鉄太郎放談武録・至誠通天（太気拳至誠塾小山支部非公式ブログ）

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• 安全運転ノススメ

  久し振りっす。犬と遊んで眠りに落ち、愛犬・福になめられて起きました。最近、こんなのばっかりなんで、しっかり布団で寝ないといかんね。 栃木県に住み始めて３年。なかなか気に入っているんだけれど、ひとつ、どうしてもこれだけは気に入らない、という事がある。 それは・・・。車の運転です！ 住宅街だろうが農道だろうが、一切お構い無く、国道並みに飛ばすバカが結構いるんだよな。そろそろ、ぶち切れてしまうかも知れんですな。 車は走る凶器になりかねんからね。凶器をふるうやつには俺、遠慮はしないよ？ え～、県内全域のドライバーに告ぐ！そろそろ我慢の限界です！安全運転できないのなら、宣戦布告と見なして正当防衛を行いますので、身に覚えのある方は、身を慎んで頂きたい！ 以上！

  2009.08.10

• 馬鹿な親が増えたね

  びっくりするようなニュースを聞いた。あらすじはこうだ。 パチンコ店で子供をほったらかしにして親が遊技に興じていた間に、子が遊んで国道で車にひかれて死んだ。で、何と親はパチンコ店を相手取り損害賠償を請求、裁判所は親の主張を一部認めてパチンコ屋に650万円の賠償金支払いを命じた。 裁判長は「子供を放って6時間もパチンコに興じた親に第一の責任がある」としながらも、遊技中に子供の面倒をみます、とパチンコ屋が謳っていたのに監督を怠った、というかどで支払いを命じる仕儀に至ったそうだ。 凄い世の中だよな。託児施設があるパチンコ屋があるらしいけれど、そもそも子供をパチンコ屋に連れてくること自体おかしいだろ？子供をパチンコ屋に連れてくること自体、法律で禁止しろってんだよ！ 件の夫婦、その650万円でまたパチンコやるんだろうな。パチンコ再開したら、逮捕するべきだよな。 大体、最近の親って子供のこときちんと見て居られない奴が多いよな。 夜中に居酒屋で飲んでいたら、子供が走り回ってうるさいから注意したんだが、母親の言い分は「子供が騒ぐのは当たり前でしょ！」と来たもんだ。 母親には構わず親父に「あんたの嫁がこんな事言って俺をいじめるんだけどさ、腹癒せにあんたのこといじめて良い？」って聞いてみた。 すかさず謝ったから許したけど、ふざけて居るよなぁ。大体、夜中10時過ぎに未就学児童連れ回すなっつーの！ はぁ、こんな馬鹿な親の子供でも、少子化の時代、大事にしなきゃならないんだろけどな‥‥

  2009.04.11

• 復活！！！！

  皆さんお久し振りです！ 行って来ました、ボクシングの聖地・後楽園ホール！嶋田雄大選手の復帰戦をメインに据えた「エキサイトボクシング」の観戦であります。 いやぁ～、良かったですねぇ。ちなみに全試合KO決着でしたが、そのこと自体は単なる結果論です。 何より良かったのは、嶋田選手がWBA世界ライト級12位のアメス・ディアスを4RKOに斬って落としたこと。 ディアスは伝説の王者ロベルト・デュランと同じパナマの出身。ランキングこそ12位ですが、昨年世界タイトル挑戦者決定戦を戦った強豪。紛れないトップ選手の一人です。 チョコレート色に黒光りする肉体からは、強い者のみが持つオーラが出て居ました。 復帰戦にエラい難敵選ぶもんだな、と驚いたものです。タダでさえ、中南米の選手は独特なリズムと柔軟な肉体、ハングリー精神を持つ歴戦の強豪がひしめいて居て、無名の選手と言えど侮れないというのに。 予想通りのやりにくい相手で、嶋田さんもパンチを当て難そうでした。 もっとも難剣（拳）遣いという意味合いでは、嶋田選手もまた同様である意味似た者同士で、スリリングな攻防が展開されました。 最後は「潮目」が読めず逡巡したディアスに一気に猛攻を仕掛け、豪打を炸裂させた嶋田選手の圧勝でした。 勝利が決まった瞬間、リングに突っ伏して大喜びした嶋田さんでしたが、勝利者インタビューでは「はしゃぎ過ぎてすみません」と一言。殴り倒した相手に対する礼儀も忘れないサムライなんだな、と改めて感じました。 インタビューでは珍しく饒舌だったのは、やはり夢舞台に向けて実感を掴んだからなのでしょう。 私は、この平成のサムライが刀を置く日が来るまで、応援させて頂くつもりです。 嶋田さん、まずは復帰おめでとうございます！

