　と、ゴヤの特別展

今「地理学者」を展覧しているBunkamuraで、12月にまた別のフェルメール作品を公開するらしいです。「フェルメールからのラブレター展」Bunkamuraザ・ミュージアム　12月23日(金祝)～2012年３月14日(水)前売一般1,300円「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」が来日。たしか、来年、「真珠の耳飾りの少女」も日本に来るんじゃなかったっけ？2012年7～12月、東京と神戸で開催の「マウリッツハイス美術館展」で。すごいなあ・・・どんどん来ますね。ユーロ安だからか!?「海外旅行しないでフェルメール作品をいくつ見られるか」に挑戦中のぐりぐりですが、すでに15点くらい達成しているんじゃないかしら。あと、ゴヤの特別展も。「プラド美術館所蔵　ゴヤ　光と影」国立西洋美術館　10月22日(土)～2012年１月29日(日)ゴヤは明るい絵もあるんだけど暗い絵のほうが印象が強くて・・・。黒い絵のほうも来るのでしょうか。展覧会のトップ画像にはしづらいよなぁ。。。我が子を喰らうサトゥルヌスとか、1808年5月3日とか・・・(A=_=;)。でもそれが来るならもう一度見たいです。

2011年04月25日

コメント(2)
フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展　行きました

Bunkamuraザ・ミュージアム　５月22日(日)まで「シュテーデル美術館所蔵　フェルメール≪地理学者≫とオランダ・フランドル絵画展」ＨＰこちら元々苦手な渋谷の人混み。体調がこんななのに、行くのはますます気乗りしないのぅ。。。しかしフェルメール展の前売券を買ってあるんだった。東京に出るのは３カ月半ぶりです。Bunkamuraまで行って帰って、すっかりへろへろになりました。m(_ _m )実を言うと、オランダとフランドルとネーデルラントの場所の違いが分からないのです。みんな同じじゃないの？西洋美術史を学んだ者なら、知ってて当たり前なのでしょうか。大学時代、西洋美術史の授業中寝てばかりいたのが今頃響いてます(_ _)。もちろん展覧会のメインはフェルメールの絵で、そこは他の絵と離れて特別扱いでした。思っていたより小さいです。A2もないくらい。そうですよね、フェルメールの絵ってどれも大きくないですよね。それが見る前の想像で、脳内でだんだん大きくなってるんです。小さい画面の中にも、地図とか、地球儀とか、タイル、織物、コンパス、日本の着物と、情報がぎっしり詰め込まれています。地図はいつどこの会社で発行したものか分かっているそうで、そこまで正確に描いてあるとは。読み解く楽しみもある作品です。地理学者が羽織っている上着は、日本の着物(またはその模造品)とのことですが、袖を見ると袂がないような・・・。それにモコモコしてるし、ひょっとして、どてらとか綿入れとかかい巻きとかいうタイプでは？頭脳明晰、裕福な若い学者がどてらを着て研究してる絵ですね。今、地理学を専攻しても就職に有利かどうか疑問ですが、航海での貿易に地理が欠かせなかったころは、国の収益に大きく関係する重要な学問だったことでしょう。ほかにもあらゆるジャンルの絵が展示されていました。風景、人物、静物、どの分野にも素晴らしい作品が何点かあって、気に入ったところはゆっくり見せてもらいました。全体に絵の大きさが小ぶりで、今の私達が家に掛けられるくらいのサイズです。当時、絵を注文していたのが市民階級の富裕層だったからかしら。王侯や教会が注文するとBunkamuraに入らない大きさになっちゃいそう。静物画のフルーツがとても新鮮でおいしそうでした(~Q~)。

2011年04月24日

コメント(4)
続続・美術館・博物館の開館予定(4/17現在)

３月25日の日記に書いた開館予定から、変更になった美術館・博物館です。東京国立博物館　特別展「手塚治虫のブッダ展」は、開館時間を変更。　2011年4月26日（火）～4月30日（土）　10：00～16：00（入館は閉館の30分前まで）　2011年5月1日（日）～6月26日（日）　9：30～17：00（入館は閉館の30分前まで。土・日・祝日は18：00まで開館）江戸東京博物館　４月２９日（金・祝）より特別展のみ開館。５月１日（日）より全館開館。　特別展「五百羅漢展―増上寺秘蔵の仏画　幕末の絵師　狩野一信」は当初予定していた会期を変更。　変更後：４月２９日（金・祝）～７月３日（日）　開館時間　９：３０～１７：３０（入館は１７：００まで）　特別展「五百羅漢展」に併せて開催を予定していた企画展「芝　増上寺　秀忠とお江の寺」は、平成２４年春に延期。横浜美術館　4月2日（土曜）から6月26日（日曜）まで、横浜美術館で予定していた「プーシキン美術館展　フランス絵画300年」は、開催を見合わせ。　各種前売り券は、購入した各種プレイガイド等で4月16日～6月26日の間払い戻す。　会期全体を大幅に変更して、横浜美術館で本展をあらためて開催する可能性を検討しており、開催の見通しについては6月中をめどに、公式サイトや朝日新聞紙面等で発表する予定。今回も、行かれる前に各ＨＰで確認をお願いします。

2011年04月17日

コメント(0)
鎌倉国宝館と、玉子焼おざわ

鶴岡八幡宮境内の鎌倉国宝館、今は平常展をひらいていますが、21日から特別展が始まります。「鎌倉の至宝 ―国宝・重要文化財―」4月21日（木曜日）～5月29日（日曜日）観覧料一般500円鎌倉国宝館のHPには出品についての説明がないので、詳細は不明ですが、何やら国宝があるんでしょうね。なんだろう。。。話は変わりますが、今日鎌倉に行った家族の報告によると、あの玉子焼き有名店「玉子焼おざわ」が閉店していたとの情報を聞きました。うそでしょ！？と思いますが、狭い階段を登った先のシャッターが閉まっていて、さらにテナント募集の貼り紙が出ていたそうです。本当でしょうか？信じ難いです。あんなに行列ができるほど大人気のお店なのに。それとも広いところに移転したのでしょうか。真偽が怪しいので、次に行ったとき確かめて来ます。(-_-)>

2011年04月05日

コメント(2)
法然上人と親鸞上人の特別展

今年は、法然上人八百回忌の年で、親鸞上人七百五十回忌の年でもあるそうです。そのため京都で特別展があります。「法然―生涯と美術―」京都国立博物館3月26日（土）～5月8日（日）　当日一般1,400円ＨＰこちら「親鸞展生涯とゆかりの名宝」京都市美術館3月17日(木)～5月29日(日)　当日一般1,300円ＨＰこちら京都では順調に特別展が開催されていますね。んん！？上野の東博でも記念特別展があるぞな。「法然と親鸞　ゆかりの名宝」東京国立博物館10月25日（火）～12月4日（日）　当日一般1,500円ＨＰこちら10月にもなれば、関東も今より落ち着いているでしょうか。計画停電がなくなっているでしょうか。列車はダイヤ通り運行しているでしょうか。私の体調は上野の展覧会に行けるでしょうか。もちろん全部良くなっているはず！

2011年03月26日

コメント(4)
続・美術館・博物館の開館予定(3/26現在)