  2009.03.16

• また逢う日まで

  皆さんお久し振り。 嶋田雄大さんのタイトルマッチ以来、忙しくて更新を怒っていました。 さて、当ブログはいつの間にか携帯でしか更新出来なくなってしまいました。 しかも本日より年内一杯海外長期出張となります。そんなわけで、また当分お休みです。 小生これよりエールフランスにてパリ経由某国へ赴きます。ビジネスクラスのシートの座り心地はなかなかです。 帰国時期を考えると皆さんへのご挨拶は良いお年を、になります。 では、遠い旅の空の下より皆さんのご多幸をお祈り申上げます。また逢う日まで 鉄太郎 拝

  2008.10.05

• 夢舞台の後で

  「素晴らしい舞台だったけど、結果が残念です」 ＷＢＡ世界スーパーフェザー級タイトルマッチの試合後の会見で、嶋田雄大さんが語った言葉だそうです。 ご存知の通り、6月12日、日本武道館にて行われたタイトルマッチで、嶋田さんは23戦23勝23KOのパーフェクトレコードを誇る王者エドウィン．バレロに挑み、善戦するも王座奪取はなりませんでした。 観戦記は太気拳至誠塾小山支部ブログで書きましたので、ここでは割愛します。 嶋田さんの「20年越しの夢舞台」を見届けることが出来て、私は満足です。結果は残念でしたが、あれだけ会場の心を一つにした嶋田さんの想いが神様の心に届て実現した世界戦ですから。 想いが力になった瞬間に、私は立ち会う事が出来ました。 嶋田さん、感動と勇気をありがとうございました。

  2008.06.13

• もうすぐ、来ます！

  パソコンが使えず支部ブログが更新出来ないので、代わりに携帯でしか更新出来なくなってしまった非公式ブログ、久し振りの更新です。 先日に引き続き、嶋田雄大‐エドウィン・バレロ戦について。 実は毎朝震えが来るんですよ、立禅の時に。 禅を組んでいると、ほんの数分ですが思考が飛んで感性と感覚だけになる瞬間が来る。その時、あの怪物バレロが私の前に立ちふさがるんだよね。勿論私と同じ目方にスケールアップして。 これはね、腹の底から震えが上がって来ますよ。 普通、ボクシングの世界戦だって言っても、気軽にビール片手に見るじゃないですか。でもね、身内や知人が戦うって思うと、その舞台に上がるっていう事自体がどれほどの事なんだろうか、と我が身に置き換えてしまうもんです。 格闘技では、手を合わせた瞬間に、否、目と目が合った瞬間に相手がどれほど強いのか、勝てるのか勝てないのか、分かります。ごく希に、そいつの事を想像しただけで恐ろしくなる奴が居ます。バレロって、そんな男の一人だと思います。あいつと向かい合った奴は全員、キャンバス舐めているんだから、こりゃもう、強いなんてもんじゃあないですよ。 でも、男と生まれたからには、こんな男と拳交える事が出来たら最高の幸せでしょうね。 電話口で聞いた嶋田さんの「奪りますから！」という言葉の力強さは、きっとそんな幸せと高揚感から来ているのでしょう。 「世界で一番の男が待っているんだ」とは矢吹丈の名台詞ですが、その舞台を信じて10数年という月日を歩んで来た男が居るんです。 嶋田さんと出会った頃、彼はアマの選手でしたが、ジムの会長に「東洋チャンピオンの畑山(隆則)と互角のスパーをした」と聞かされました。 私がスパーで敵わなかった某格闘技のチャンピオンを、体重差を越えてスパーでボコボコにしたのを見て「さもありなん」と思った次第。 それが、お互い２０代の時でした。 その後、ジムが閉鎖され、私も公私ともに忙しくなった事もあり、疎遠になって10年。彼をずっと応援して来た人達の事を思えば、私は彼を「友人」なんて呼ぶ立場にはありません。ですから数多く居るであろう「後輩」の一人として、嶋田さんの戦いを見届けるつもりです。 彼のリングインを想像しただけで鳥肌が立ち、涙が出そうになります。 バレロ戦は、彼の人生の集大成です。その日が、もうすぐ来ます！