21日の日記に書いた開館予定のほかに、書いていなかった美術館の予定と、変更や追加になった美術館・博物館の予定を記しておきます。三井記念美術館　開催中の「三井家のおひなさま / 特別展示創業三百年吉徳これくしょんの名品」展は中止。4月16日（土）より予定していた「特別展ホノルル美術館所蔵『北斎展』葛飾北斎生誕250周年記念」の開催も中止。前売券の払い戻しはＨＰまで。三菱一号館美術館　３月２５日（金）より全館開館。３月２６日（土）以降、「ヴィジェ・ルブラン」展は、通常通り。東京国立近代美術館　所蔵作品展示は閉室し、企画展示のみ開館時間を午前10時から午後4時の間（入館は午後3時30分まで）に短縮し開館。東京国立博物館　3月29日（火）より開館時間を10時から16時に短縮し、本館と平成館に限って開館。　3月29日（火）～4月3日（日）に来館されたお客様の観覧料は日本赤十字社を通じて、この度の震災で被災された地域の皆様に寄付。　特別展「写楽」は4月5日（火）からの開催を予定していたが、会期を変更し、金曜の夜間開館も中止。変更後の会期：2011年5月1日（日）～6月12日（日）江戸東京博物館　４月末頃まで全面休館。この間の常設展、特別展、講座等の主催事業、ホール等の貸出事業については中止又は延期。国立新美術館　3月26日（土）から開館。　開館時間：当面 10：00～16：00（入場は閉館の30分前まで）横浜美術館　４月２日（土）に横浜美術館で開幕を予定していた「プーシキン美術館展　フランス絵画300年」は、開幕を延期。新たな開幕日は未定。今回もそれぞれ、計画停電や交通事情の変更によって、状況が変わるかもしれませんので、行かれる前に各ＨＰで確認をお願いします。

2011年03月25日

コメント(0)
美術館・博物館の開館予定(3/21現在)

21日現在の、美術館・博物館の開館予定です。東京国立博物館　当面の間休館。黒田記念館、資料館も同様に休館。江戸東京博物館　当面休館。3月15日(火)から開催予定の「五百羅漢」展は開幕を延期。国立新美術館　22日(火)は定期休館日。23日以降の開館については未定。Bunkamuraザ・ミュージアム　31(木)まで(予定) 10：00～17：00(入館は16：30まで)世田谷美術館　通常どおり開館するが、計画停電の実施が決定された段階で、「ご協力をお願いいたします」(←一時閉館するのでしょうか？謎です。byぐりぐり)国立西洋美術館　3月25日(金)まで臨時休館。26日および27日は企画展「レンブラント　光の探求／闇の誘惑」のみ開館。上野の森美術館　10：00 ～ 17：00 開館（入場は閉館30分前まで）横浜美術館　3月27日(日曜)まで　10時開館／17時閉館　木曜休館神奈川県立金沢文庫　午前９時～午後４時３０分(入館は午後４時まで)　４月以降の土・日曜日と祝日は午後５時閉館(入館は午後４時３０分まで)鎌倉国宝館　計画停電の時間帯は閉館。それぞれ、計画停電や交通事情の変更によって、状況が変わるかもしれませんので、行かれる前に各ＨＰで確認するのが良いと思います。

2011年03月21日

コメント(6)
ひとつ特別展情報

ひとつ特別展情報です。「フェルメール〈地理学者〉とオランダ・フランドル絵画展シュテーデル美術館所蔵」３月３日(木)～５月22日(日) Bunkamuraザ・ミュージアム一般前売1,300円当日1,500円フェルメールの絵が１点来るみたいです。それだけで展覧会の客足がぐんと伸びることでしょう。ぐりぐりもその１点につられて行ってしまう客の一人です。他にもブリューゲルやロイスダールが来るので楽しみ～。ところでシュテーデル美術館とはどこなんでしょう？聞いたことなかったです。HPはこちら:http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/11_vermeer/index.html

2011年01月04日

コメント(0)
ウフィツィ美術館展　行きました

損保ジャパン東郷青児美術館　11月14日(日)まで「ウフィツィ美術館　自画像コレクション　－巨匠たちの『秘めた素顔』1664-2010－」この特別展のポスターが目に入った瞬間、「あれ!?　この絵知ってるぞ!?　どこで見たっけ!?」自分が裁縫箱に転用している、お菓子の缶に描いてある絵だったのです。ウフィツィ美術館にあったのか～。来日するのなら、ぜひ実物を見てみたいですねえ。自分の家と職場が渡り廊下でつながっていたら、どんなに通勤が楽なことよのう。特に今日みたいな大雨と強風の日なんて。・・・という誰もがあこがれる夢を実現してしまったトスカーナの領主、どれだけ偉くてお金持ちだったことでしょう。自宅(ピッティ宮殿)⇔職場(ウフィツィ美術館)の間およそ１kmを、かの有名マルチアーティストであるヴァザーリに設計してもらったのが「ヴァザーリの回廊」という渡り廊下で、今は一般非公開のウフィツィ美術館自画像展示室になっています。そこに飾ってある自画像＋増え過ぎて飾りきれない分の自画像、ルネサンス時代から今年まで、様々な画家の自画像ばかりを揃えた展示でした。全部肖像画の展覧会は初めて見たかもしれません。いつも非公開なので、この展覧会がなければ目にする機会がない作品ばかり。さて、マイ裁縫箱の絵は、ル・ブランという女性画家の自画像でした。マリー・アントワネットのお抱え絵師だったので、画中で描きかけのカンヴァスにはアントワネット妃が。とても可愛らしい画家さんです。可憐できゃしゃであどけなくて。描きかけアントワネットよりずっと美人ではありませんか。・・・しかしこの絵を描いた時の画家は35歳・・・んんん!?さば読んでないかい!?いくら写真がないからって～～～(~_~;)。絵を見た人は皆大絶賛したそうですが、誰もそこつっこまなかったのでしょうか。そう思いつつ他の作品群も眺めると、どれも真実の姿を写しているのか、疑わしくなってきます。はっきり解説に「実年齢より若く描いている」とある男性画家の絵もありますし。女性画家の皆様は、フリフリのドレスを身につけてカンヴァスに向かっていますが、本当にこの格好で油絵と格闘していたのかなぁ。揃いも揃って美女です(^^;)。中に、美しい肖像画が得意な女性画家が、自分の顔をありのままに描いたところ、依頼主にがっかりされたなんて絵もありました。「自分の本当の姿を残す」より「自分がどう見られたいか」が自画像のメインテーマなんだなぁ～。写真が無いかぎり、どんなに大量の自画像を残した画家でも、本当はどんな顔だったかは霧の中？「秘めた素顔」というより「表向きの顔」です。最後のほうに草間彌生画伯の自画像がありました。なぜかほっとしました(=з=)。最初見たときなんじゃこりゃーと思ったのに、徐々に慣れてきたらしく、近頃にいたっては見ると安心するようになってしまいました。恐ろしいことです。最後に、シャガールの自画像、段田安則に似てないか!?ＨＰこちらです。

2010年10月29日

コメント(0)
東博から見えた、空の木

夕暮れ時、東大寺展を見終わって平成館を出たら、見えました。東博からスカイツリーが見えるんですね！それもくっきりと。こんな近く(でもない？)で目にしたのは初めてです。休日でなかったら、頂上のクレーンが動くところが分かるかも。この先、ツリーはどこまで高く伸びるんでしょう。大昔、横浜ランドマークタワーが建設中だったとき、もっと上へ積み増しできそうな形で完成して、「えっもうここまで？」と思ったものですねぇ。

2010年10月25日

コメント(0)
特別展３展、行きました

今日、東博の東大寺大仏展に行って来ました。展示品数はそれほど多くないながら、通常見られないお宝秘仏の数々、じっくり拝ませてもらいました♪さらに数週間前になりますが、金沢文庫の仏像のみかた展と、損保ジャパン美術館のウフィツィ美術館展も行きました。それぞれの内容や感想の日記は後日書きます。どれも良かったですよ～。ただ、この３展覧会の中で、一般人は二度と拝めない、非公開度合いが高いのは、ウフィツィ美術館展です。今回を逃したら次はなさそう・・・。秋は特別展の季節ですね。まだまだ沢山、あっちゃこっちゃの美術館博物館でお宝公開が繰り広げられています。き、きりがないわ!?