  2008.05.22

• 奪りますんで！

  風間ジムの先輩だった嶋田雄大(しまだたけひろ)さんの世界タイトルマッチが決まった。 6月12日、日本武道館と。相手はあの怪物エドウィン・バレロ。 奇しくも、師匠のバトルホーク風間が挑んだスーパーフェザー級(旧Jライト級)。 20分ほど前に、嶋田さん本人と話した。 「見ていて下さい、奪りますんで！」携帯電話の奥で力強い声。完全な戦闘モード。長話は不要だ。そうそうに話を切り上げる。 身体の震えがまだ止まらない。無名時代の彼を知る俺としては感無量だ。 彼はこれからの約五十日間、彼は人生で一番濃密な時を過ごすだろう。 当日は晴れの舞台、必ず応援に行く！絶対に奪ってくれい！

  2008.04.22

• Ｋ－１

  支部稽古の後、イヌの散歩と夕食を終えてテレビでK-1を観戦。初戦から熱戦が続き、純粋に楽しんで観戦させていただいた。 　気になったのは、ハントやセフォーの打たれ強さだけを安易に評価したり、ダウンした選手が立ち上がると「素晴らしいですね」しか言えないゲストや解説者。 　公共の電波での発言には、もうちっと芸が欲しいし、何より「頑張ればいい」という風潮が安易につくられてしまうと、レフェリーストップやセコンドのタオル投入がしづらくなる流れが出来てしまう。事故が起きてからでは遅い。 　バダ・ハリに打たれまくったセフォーも、武蔵にボコられた澤屋敷も、目がうつろになった時点でストップするべきだったんじゃねえの？目が生きて居ればこその頑張りであって、逆転の可能性が潰えてまでやらせるこたぁないよ。 　少なくとも、俺はそういう状態で戦わせることには感動も覚えないし、むしろ、興行師とテレビ屋の無神経さに憤り覚えるよ。てめえの身に置き換えてみろって！ 　まぁ、興行側も選手自身も自覚と割り切りに基づいてやっているのなら止められないけれどな。見る目の無い女子供やプロレスと同じ感覚で見ているファンだけ増えたって、長い目で見たら良いことないんじゃないか？ 女子マラソンもそうだけど、その残酷さについて認識せんといかんよな

  2008.04.13

• 消費者目線？

  私は、一応子供のころから武術の世界に足を突っ込んでいる。その間、色々な人間を見てきたしこれからも見るんだろうな、と思う。最初の頃、といっても10年くらいは、頭に来るヤツに対しては有形力の行使すら辞さなかったのだが、最近は面白おかしく観察させて頂くようになった。 稽古を始めた当時から理解できなかったのは、自分の師匠の悪口ばっかり言う連中。こっちも「ふんふん、なるほど」なんて聞いていて、途中から先生の悪口だと気づいて困惑したことも、一度や二度ではない。 俺の答えは単純。いやなら、習わなければ良い。そんだけ。まぁ、話としては面白い事が結構あるから、遮るタイミングも難しいんだけどな。 特にいくつもの武術を短期間だけつまみ食いしては辞めて、そのたびに前の先生の悪口言うようなのは、ワタシミルメナイデス、って言いふらして回っているようなもんだ。ハッキリ言うとだな、観る目無い、ってのは人間としての実力が無いってこった。誰の責任でもない。 師範だって人間だ。長所も短所もある。お前は師範の悪いところを指摘しに道場に通っているのか、っつうの！師範の学ぶべきところを学べば良いんだよ。 指導者だからって必要以上に偉ぶる人も居るからいけないんだろうけどな。 因みに今のところ、俺んちにその手の問題はない(と思う)。稽古に関しては等身大の自分しか見せないし、太気拳以外では生徒の方がきちんとしていて、俺が甘えているからな。 とにかく、先生が嫌ならつべこべ言わずにテメェで会を主宰して見りゃ良いんだよ。消費者目線では、いつまで経っても“生み出す側”にはなれんよ。 先生の良いところを引き出すのが、良い弟子ってもんだぜ(師もまた然り、だがな)。