2010年10月24日

コメント(6)
気になる特別展＋特別拝観　10月現在

今まで知らなかった特別展について、いくつか情報が入りました。以前書いた分も含めて新たに覚え書きしておきます。自分が気になった展覧会か、場所が行ける範囲の展覧会だけなので、もれている分も多々あるかと思いますが・・・。終了日が早い順です。・フランダースの光　Bunkamura　ザ・ミュージアム　～10月24日(日)　当日1,400円・平城遷都1300年記念　国宝東塔特別開扉　薬師寺　～10月31日(日)　拝観800円(白鳳伽藍・玄奘三蔵院伽藍共通)・第62回正倉院展　奈良国立博物館　東・西新館　10月23日(土)～11月11日(木)　前売900円・ウフィツィ美術館　自画像コレクション　損保ジャパン東郷青児美術館　～11月14日(日)　当日1,000円・大元帥明王立像特別開帳　秋篠寺　11月８日(月)～21日(日)　拝観500円・神奈川県立金沢文庫80年　仏像のみかた　神奈川県立金沢文庫　～11月23日(火祝)　当日400円・薬師如来と十二神将～いやしのみほとけたち～　鎌倉国宝館　～11月23日(火祝)　当日600円・円山応挙-空間の創造　三井記念美術館　～11月28日(日)　当日1,200円・平成二十二年度　法隆寺秘宝展　仏像とその背景　法隆寺大宝蔵殿　～11月30日(火)　当日500円・金剛蔵王権現像特別開帳　金峯山寺　～12月９日(木)　拝観1,000円・光明皇后1250年御遠忌記念　特別展　東大寺大仏―天平の至宝―　東京国立博物館　～12月12日(日)　当日1,500円・ゴッホ展　国立新美術館　～12月20日(月)　当日1,500円・金堂内外陣から拝観　室生寺　12月４日(土)～26日(日)　拝観400円＋別途入山料600円が必要　・ドガ展　横浜美術館　～12月31日(金)　当日1,500円・神奈川県立金沢文庫80年企画展　仏典大図解　神奈川県立金沢文庫　11月27日(土)～2011年１月16日(日)　当日250円(前売なし？)・アルブレヒト・デューラー版画・素描展　国立西洋美術館　10月26日(火)～2011年１月16日(日)　当日850円(前売なし？)・モネとジヴェルニーの画家たち　Bunkamura　ザ・ミュージアム　12月７日(火)～2011年２月17日(木)　前売1,200円・神奈川県立金沢文庫80年特別展　運慶―中世密教と鎌倉幕府―　神奈川県立金沢文庫　2011年１月21日(金)～３月６日(日)　当日800円(前売なし？)・写楽　東京国立博物館　2011年４月５日(火)～５月15日(日)　観覧料？円・空海と密教美術展　東京国立博物館　2011年７月20日(水)～９月25日(日)　観覧料？円「運慶」展と「空海と密教美術」展の内容がとっても気になります。

2010年10月17日

コメント(8)
シャガール展　行きました

東京藝術大学大学美術館　10月11日(月)まで「シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い～交錯する夢と前衛～」シャガールの絵、本物を見たことがありませんでした。国内の美術館で所蔵しているのに出会ったことがないです。海外でも・・、？？？現代美術の美術館にあまり行かないから知らないのかなぁ。国内だってどこかにあるんでしょうね。せっかく上野で見るチャンスがあるのだから、これが最初で最後のシャガール実物拝見になるかもしれない？？？展示内容は、シャガールより、同時代のロシアの画家・ヨーロッパの芸術家の作品のほうが、数が多かったです。ほとんど知らない芸術家の方々。知ってたのはカンディンスキーくらい。これこそ実物に出会うのは、人生最初で最後かもしれません。展示の説明文には「アヴァンギャルド」とか「シュプレマティスム」とか美術史専門用語がずらずら使われていますが、不勉強なぐりぐりには意味が分かりません。用語の説明がどこかにあるわけでもなく、「フォーヴィスム」「イコン」くらいは分かるものの、「ネオ・プリミティヴィズム」「レイヨニスム」「オルフィスム」「シュプレマティスム」なあんてサッパリ。文章書いた人は、よほど研究に没頭しちゃってるのでは・・・(^^;)。こういうのはあえて読まないで、絵だけ見てあれこれ感想を考えるのが楽しいです。シャガールの絵の感想は、自分の好きなことを好きなように描いてるな～というのと、絵のサイズが大きく、色彩が強烈で、遠くからも目立つな～というのが強く残りました。黒と赤とか、青と赤とか、原色で大きく描くと、人目をひきやすいものですね。舞台芸術とかスケールの大きい仕事が似合います。もっと昔の画家だと思っていたら、亡くなったのが1985年とは。つい最近までご存命だったのね。展覧会の最後に、音声ガイドの声を担当しているDAIGO氏の絵が２点飾ってあったのですが、まぁよくぞこれをラストに持って来たなというか、フォーヴィスムともプリミティヴィズムとも言えなくもない、いやひょっとしたら展示作品の芸術家と大差ないかもしれん、無欲無垢の境地と言うべきか、なかなか衝撃でした。(^^;)決して下手ではありません、何が描いてあるのか分かります。ＨＰこちらです。下の写真は展示と全然関係がないのですが、隣接する芸大の教授名がずらっと木札になってかかっていまして、名前が分かる先生が３人いたので・・・。藪内佐斗司先生の名前はなかったです。なぜかしら。

2010年09月20日

コメント(4)
気になる特別展　追加

ちょっと前の日記に、これからの特別展予定を覚え書きしたのですが、まだまだほかにもありました。終了が早い順に並べました。万が一違っていたらゴメンナサイ。・仏像入門～ミホトケをヒモトケ！～　鎌倉国宝館　～９月５日(日)　当日400円・日本美術のヴィーナス　出光美術館　～９月12日(日)　当日1,000円・欣求浄土　ピュアランドを求めて～　大倉集古館　～９月26日(日)　当日800円・借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展　東京都現代美術館　～10月３日(日)　当日1,200円・ザ・コレクション・ヴィンタートゥール　世田谷美術館　～10月11日(月)　当日1,300円・フランダースの光　Bunkamura　ザ・ミュージアム　９月４日(土)～10月24日(日)　当日1,400円・神奈川県立金沢文庫80年　仏像のみかた　神奈川県立金沢文庫　～11月23日(火祝)　当日400円・ゴッホ展　国立新美術館　10月１日(金)～12月20日(月)　前売1,300円・神奈川県立金沢文庫80年企画展　仏典大図解　神奈川県立金沢文庫　11月27日(土)～2011年１月16日(日)　観覧料？円・アルブレヒト・デューラー版画・素描展　国立西洋美術館　10月26日(火)～2011年１月16日(日)　当日850円(前売なし？)・写楽　東京国立博物館　2011年４月５日(火)～５月15日(日)　観覧料？円・空海と密教美術展　東京国立博物館　2011年７月20日(水)～９月25日(日)　観覧料？円この中から、どれを行って、どれをあきらめるか。考えどころです。(~_~)

2010年09月03日

コメント(0)
グラスアートとは・・・

この前の日曜日にお手伝いに行った、グラスアートの個展。グラスアートとはどんなものかを説明するのに、文字で書くより写真で見るのが一目瞭然。百聞は一見にしかずです。ということで、個展に展示されていた作品の一部を紹介します。どちらも20cm四方くらいの壁掛けです。一見ステンドグラス風に見えますが、ステンドグラスは色ガラスを割って、はんだごてで鉛を溶かしてくっつけるもの。かたや、こちらはガラスの１枚板に、色つきフィルムを貼っただけです。銀色の線は、鉛でできたワイヤー。ワイヤーの裏がシールになっていて、ガラスに押し付ければぴったりくっつきます。見た目ステンドグラスで、それよりずっと簡単に作れるすぐれもの。個展会場であった体験会では、小学生の子たちも立派な作品を作っていました。私もやってみたいな～。