  2008.03.12

• 暖かみと当事者意識

  思わぬところで人命救助する羽目になった。 在庫品についての打ち合わせのために、とある地方都市の工場に出張に出掛けていた。保管状況の確認のために建屋の横の置き場にいたら、中から悲鳴が。 なんと、高層ラックの支柱とフォークの運転席キャノピの支柱にアタマ・頸部が挟まっている。通路は狭いので、横には行けない。完全に隙間が無く、前に動かしても後ろに動かしても確実に“死”がある。結局、自動車のジャッキを持って来させて隙間を作って事なきを得た。 と、まぁここまでは「よかったね」のお話。事故の報告を受け、お偉いさんが現場に来た。我が目を疑った。生産現場にスーツで現れたんだよ。その人は。現場は戦場であり作業員は戦闘員だ。冬は寒く、夏は暑い。そして、作業には危険が潜んでいる。そんな戦闘員の指揮官たるお偉いさんが、戦闘服を着用しないで戦場に現れるなんて・・・。 お偉いさんだけに、本社や取引先などの来客があった最中かも知れないから軽率なことは言えない。しかし、工場に居る間は、管理職といえども作業着のズボンにＹシャツ・ネクタイが普通だ。うがった見方をすれば、この人にとって、工場は本社へ戻るまでの一つのステップであり、部下たる作業員は自分の業績をこさえるための「コマ」でしかないのか？と考えてしまう。 初めてお会いする方だが、いつも現場にスーツで現れるのなら、下には就きたくないな。 上に立つ方には、暖かみと当事者意識に基くリーダーシップを発揮して頂きたいと考えるのは、期待し過ぎなのだろうか？

  2008.02.15

• ファミレスにて

  法事から戻り、夕方グラウンドで太気拳の稽古をした後、家族と食事に出掛ける。 行き先は佐野市のショッピングセンタにあるイタリアンビュッフェ。 丁度夕飯時であるだけに、しばし待つ。我々の前には若い母親が子供連れで来ている。店員が母親に尋ねる。「禁煙席でしたらご案内できますが・・・」母親は店員を睨みつけ、「吸えないんだったら、意味が無いじゃない！」と一喝。 わが耳を疑った。子供はがっかりした表情。何なんだよ、この馬鹿親は！ 順位繰上げで我々が先に席に案内される。我々が食べ始めてからも、何組かがこの親子を追い越して案内されていた。 しかし、どうしようもない馬鹿親が居るもんだ。子供にタバコの匂いが染み付くほど大量に、そして至近距離で喫煙する。それだけではなく、幼稚園児の食欲より自分の喫煙欲を優先するという思いやりの無さ。 お前まさか、昼は昼でパチンコ屋の駐車場で待たせっ放しじゃねえだろうな？ 子供連れのヤツは、何も言わんで禁煙席に座らせろ！条例で決めてしまえ！文句を言うやつはぶん殴れ！俺が許す。

  2008.02.10

• 地位が人を作る

  読者の皆さん、お久しぶりで御座います。 さて、大相撲初場所千秋楽、白鵬 vs 朝青龍戦は非常に良かったですね。'07年5月27日付けの日記で白鵬の「器（うつわ）」について言及したのだが、今場所はついに眠れる獅子がパチッと目を覚ました、という感がある。いつもの眠たそうな顔ではなかったもんな。 一人横綱を務めて土俵を守ってきた、という自信が白鵬の顔つきを変えたのだろう、と思いますよ、わたしゃ。やっぱりね、行く先々で「横綱、横綱」って言われればね、どんどん横綱の顔になって行きますよ。 歌舞伎座でバイトしていた家内の友人いわく、坂東玉三郎さんが“出勤”して来たらため息をつきながら「今日もきれいねぇ」と後姿にむかって呟く、というのも仕事のうちだったそうな。で、玉三郎さんはますます美しくなる、と。 これは、非常に大切なこと。まぁ、企業なんかで実力無いのに茶坊主やって高い地位についたような、いわば「家賃が高い」人はともかくとして、地位と自覚が人を作る、というのは確かだね。だから、万全では無くても、「そろそろそこまで来る」っていう人を昇進させるというのは、意味があるのだと思う。 白鵬と並べたら恐縮だが、私自身未熟ながらも支部を持たせて頂いて、本当に勉強になっている。まず、稽古ひとつとっても、自分だけの稽古ではないのだから。 自分が稽古して身に着ける一挙手一投足が太気拳至誠塾小山支部のレベルなのだと思うと、本当に身が引き締まる思いだ。 この勢いで、もうちっとカラダを引き締めたいけどね(笑

  2008.01.28

• 新年早々、戯言です

  ２日と３日は東京の実家に帰省していた。昨日の深夜に帰宅したのだが、５０号線で小山近くまで差し掛かった時に、黒のスポーツカーが凄い勢いで私を追い越し、割り込んできた。 勝手にどこかに突っ込んでくれる分には良いが、車の事故はアタリマエだが他人を巻き添えにしたり、迷惑をかけることが多い。それが分かっているのかね、あのボケどもは？？ 十数年前、首都高を走り回っているっつぅ小僧（友人の友人）に言ってみたところ、「俺ら、身体張ってますから！」と一言。身体張っているとかいう“ボクちゃん”の腹に蹴り入れたら、「何するんですかぁ！」と涙目になってた。 あのなぁ、お前らのこと聞いているんじゃねえんだって！周囲の事、ちったぁ考えろってハナシだろ？髪の毛掴んで「走りたかったら、サーキットでやれや！」と言うと、腹を抑えて頷いていたけど。こんな事、さすがに今はヤル気にならないけどね。 自動車関連税収の一般財源化が論議されていたけどさ、こういう馬鹿どもには、ガソリン税とかを高く設定すれば解決するんじゃないか？ＧＳでは、モニターで車種や改造や騒音を見てさ、自動的にガソリン税率高くなるようするっつーのはどう？どうせアイツら、車検の時だけ通るようにしているんだから。 道路族の先生方は、一度真面目に考えて頂けないですかね。人権屋がネックだろうけどな

  2008.01.04

• 謹賀新年m(_ _)m

  2008年 新年明けましておめでとうございます。 昨年5月より開始した当ブログですが、何とか年越しを迎えることが出来ました。 読者層は、まず太気拳至誠塾の塾生諸氏、そして“太気拳”や“至誠塾”のキーワードや、題材ごとのキーワードで偶然ヒットした方達だろうと思います。ご愛読頂き有難うございます。 ブログを開始した時に宣言したとおり、多少毒を含んだ表現を多く掲載するかも知れません。 なぜかPCからアクセス出来なくなり、携帯メールからの更新になります。改行やら段落変更が思うに任せず、読みにくい場合もあるかと思いますが、ご容赦下さい。 マイペースの更新になりますが、今年もよろしく！

  2008.01.01

• 猛省！

  過日、私の手違いでメールを誤送信してしまい、武友Ａ氏に不快な思いをさせてしまったらしい。らしい、というのは伝え聞いた話であるゆえ。この事を教えてくださった共通の知人Ｂさんも、前後の文脈がわからぬまま心配して教えてくれたのだ。 まったくの私のミスだ。宛先を間違えたらしいのだが、どんなことを書いたメールだか、削除してしまった今はすっかり分からない。少なくとも、Ａ氏に対して不快感を与える内容であったのだろう。 とりあえずＢ氏に下駄を預け、Ａ氏に対し悪意を持っていない事だけは伝えてもらうよう頼んだ。 私は、親しい人に関しても好悪の感情とは全く別に、思った事を言ってしまうことがある。話が武道に及ぶと特にその傾向は強い。下戸ゆえに酔ったゆえの失敗はしないのだが、この手の失敗はごく希にある。馬鹿だな、俺って。 本当に大反省。面目ない！！