2010年08月26日

コメント(4)
グラスアート展のお手伝いでした

今日は一日、個展のお手伝いに行ってきました。お世話になっているグラスアートの先生が、今日(22日)～26日まで、個展と体験教室を開いているのです。(先生のＨＰはこちら)開場前にテーブルの設置、作品の飾りつけ。開場したら受付、会計、グラスアートの説明、片付けなどなど。休日というのもあって、お客さんは切れ目なく訪れます。不慣れながらも少しは貢献できた・・かな？(A^_^;)展示を見てくださる方々にわけ知り顔で説明していながら、一度もグラスアートなるものをやってみたことがない自分。いいのだろうか・・・。それにしても「個展」って、主催する作家さんは休む間なしで大変そうです。展示会場を埋めるだけの作品を全部一人で作らなければならないし(20～30点)、ずっとお客さんにつきっきりで食事もままならないし、いろんな人に指示出したり質問に答えたり作品をお勧めしたり名刺渡したり。。。熱意があればこそできるのでしょうねぇ。とっても参考になりました。φ(-_-)

2010年08月22日

コメント(0)
カポディモンテ美術館展　行きました

国立西洋美術館　９月26日(日)まで「ナポリ・宮廷と美　カポディモンテ美術館展　ルネサンスからバロックまで」前売券を買ったあとで、思い出したこと。。。「んん!?　　私、カポディモンテ美術館に行ったことあるんじゃなかったっけ!?」すっかり忘れていた！何年か前、行ったような気がする。そして今回の展覧会を見て、何一つ、本当に一点たりとも、これっぽっちも過去に見た記憶がないことにショックを受けました。がび～ん。　↑オルセー美術館の悲劇再び。記憶喪失第２弾。(どうでも良い所は覚えているんです。ナポリの美術館で一番入館料が高かったこと、美術館へ行くのに乗ったタクシーがめちゃくちゃ飛ばして怖かったこと、館内に見学者がほとんどいなくて遠くから携帯の着信音が何種類も聞こえてくると思ったら監視員が新しい携帯を他の監視員に自慢している最中だったこと、美術館の丘を歩いて下りたらすれ違う車全部が我々を見物してたこと等々)展示作品は80点、それほど数が多くないです。そのかわり１点のサイズが大きいです。これくらいの展示数だと途中で集中力が途切れず、ちょうどいい感じ。展示の目玉になっている貴婦人の肖像、不思議な印象でした。服も顔も髪型も、はっきり細かく描いてあるのに、この人が誰なのか、どんな性格か、何を考えているのかが読み取れないです。美人でお金持ちなのは間違いないはずですが。モナリザも謎だけど、モナリザはまだ微笑んでいることは分かります。こちらは無表情で、じーっと鑑賞者を見てる。どこから見ても目が合う・・・八方睨み!?丁寧で美しい絵だけども、自分の部屋にあるのはいやだなぁ。エルグレコのロウソクを灯す少年と、アルテミジアのユディトがとても楽しみでした。どちらも見飽きないです。行ったり来たり、近づいたり離れたりしてしばし鑑賞しました。どちらの画家も波乱の人生。とくにアルテミジアの方は、中野京子著「怖い絵」で紹介されていて、理不尽なひどい目に遭っているのを読んだので、つい首を切るユディトと侍女を応援してしまいます。ユディトを主題にした絵で、これほど本格的に斬っちゃってるのは見たことありません。(^^;)あと、サイの角に浮き彫りの装飾をして作った盃に驚きました。こんなのあるんだ・・・サイの角って、毛が固まってできていると聞いたことがあるけど、それでも象牙みたいに固いのでしょうか。ＨＰこちらです。

2010年08月18日

コメント(0)
気になる特別展＋特別拝観

お盆です。帰省中の方もいらっしゃることでしょう。ぐりぐり、今晩はお寺でお墓参りしてきました。うちのお寺の決まりなのですが、お参りするのは夕暮れ時。それぞれのお墓に提灯を灯して、お墓の間をお坊様が鉦を鳴らしお経を唱えて歩き回るのです。夕闇の中に無数の提灯がぼんやり灯る風景は、ザ・お盆。風流な日本の夏風景です。お寺といえば、仏像。仏像といえば、御開帳。これからの御開帳、特別拝観、美術館・博物館の特別展をメモっておきます。終了が早い順に並べました。私が特に気になっているイベントを抜粋したので、全部網羅してないと思います、あしからず。・日本のプチファーブル　熊田千佳慕展　横浜高島屋ギャラリー　～８月16日(月)　当日800円・オルセー美術館展2010「ポスト印象派」　国立新美術館　～８月16日(月)　当日1,500円・ポーラ美術館コレクション展　印象派とエコール・ド・パリ　横浜美術館　～９月４日(土)　当日1,300円・誕生！中国文明　東京国立博物館　～９月５日(日)　当日1,500円・奈良の古寺と仏像　三井記念美術館　～９月20日(月祝)　当日1,200円・ナポリ・宮廷と美　カポディモンテ美術館展　ルネサンスからバロックまで　国立西洋美術館　～９月26日(日)　当日1,500円・なら仏像館　開幕記念　特別展　至宝の仏像　東大寺法華堂金剛力士像特別公開　奈良国立博物館　なら仏像館(本館)　～９月26日(日)　当日1,000円(「仏像修理100年」と共通)・仏像修理100年　奈良国立博物館　東新館　～９月26日(日)　当日1,000円(「至宝の仏像」と共通)・五重塔初層公開　室生寺　９月11日(土)～26日(日)　拝観？円　　・シャガール　ロシア・アヴァンギャルドとの出会い　東京藝術大学大学美術館　～10月11日(月)　当日1,500円・平城遷都1300年記念　国宝東塔特別開扉　薬師寺　～10月31日(日)　拝観800円(白鳳伽藍・玄奘三蔵院伽藍共通)・第62回正倉院展　奈良国立博物館　東・西新館　10月23日(土)～11月11日(木)　前売900円・ウフィツィ美術館　自画像コレクション　損保ジャパン東郷青児美術館　９月11日(土)～11月14日(日)　前売800円・大元帥明王立像特別開帳　秋篠寺　11月８日(月)～21日(日)　拝観？円・円山応挙-空間の創造　三井記念美術館　10月９日(土)～11月28日(日)　当日1,200円・平成二十二年度　法隆寺秘宝展　仏像とその背景　法隆寺大宝蔵殿　９月11日(土)～11月30日(火)　当日500円・金剛蔵王権現像特別開帳　金峯山寺　９月１日(水)～12月９日(木)　拝観？円・光明皇后1250年御遠忌記念　特別展　東大寺大仏―天平の至宝―　東京国立博物館　10月８日(金)～12月12日(日)　前売1,300円・金堂内外陣から拝観　室生寺　～８月31日(火)、12月４日(土)～26日(日)　拝観？円　・ドガ展　横浜美術館　９月18日(土)～12月31日(金)　前売1,300円万が一、日にちや料金が違っていたらゴメンナサイ。いっぱいありますねえ～。