  2007.12.24

• 平成の刀狩

  ここ数年、異常な犯罪のニュースが目立つ。嫌な世の中になったもんだ。 原因は一つではないのだろうが、まず大きいのがやはり親の教育だろう。家庭でキチンとした“躾け”が行われていないって事だ。理屈より先に、善悪をココロで判断できる教育がなされていない。 感性が培われていないから親や先輩、上司に注意されると「なんでいけないの！？」と、屁理屈をこね始める連中が居る。また、それに耳を傾ける馬鹿な親も居る。話はズレたが、とにかく身体感覚で善悪を判断出来ない人間が多いな。本能が死んどるよ。 佐世保の事件なんかも、そういう人間が起こしているでしょ。親がろくすっぽ働かない40前の息子に好き放題させていたんだから。世の中、ママならない事が多いってのを身体で知らないから、振り向かない女性を殺めてしまう。 許していた親も同罪だよな。自分の子供が働かないでショットガンに凝っていたら、異常だと思わないかね、普通？俺なら絶対に許さんよ。刺し違えてでも軌道修正せにゃ。 今後、警察は銃器や刀剣を保持する者の審査を厳しくすることだな。平成の刀狩だね。例えばだが、40歳独身無職素人童○なんて輩からは、即行取り上げな。 俺なんか稽古用の木刀をケースに入れて持ち歩いていただけなのに取り調べられたっつーのに、馬込のバカのことは近隣住民の訴え無視して泳がせたんだから。 マジで頼むぜ、お巡りさん！

  2007.12.18

• 魂に響きますか？

  サッカーのクラブチームワールドカップを観た。浦和レッズ対ＡＣミラン。っつっても、テレビで20分ばかりだけどな。 日本文化再生委員会の代表を務める俺としては、国技に日本人横綱が居ないっつぅのにサッカーどころでは無いんだが、いつも世話になって居るオッサンに「そんな事言わず 観てくださいよ！」と顔面ドアップで まくし立てられて、やむなく観戦と相成った。 さて試合だが、サッカーの事はワシにはよー分からんが、選手達はみな頑張って好プレーを披露していたと思う。でも、ＴＶを観ていて俺が違和感を感じた事がある。レッズ の応援団の応援歌（？）。 アレって選手のリズム崩していねーか？あのリズムってどうなの？日本人の魂には響かないんではないかい？何だか難癖つけているみたいでスマンね。 日本人がサッカーやるのは良いんですよ。サッカーの盛んな国に留学するのも結構。しかしなにから何まで海外の真似して、挙句の果てに応援歌のリズムまでとは。ああいうの聞いて本当に力が湧くの？ こないだの世界陸上では出走の時に法螺貝が鳴ったけれど、アレは良かった！なんつーか「いざ、出陣！！」っつう雰囲気が出ていて、最高だったよ。まぁ、あの時は結果は×だったけどね。 アタマで作り上げた“好み”ってモンがあるけど、それとは別に日本人の魂に遺伝子レベルで響く拍子や音色っていうのがあると思う。 あのヘンテコな空間が歪むような声出しではないことは、間違いない。 仮に俺が日の丸背負って舞台に上がる事があるとしたら、鳴り物は和太鼓やら尺八でお願いしたいね！←仮定法過去

  2007.12.13

• 直感

  太気拳を始めて変わった事は、と時々聞かれることがある。 返答に困る質問であるが、一番の変化は“直感”が冴えるようになった事だろう。とにかく “まずいな”という状況を何となく回避することが多い。何となく感じてしまう。 「偶然だ」「結果論だ」と言われればそれまでだし、「因果関係を実証しろ」と言われれば、これまた どうしようもない。誰もが納得いく正解は提示しようがない。でも、結果として直感に従う 事で良い方向に向いているのなら、それで良いではないか、と思う。 太気拳は立禅を基本に置く武術。“禅”とはその道の大家によれば「即今・目前、いま、 ここに全生命を完全燃焼させて、時ぎり、場ぎりに全体作用するもの」（『剣と禅』大森 曹玄）だそうである。 であれば、分別を越えて働く直感が冴えてくるのも道理。 まぁ、こんなお話しにしても、言ってみれば屁理屈に過ぎないわけだが。理論・理屈・思考 が重視というか殆ど絶対視されている現代社会。 何にでも納得行きたい御仁が居るが、世の中分かっていない事のほうが多いし、理屈や理解 は所詮“後付け”なのだ。 武術でもこれは同じだ。実際の勝負は決断の連続。そこには思考や分別は入り込む余地がない。相手は自分の思う通りになんて動いてくれはしない。 技や方法で勝てるのなら誰もが名人になれるはず。武術に関しては、“ロジカルシンキング”からは達人どころか、いっぱしの遣い手も生まれはしないだろう