2010年08月15日

コメント(2)
熊田千佳慕展　行きました

「日本のプチファーブル　熊田千佳慕展」横浜高島屋ギャラリー　８月16日(月)まで何年か前から気になっていた絵本画家の細密画なのですが、このたび初めて実物を目にする機会に恵まれました。主に描いているのは虫と植物です。実物の何倍もの大きさで、飛んでる虫や這ってる虫や木につかまってる虫や穴掘ってる虫や死んでる虫などなどが、細か～い点々で描かれています。１枚完成するのに２～３ヶ月かかったそうですが、この点々で、よく３ヶ月で完成したな～と逆の意味で感心しておりました。あまりに容赦なく本物そっくりに描かれているので、虫嫌いな方はホントにだめかも・・・。ぐりぐりも、苦手方面の某生物がどっさり描かれた絵を前にしたときは、頭がくらくらしてきました。どうしたらこんなに描けるのでしょうか。真っ白い紙から完成作にいたるまでの過程が、全然想像つきません。鉛筆で下書きし、筆と絵の具で着色しているようですが、絵の具の筆触があまり感じられませんでした。作品からうかがわれる、画家の性格のまるさ、温和な感じ、決して怒らなそうなところなどが、東山魁夷画伯の絵から受けた印象と重なりました。どちらも優しかったんだろうな～。ＨＰこちらです。

2010年08月14日

コメント(0)
螺鈿紫檀五絃琵琶出品！

この秋の奈良博・正倉院展に、とうとうあの螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)が出品されることになりました！第62回正倉院展(10月23日～11月11日)　についての記事はこちら。螺鈿紫檀五絃琵琶、九千点とか一万点とかある正倉院宝物の中でも、一番有名なお宝ではないでしょうか？歴史の教科書には必ず載っていますよね。誰でもどこかしらで図版を見たことがあるはずです。その実物を奈良博でお目にかかれるとは！　千載一遇のチャンス。前回が19年前だったので、そうそう拝めるものではありません。たいがいの秘仏よりも、インターバル長い・・・。あー気になる～～～会期が短いのでそこそこ混雑するとは思いますが、夜間開館のときなら並ばずに入れるだろうし・・・。室生寺金堂の外陣から拝観、秋篠寺の大元帥明王公開と、どちらの期間も奈良に行きたいと考えていたのですが、さらに見逃せない特別展があるとは。奈良博は「至宝の仏像」展と「仏像修理100年」展もあるしなぁ～。今年いっぱい移住してしまおうかしら(~_~;)

2010年07月23日

コメント(8)
オルセー美術館展　行きました

国立新美術館８月16日(月)まで「オルセー美術館展2010『ポスト印象派』」美術館にたどり着いてみたら、入場までの列が50分待ち(@0@)。一旦退却し、外でお昼を食べて１時間後戻ったら、40分待ち。10分減った(~_~;)。ということで40分並びました。つい数日前に思い出したこと。。。「んん!?　　私、オルセー美術館に行ったことあるんじゃなかったっけ!?」すっかり忘れていた！きんぎょさんと卒業旅行で行ったような気がする。そして今回の展覧会を見て、何一つ、本当に一点たりとも、これっぽっちも過去に見た記憶がないことにショックを受けました。何のために卒業旅行で訪れたのか!? がび～ん。19世紀末の印象派な方々から、20世紀初めくらいまでの象徴主義とか素朴派とかナビ派とかいう画家たちの絵が115点、パリのオルセー美術館から遥々来ています。年代にしたら30～40年間くらい。とても短い期間ですが、この間にフランスでは次々と新しい芸術運動が起こって、画家達が独自の画風を突き進めていったんですね。大変混雑していて、人気な絵は最前列で見るのが難しく、２～３重の頭越しに見ました。そのため絵の下端を拝めず、全体が分からないままのもいくつか。一番見えなかったのは、ゴッホの自画像でしたねぇ(^^;)。色んな絵がありました。中でも点描技法は面白かったです。点々で画面を埋めていくのは、中々進まないと思うんです。時間かかると思うんです。飽きっぽいと向かないなあ。学生時代、西洋美術の先生が「スーラは理屈っぽくて細かいのをちまちま描いてたから早世してしまった」と言っていたのを思い出しました。本当かどうかは分からないのですが。モローの「オルフェウス」にお目にかかれて良かったです。モローの絵の実物は初めて。筆跡が分からないほど精緻に描き込まれているんですね。当時の人も、今の人も、うっとり吸い寄せられちゃいます。展示終わり近くに飾られていたルソーの大作２点、強烈でした。日曜画家(←平日はサラリーマン)というから、絵は趣味の範囲で自分のために描いていたものと思っていたけれど、注文主もいるし、大作だし、とても趣味のレベルを超えています。口から見える歯の数が多いとか、鳥の脚が羽から生えてるとか、そういうツッコミどころはどうでも良くなっちゃうほど、パワーを放っていました。「パワースポット」って呼ばれる場所があるけど、「パワー絵画」なんてのもあるかもしれない!?見終わって出てきたときも、まだ待ち時間30分でした。できれば平日に行かれるのがいいと思います。あっ休館日が火曜日なのでご注意！ＨＰこちらです。

2010年07月18日

コメント(4)
伊藤若冲アナザーワールド　行きました

千葉市美術館　６月27日(日)まで「伊藤若冲　アナザーワールド」家から千葉駅まで２時間。生まれて初めて千葉駅に降りました。２時間で到着、思っていたほど遠くなかったです。当日券は1,000円ですが、なぜかモノレールの駅で買うと800円になると聞き、頭上を通るモノレールの駅へ登って買ってきました。その後、たまたま美術館ボランティアの方が駅前で案内していらして、駅から美術館まで歩いて連れてってくださるということで、ついて行くことに。ボランティアガイドさんによると、千葉市美術館は開館して15年。千葉市中央区役所の中、７階と８階が美術館として作られているそうです。珍しいですねぇ。ついでにこの区役所、１階は昔からあった古い建物をそのまますっぽり包んで、その上に建てられています。若冲展は美術館開館以来の入場者数を絶賛更新中で、一同嬉しい悲鳴を上げているらしいです。「平日にも人がいるんですよ！」(byボランティアガイドさん)「休日はけっこう混んでますか？」(ぐりぐり)「混んでいますが、入場制限とか、入るまでに並ぶことはないですよ」(ガイドさん)入口に着くと「入口にこんなに人がいるなんて！(~▽~)」(ガイドさん)「・・・(普段そんなにいないのかなぁ)」(ぐりぐり)ガイドさんのおっしゃる通り、並ばず待ち時間もなく、すぐ入って見ることができました！今までの若冲展と違います♪♪♪行ったり来たりＯＫ。隣の作品と見比べＯＫ。京都・相国寺承天閣美術館の若冲展では90分待ち、入ってからも満員電車並みのぎゅうぎゅうのまま出口まで押し流されたのがうそのようです。展覧会のタイトルが「アナザーワールド」なのはどうしてかなぁと思ったのですが、代表作の「動植綵絵」みたいな濃密な着色画とは別の、水墨画を中心とした展示になっているから、でしょうか。でも派手派手な着彩画もあります。動植綵絵以外なんでも取り揃えている様子です。展示作品の数が予想より多くて、しかも前期と後期であらかた入れ替わり、行って初めて後期では見られない作品が多いことに気づきました。楽しみだった「果蔬涅槃図」(←ぐりぐり大学生のときは「野菜涅槃図」ってタイトルだったのに、時代とともに変わるのね)が入れ替えで見られず残念。でも一番お目当てだった、新発見の「象と鯨図屏風」はお目にかかれました。象が変で良いです。丸っこくて柔らかそう、ぶつかると「ボヨ～ン｣ってしそう。たくさん並ぶ掛軸や屏風、襖絵を前にして、「若冲ってけっこうたくさん作品があるんだなあ」というのが一番の感想です。200年くらい前の画家だけれど、作品は数多く残っているんですね。もっと寡作な印象でした。水墨画ならたくさんあるのかしら。所蔵先は「個人蔵」が一番多くて、個人で若冲持ってるんだいいなぁ～なんて考えながら拝見しました。若冲水墨画独特の描き方として何度も出てくるのが「筋目描き」詳しくは分からなかったのですが、墨がぼやーんとにじむのが、にじみとにじみがぶつかると、ぶつかった間に白く隙間ができるようなのです。(わけ分からない説明でスミマセン)計算されたように、上手に分かれ目ができているのが不思議です。水墨画の作品のほうが、濃密彩色画よりも遊び心があって、面白くて楽しい絵が多いような気がしました。見ていて楽しくなります。ＨＰはこちら。

2010年06月20日

コメント(4)
気になる特別展　追加

こんな特別展もありました。・ポーラ美術館コレクション展　印象派とエコール・ド・パリ　横浜美術館　７月２日(金)～９月４日(土)　前売1,200円　ＨＰこちらどうして今年は印象派の特別展が多いんでしょう。第１回印象派展から今年で100周年とかかな？(多分ちがう)それとも、マネモネなら当たり外れなく確実に集客が見込めるから？それとも、ユ～ロ安で美術品を割安で借りられるから？

2010年06月14日

コメント(2)
気になる特別展いろいろ・2010後半

今年は気になる美術展がいっぱいあります。現在開催中も含め、自分の記録用に書いておきます。・平城遷都1300年記念　大遣唐使展　奈良国立博物館　～６月20日(日)　当日1,400円・伊藤若冲　アナザーワールド　千葉市美術館　～６月27日(日)　当日1,000円・印象派はお好きですか？　ブリヂストン美術館　～７月25日(日)　当日800円・マネとモダン・パリ　三菱一号館美術館　～７月25日(日)　当日1,500円・オルセー美術館展2010「ポスト印象派」　国立新美術館　～８月16日(月)　当日1,500円・建長寺の観音図～32幅全部見せます！～　鎌倉国宝館　６月10日(木)～７月11日(日)　当日400円・ナポリ・宮廷と美　カポディモンテ美術館展　ルネサンスからバロックまで　国立西洋美術館　６月26日(土)～９月26日(日)　前売1,300円・シャガール　ロシア・アヴァンギャルドとの出会い　東京藝術大学大学美術館　７月３日(土)～10月11日(月)　前売1,300円・誕生！中国文明　東京国立博物館　７月６日(火)～９月５日(日)　前売1,300円・奈良の古寺と仏像　三井記念美術館　７月７日(水)～９月20日(月祝)　前売1,000円・ドガ展　横浜美術館　９月18日(土)～12月31日(金)　前売1,300円・光明皇后1250年御遠忌記念　特別展　東大寺大仏―天平の至宝―　東京国立博物館　10月８日(金)～12月12日(日)　前売1,300円ふたつ気付いたのは、今年は印象派の展覧会が多いことと、観覧料金が一般前売1,300円・当日1,500円が主流になっているってことです。千葉市美術館の「若冲展、２回目からは半額」って決まりはいいですね！半額だったら２回行きたくなります。

2010年06月09日

コメント(0)
大遣唐使展　行きました

奈良国立博物館　６月20日(日)まで「平城遷都1300年記念　大遣唐使展」えーと、遣唐使展に行ったのは２ヶ月前のことです。４月です。行ってからここに書くのを延ばし延ばしにしていたら、会期が終わっちゃうんじゃないかという時期になってきました。(A~_~)展示点数がとにかく多くて、いろんな種類のものがあって、「遣唐使」がテーマというより「奈良時代のものなんでもあり」な特別展でした。一つ一つ丁寧に見ていたら、３～４時間かかるのではないですかね!?第１会場(東新館)と第２会場(本館)とに分かれているくらい、多いです。展覧会名に「大」がつくだけのことはあります。そこを時間がなくて、45分の駆け足で通り過ぎてしまったのは、惜しかったです～。丸一日かけて見るべきでした。遣唐使が持ち帰ってきたもの、遣唐使船でやってきた人、それらに影響を受けた日本のもの＋人・・・がテーマだとすれば、それはそっくり奈良時代美術のすべてですねぇ。てことは「大遣唐使展」＝「大奈良時代展」てことでしょうか。時間の都合で、気になる品だけ立ち止まって見ていたのですが、国宝・重文ぞろぞろ、中国や米国からも一級品ずらずら。「これ１点でも展覧会の目玉になれるな～」ってお宝が次々出てきます。気になるところだけ見ていた結果、止まって見たのは仏像ばかりになってしまったような。今覚えているのも仏像ばかりです。ホントは調度品とか絵巻物とか仏画とか漆塗りとかも大好きなのに・・・。薬師寺の聖観音像もいらっしゃいました。相変わらずおきれいです。隣りに同じくらいの背格好で、唐の観音像も並んでいましたが、そちらよりずっと美人。比較される唐の観音様が気の毒なくらい!?高野山の細かーい彫刻・諸尊仏龕、東大寺の誕生釈迦仏、唐招提寺の腕がない菩薩たちもおられました。康慶の行賀像も(^^)。行かれる場合は、所要時間を丸一日とっておいたほうがいいですよ～。ＨＰはこちらです。

2010年06月06日

コメント(0)
東大寺展の情報(ちょこっと)

一昨日博物館でいただいてきた「博物館ニュース　第700号」を見たら、ちょっとだけ東大寺展について説明がありました。文章は以下の通りです。「10月８日(金)～12月12日(日)光明皇后1250年御遠忌記念　特別展『東大寺大仏－天平の至宝－』主催：(ぐりぐり省略)　聖武天皇と光明皇后が日本と世界の平和を祈念して建立した奈良・東大寺大仏。この展覧会では、大仏殿前の銅造八角燈籠火袋羽目板、大仏開眼会などに使われた伎楽面、金堂鎮壇具、古代の誕生仏としては日本最大の釈迦像、東大寺建立に力を尽くした初代別当・良弁僧正の肖像や、建立を支援した僧形八幡神の像など、東大寺の大仏建立をめぐる作品を通してその精神世界に迫るとともに、天平文化の精華をご覧いただきます。　また、東大寺中興の祖・重源上人、公慶上人の肖像彫刻の傑作などを通じ、今日まで脈々として続く東大寺文化の重要性もご紹介します。*盧舎那仏(大仏)は出陳されません」ええーーーっ大仏出ないの!?!?(°△°;)　なーんて。

2010年05月06日

コメント(2)
新指定国宝・重要文化財も見ました

せっかく東博へ行ったので、本館で展示されている「平成22年　新指定国宝・重要文化財」も見てきました。この機会でないと、二度と東博に来てもらえない文化財が見られるチャンスです(５月９日まで)。新国宝は２件。１件は東大寺の領地の地図でした。古そうな茶色い布が広げてあり、なんですかこれはと見るとなんと759年の布でした。古っ(・・;)もう１件は伊能忠敬が作った地図や測量機、日記などなど。見ている方々は口々に「几帳面な人だったんだねぇ・・」との感想でした。さて最大の関心、彫刻の部・・・快慶作の地蔵菩薩立像、さすがお美しいです。美人できゃしゃ。この間拝見した俊乗堂の地蔵に似ています(そりゃそうですよね、同じ作者の同じお地蔵様なんだから)。建長寺の伽藍神像というのもいらっしゃいました。こんな大きな伽藍神像あるんですね～。それだけ建物全体が大きかったのかしらっ。奈良時代の壇像菩薩坐像が一体あり、こちらがとってもきれいで、360度ぐるぐる回って見とれちゃいました。私以外にもぐるぐる見とれている方が何人かいらっしゃるくらい、小さいながら精巧な造りで、目が吸い寄せられます。これから特別展や常設展示でちょくちょく出て欲しい仏様です。ＨＰはこちらです。