  2007.12.09

• 字余り

  土曜日に小学校の行事のお手伝いで餅つきをやって来たんだが、これが結構疲れた。 何が疲れたかというと、子供にやらせてあげる時に補助したり気を遣うこと。例えば 搗く（つく）時なら、自分で搗く時と違って盛大にコースを外したのを、さり気なく 修正して搗いた気にさせてあげなければならない。 もっと大変なのは、子供が“捏ね取り”をやりたがった時。餅を満遍なく搗けるよう に返してやるアレだが、約束したリズムで手を出してくれないので、何度も振り下ろ しかけた杵を止める。そのたびに結構な重量が瞬間的に掛かる。 餅は子供の時から搗いているので、自分のリズムでやれば、相当な量を搗いてもまず 堪えない自信はあるのだが・・・。 武道の稽古も全く同じで、稽古を積んでいる人は「動くべくして動く」が出来れば激しく 動いても、それ程疲れるという事は無い。武道、なかんずく太気拳の真髄は必然性に 応じて動く、というところにあるゆえ無理な負担が少ないからだ。 しかし、流れに逆らった無理な動きをしたり、アタマでの判断が入りすぎたりすると 必然＝自然の動きでは無くなり、破綻が始まる。動きが“字余り”になり、普段なら 打たれない相手に打たれてしまう。息も、上がる。 昨年末の忘年組手では、恐多くも高木塾長に胸を借りての第一戦を務めさせて頂いたの だが、この時は短時間であったにも拘らず、かつて無い位に息が上がってしまった。 見事に“字余り”にさせられてしまったわけだ。さて、今年は誰とどんな組手になるのだろうか…。

  2007.12.03

• 神の見えざる手

  今日もまた携帯より書込み。こっちの非公式ブログはPCからの書込みは完全にアウトかも 知れんなぁ。支部ブログは普通にPCから書き込めるんだが・・・。 さて、最近なんだか色々な状況が好転しつつある感じである。 勿論、小さな不運やミスはしょっちゅう起きるし、不快な事も少なからず降りかかるのだが、 全体としては上昇機運なのだ。 もっとも「好事、魔多し」という諺があるので、浮かれないように驕らないように自分を 律することは必要だ。そして、やはり何より感謝の心が大事だと今更ながら思う。 善い事があっても悪い事があっても、地に足をつけて人間として軸をぶらさないこと。 状況が好転しつつある今だからこそ、心に刻んでおきたい。色々なめぐり合わせがあって 今の状況がある、ということを感謝したい。 俺は決して聖人君子ではないし、特定の宗教の熱心な信者さんではないが、やはり“神の 見えざる手”というものは存在すると思う。 何しろ、感謝です！