2010年05月05日

コメント(3)
細川家の至宝展　行きました

東京国立博物館　６月６日(日)まで「細川家の至宝－珠玉の永青文庫コレクション－」細川家というのは、室町時代から戦国時代→江戸時代→明治、以下ずっと衰えることなく栄えてきた大名一族だったんですね。(戦国武将のことはサッパリ分からないので知らなかった)さすが歴史ある大名家のお宝は数が多いです。前期と後期で入れ替えが多いものの、出品目録の冊子が８ページもある！中綴じ本ですよ。300点以上ありますよ。先祖代々のお宝に加え、第16代のお殿様がお宝収集を趣味にしていたので、色んなジャンルの品々がありました。まさか東博でマティスを見ようとは。鎧兜、茶道具、能面、陶器、仏像、発掘品、絵画・・・国宝や重文も数々あります。あんまり沢山あったので何がどうだか忘れそうですが、入ってすぐの所にあった「守護天童像」っていう木像が面白かったです。お殿様の夢に出てきた童子だそうで。黄不動にしても、蔵王権現にしても、どうして夢にでてくるのはこんなになっちゃうの。白隠と仙がい(←漢字使えず)の禅画ものびのびしてて良かったし、仏像もなかなか・・・。隋時代の菩薩立像が小さな金銅仏で、法隆寺献納宝物っぽくもあり、可愛かったです。イランの陶器に描かれたゆるい絵がぐっときました。ＨＰはこちらです。

2010年05月04日

コメント(9)
マネとモダン・パリ展　行きました

三菱一号館美術館　７月25日(日)まで「マネとモダン・パリ」有楽町駅と東京駅の中間あたりの場所に、三菱一号館美術館という美術館が新しくできたそうです。そこで好きなマネの絵が見られるので、おのぼりさんしてきました。建物は東京駅舎みたいなレンガ造り。高層ビルにぐるっと囲まれている中で、この外観は異色です。ずっと昔からある建物ではなくて、昔の設定図を元に最近建てたらしくて、館内は古風だけどピカピカ。展示室に暖炉があったり、照明がヨーロッパ風だったり、格調高し。東京都庭園美術館の室内に似てるかも。あんまり知られていないから、ＧＷでも空いているかな？という考えは甘かったようで、入場までに30分待ちでした。展示室は一つ一つの部屋が小さくて、大勢入るとすぐぎゅうぎゅうになってしまいます。順路も上がったり下がったりくねくねしたり、ちょっと分かりにくいかな・・・。マネの絵がメインですが、展示の約半分は同時代のほかの画家や彫刻家の作品。残り半分マネのうち、３分の２くらいがリトグラフとかドライポイントとか版画作品です。やっぱりマネの油絵が良かったです。しっかり人間を描いて、対象から逃げない、風景でお茶を濁さない。あと黒い色をたくさん使っているのが好みです。お姫様や大金持ちのご令嬢じゃなくて、街中で働いている人達を題材にしているのが、労働者としては共感してしまいます。展覧会の目玉作品になっているベルト・モリゾ(画家で、マネ弟の奥さん)の肖像画ですが、ほかに同じモデルを描いた絵が４点あって、それがどれも全然違う人みたい。美人かと思えば骸骨みたいだったり、気難しそうだったり。ホントのところは写真でも見ないと分かりませんねぇ。どれもステキですが、絵が世に出た当時は評判が悪かったっていうのが信じられません。タイムマシンに乗って二束三文のうちに買い占めたい!?ところでマネは印象派に入るんでしょうか。印象派展には出品したことがないというし、屋外にカンバスを立てて移り変わる外光を捉えるタイプとは違うような気も・・・。他の画家の絵は、当時のパリのオペラ座とか万博会場とか、豪華絢爛極まりない建物を描いたものが多かったです。どうしてこんな大きな建物を造れたのかしらっ。クレーンもないのに!?仮面舞踏会とか夜会とか、、、はぁ～。縁が無さ過ぎ。美術館の中庭が緑に囲まれていて、目に優しいです。ただ、ここの樹木、全部包帯ぐるぐる巻き。都会の空気は木にダメージか!?ＨＰはこちらです。

2010年05月02日

コメント(0)
ボルゲーゼ美術館展　行きました

東京都美術館　４月４日(日)まで「ボルゲーゼ美術館展」東京都美、この展覧会が終わると、改装のため２年間くらい休館するそうですね。西洋ものの大きな特別展がよくあって、時々お世話になりました。しばらくここに来ることはないのか～。ボルゲーゼ美術館というのが、イタリアのローマにあって、そこが予約のみの見学になっているとは知りませんでした。ただ行っても入れないんですねぇ。昔(16～17世紀)の大金持ちボルゲーゼさんが、豪華な夏の別荘を建てて、美術品を集めてできたコレクション。王様でも皇帝でもないのにすごい資金力・・・。全作品数が48点と少ないのが良かったです。へとへとにならずに最後まで、集中力が続きました。作品のほとんどが保護ガラスなし。ひび割れとか筆跡とか、モザイク画の細かさが分かるので、額縁にガラスがない方がうれしいです。ラファエロ、ボッティチェリ、ヴェロネーゼ、ベルニーニなどなど聞いたことがある名前の作品が並びますが、中でもカラヴァッジョの絵「洗礼者ヨハネ」が印象に残りました。光に照らされて暗闇から浮かび上がる人物、訴えかけてくる表情、余計なものがない画面。なぜかぐっと引きつけられます。描かれている主題は伝統のものなのに、400年も前の絵なのに、古めかしい感じが全然しません。それから入ってすぐ展示されているモザイク画の細かさにびっくりしました。モザイクの１個１個がこんなに小さいのを見たことがありません。2mm角くらいか？遠めに見れば油絵並み。よくぞこんな細かい作業を、途中で「あーもう！」とかひっくり返さないで最後まで頑張ったなあ。１枚できるまで何ヶ月かかるんでしょう。あと、日本からローマへ船で渡ったお侍さんの肖像画があり、西洋画で油彩で向こうの人が描いたのにお侍さん、っていう今までなかった組み合わせが意外で面白かったです。きれいなおねえさんの絵もたくさんあるのですが、そのおねえさん方の髪型の複雑怪奇なことといったら。何がどうなっているのかさっぱり謎。三つ編み何十本あるの!?後ろどうなってる!?そもそもそれは三つ編みなのか!?ＨＰこちらです。

2010年04月03日

コメント(4)
長谷川等伯展　行きました

東京国立博物館　３月22日(月休)まで「没後400年　特別展　長谷川等伯」こちらの特別展、たった25日間しか開催してないです。幸いお休みをいただけて、展覧会初日に行ってきましたが、それでもそこそこ混んでいました。終わり間近になると、監視員の「止まらないでくださーい！」が出るのではないでしょうか。入口からだいたい年代順に、出身地能登半島での仏画→京都に上京してからのいろいろ挑戦作→いかにも桃山金碧画→歳とって水墨画に夢中→松林図屏風の部屋→出口　となっております。展示数が80点弱だったので、さっさと見て出られるなと思ったらとんでもない。１点１点が大きかったり、細かかったりで、一緒に行ったMIHORINさんと一緒に全部に感想を言い合っていたら、４時間かかってしまいました・・・。いかにもな「楓図」や「松に秋草図屏風」、「松林図屏風」はもちろん良かったのですが、予想外に仏画が面白かったです。日蓮宗のお寺に納める絵を描いているのですが、普段見慣れない変わった仏尊を描いたものが多くて、興味津々。鬼子母神＆十羅刹女とか、善女竜王の単独尊とか、日替わり守護神の三十蕃神とか、多宝如来、愛宕権現・・・初めて見る仏画がたくさん。善女竜王を単独で描くっていうのは、どういう意味が込められているんでしょうね？？？雨でも降ってほしかったのかな？そうそう、入って最初の部屋にある日蓮聖人像はなかなかイケメンでしたよ！今まで見た中で一番ナイスガイな日蓮様でした。行かれる方はぜひぜひお見逃しなきよう。それから高さ10ｍ・幅６ｍもある仏涅槃図、大きさと色鮮やかさにすっかりくぎづけでした。400年以上前の巨大な絵が、こんなに良い状態で残っているなんて、不思議です。そしてこれを飾れる本法寺というお寺はよっっっぽど大きいのだろうなと。このほかにもう１点涅槃図があるのですが、これらは動物や羅漢だけでなく、菩薩や摩耶夫人までもシクシクワンワン泣きじゃくっており、全体に取り乱し度数が高いです。後半の水墨画、もっとも作品数が多いカテゴリなんですが、集中力が切れたか鑑識眼がないのか、MIHORINさんともども少々飽きてきて(^^;)、「私がお金持ちパトロンだったら、等伯に仕事発注するなら水墨画はやだな～」「金箔キラキラ豪華版がいいな～」なんて話してました。最後の部屋は、松林図屏風一点(一双？)のみ展示して、心ゆくまで鑑賞くださいルームになっています。その部屋すぐ手前に「月夜松林図屏風」という、誰が描いたか分からない、松林図屏風を模した屏風があります。松林図屏風部屋の入口に立って、首を左右に振って、あっちとこっちを見比べるのも趣き深いものなりけり。自分の勝手な好みでは、日蓮聖人像、萩芒図屏風、枯木猿猴図屏風、檜原図屏風がとくにステキです。ＨＰこちらです。

2010年02月27日

コメント(4)
東博パスポートとにらめっこ

このあいだ、等伯展に行ったとき気づいたのですが・・・。こちらを読んでおられる皆様の中に、今年の東博パスポートをお持ちの方、いらっしゃるかと思いますが・・・。今年(2010年)、東京国立博物館の特別展は、５回しかないみたいです。・国宝　土偶展・長谷川等伯展・細川家の至宝・誕生！中国文明・東大寺大仏　天平の至宝と、ゆうことは。東博での特別展を全部通ったとしても、パスポート６回分全部を埋めることは出来ないわけでして。で、ぐりぐりは土偶展に行かなかったので、全部使い切れなかったということになります。。。(~_~)６回分まるまる使うためには、京都か奈良か福岡に行かなければならないわけか～。去年はちゃんと全部スタンプ埋まったのに・・・。(_ _)

2010年02月26日

コメント(2)
東博で等伯、前期or後期？

東博の「長谷川等伯」展、来週23日(火)から始まりますね～。京博の狩野永徳展に行った時、出口にあった看板に「長谷川等伯展2010年展開催予定」と書いてあったのを見て「気が遠くなるくらい先の話だなぁ」と思っていたら、歳月はあっという間に過ぎました。時が経つ速さが恐ろしい・・・。で、展示リストを見ました。３月７日と９日の間で少し展示替えがあります。前期(７日まで)と後期(９日から)のどちらに行くべきか？？？不勉強ゆえ、どっちが良いのか見当がつきません。「武田信玄像」と「春屋宗園像」だったらどちらを見るべきか、「竹林猿猴図屏風」と「枯木猿猴図」だったらどちらがいいか、タイトルを読んでも絵柄が頭に浮かばないので決められないです。だいたいの場合、特別展では、前期の方が後期より目玉出品が多いような気がします。今回もそう思っていていいのかしらっ。後になるほど混雑はしてきますよね・・・。考え中です。

2010年02月18日

コメント(5)
長谷川等伯の筆使いを学びたかった

東博のワークショップで、「水墨画に挑戦！～長谷川等伯の筆使いを学ぶ～」という講座が２月28日日曜日にあります。「簡単な『水墨画』に挑戦して、等伯の魅力に近づいてみましょう」だそうです。日本画家の先生が指導してくれるみたい。面白そう、いいですねー！・・・ただし「対象中学生、高校生」　(o_ _)oがっくり・・・。中学生高校生で「等伯まじやべえ！水墨画ワークショップぜってえやる」なんてお子様がどれくらい集まるか？？いいなぁ～。　さすがにこの自分、高校生のふりして押し通す度胸はありません。松林図屏風に心奪われるような渋い中高生の皆様、いかがでしょう!?詳細はこちらです。

2010年01月27日

コメント(6)

全146件 (146件中 1-50件目)

1 2 3 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

京都。

夜パフェ＆夜アイスブームの火付け役…

(2024-06-01 00:15:57)
ちいさな旅～お散歩・日帰り・ちょっ…

吸水速乾880円！売れてる！本多タオ…

(2024-06-01 12:09:17)
国内旅行について

札幌旅行で使えるクーポンらしい

(2024-05-30 09:27:42)

(旧)ぐりぐり寺 寺だより

[美術館・博物館の話] カテゴリの記事

法然と親鸞展 後期 行きました

特別展公式サイトとは思えない派手ページ

ヴェネツィア展 行きました

法然と親鸞展 行きました

第63回正倉院展

空海と密教美術展 行きました その４

空海と密教美術展、血曼荼羅の展示期間

空海と密教美術展 行きました その３

空海と密教美術展 行きました その２

五百羅漢展 行きました

写楽展 行きました

１日から始まる特別展×２

ヴィジェ・ルブラン展 行きました

ドガ展 行きました(昨年末)

特別展・特別公開情報をのせました

平成23年新指定重要文化財を東博で展示

またまたフェルメール と、ゴヤの特別展

フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展 行きました

続続・美術館・博物館の開館予定(4/17現在)

鎌倉国宝館と、玉子焼おざわ

法然上人と親鸞上人の特別展

続・美術館・博物館の開館予定(3/26現在)

美術館・博物館の開館予定(3/21現在)

ひとつ特別展情報

ウフィツィ美術館展 行きました

東博から見えた、空の木

特別展３展、行きました

気になる特別展＋特別拝観 10月現在

シャガール展 行きました

気になる特別展 追加

グラスアートとは・・・

グラスアート展のお手伝いでした

カポディモンテ美術館展 行きました

気になる特別展＋特別拝観

熊田千佳慕展 行きました

螺鈿紫檀五絃琵琶出品！

オルセー美術館展 行きました

伊藤若冲アナザーワールド 行きました

気になる特別展 追加

気になる特別展いろいろ・2010後半

大遣唐使展 行きました

東大寺展の情報(ちょこっと)

新指定国宝・重要文化財も見ました

細川家の至宝展 行きました

マネとモダン・パリ展 行きました

ボルゲーゼ美術館展 行きました

長谷川等伯展 行きました

東博パスポートとにらめっこ

東博で等伯、前期or後期？

長谷川等伯の筆使いを学びたかった

(旧)ぐりぐり寺　寺だより

法然と親鸞展　後期　行きました

ヴェネツィア展　行きました

法然と親鸞展　行きました

空海と密教美術展　行きました　その４

空海と密教美術展　行きました　その３

空海と密教美術展　行きました　その２

五百羅漢展　行きました

写楽展　行きました

ヴィジェ・ルブラン展　行きました

ドガ展　行きました(昨年末)

またまたフェルメール　と、ゴヤの特別展

フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展　行きました

ウフィツィ美術館展　行きました

気になる特別展＋特別拝観　10月現在

シャガール展　行きました

気になる特別展　追加

カポディモンテ美術館展　行きました

熊田千佳慕展　行きました

オルセー美術館展　行きました

伊藤若冲アナザーワールド　行きました

気になる特別展　追加

大遣唐使展　行きました

細川家の至宝展　行きました

マネとモダン・パリ展　行きました

ボルゲーゼ美術館展　行きました

長谷川等伯展　行きました