  2007.11.26

• 20日の日記

  今日は後楽園ホールにバトルホーク風間ジムの同門だった嶋田雄大（しまだたけひろ-ヨネクラ）選手の世界前哨戦の応援に駆け付けた。 現在、嶋田選手はＷＢＣライト級14位。15位からが世界タイトルへの挑戦資格がある。 嶋田選手、ＷＢＡのＳフェザー級では数日前にランキングが上がったのだが、彼の筋量を考えたらライトがベストだろう。 さて、今回は後輩のクレイジー・キムのＯＰＢＦスーパーミドル級暫定王座決定戦のセミファイナルで、タイ国2位の選手と対戦した。 ボクシングの聖地・後楽園ホールには熱いファンが詰め掛ける。ホールに来るファンは、コアなファンか選手の知人・友人が多い。有名選手目当てで大会場に来るにわかファンとは客層が明らかに異なる。綺麗に着飾った芸能人やらセレブは居ないけど、とにかく熱い！ 決して金持ちではない普通の人が、安くない金額のチケットを買って、声援を送る。 俺が嶋田さんに送ってもらったチケットの席は「北側Ｂ列32番」。周囲はさながら嶋田応援団。皆さん、思い入れたっぷりの熱い声援を送り、それに応えるかの如く、右の豪打が炸裂し、3Ｒ2分27秒嶋田選手のＫＯ勝利！ 俺を含めて嶋田ファンの興奮ったら、凄かったよな。皆、自分のことみたいに喜んで。本当に気持ち良かった！ メインのクレイジー・キムもＢＧＭお経＆坊さんルックで入場して笑わせてくれた。試合の方もバッチリＫＯで決めてくれたし、今日は最高だったぜ！ 繰り返すけど、ホールでの観戦は良い。何回も来たけど、いつもエネルギーもらって帰れるからな。なんだかヤル気が出ないっていう奴は、ネットに依存してねぇで一度ホールに行って来なよ！そして誰でも良いから応援して来い！明日から頑張ろうって気になるぜ！ 硬派で業師の嶋田選手と豪傑快男児のキム選手、ヨネクラジムの二枚看板のこれからの活躍が楽しみです！ 追伸：何故かＰＣから書込み出来ません。携帯で書込みますので、改行などお見苦しい点がありましたら、ご容赦願います。

  2007.11.20

• 精一杯、生きる

  今日の夕方、退社後に入院中の伯父に面会。余命幾許もないとのことで、東京での仕事の帰りに立ち寄れたので幸運だった。かつての面影は無かったものの、まだ意識はあり言葉を交わすことが出来て良かった。場合によっては、“次回”はないかも知れない。人間、精一杯生きて死ぬだけ。人生ってただそれだけ。ただそれだけであるだけに、“行動”が全てである。伯父は若い時から本当に真摯に生きてきた人だ。今は真摯に自分の“死”に向かい合っている。懸命に生きようと怠惰に生きようと、死は平等に訪れる。だが、死に向かい合うことが出来るのは、精一杯自分の人生を生きて来た人だけだろう。人生悔いなく終わるためには、今、というこの瞬間に生命の炎を燃やして行くしかない。何十年か先に、私にも確実に“死”は訪れる。何時かは終わるからこそ、人は精一杯生き、それゆえにこそ、生の尊厳というものがあるのだろう。一日一日を、大切に生きたい。

  2007.11.13

• ふたたび2ちゃんねる雑感

  巨大掲示板２ちゃんねるのスレッドには反論しないって宣言したんだけど、今日覗いてみて、ビビッたよぉ！至誠塾スレッドその２で、俺が至誠塾のトップたる某先輩、及び太気拳の有名師範より強い、という書き込みがあった。こんな褒め殺し（？）は、ご遠慮願いたいんですが。鉄太郎＞王向斎 くらいなら、現実味無さ過ぎて皆通り過ぎるけどさ、現在活躍中の師範の具体名はまずいだろ。書かれた先輩のＭさんは俺が背中追いかけている大先輩だし、Ｓ先生・Ａ先生の両御大は他団体ながら、それぞれ太気拳を代表する有名師範のお1人。俺と並べちゃ失礼だろ？でもなんだか最近は少しづつだけど、まともな書き込みもあるな。それは喜ばしい事だ。何と言っても巨大掲示板だ。世間の耳目にも触れる。俺個人のデマを書かれるのも頭に来るが、武道、なかんずく太気拳やる連中がデマを飛ばして他人を貶める卑怯者ばかり、って見られるのも悲しいやね。何にせよ、武道やる人間はまずは人間性だ。情熱にもゆがんだ情熱がある。根性にも捻じ曲がった根性もある。清濁併せ呑んだ上で、真っ直ぐ生きる器量が武道人には欲しい。これは自戒をも込めて言っているんだが。強さだけの追求は虚しい。下には下が、そして上には上がいくらでも居る。そしていくら肉体・技術的強さを突き詰めても、個人で組織暴力に勝てる武術家は存在しない。どれだけ鍛えた肉体も、殺意に満ちた素人が日本刀を振り回しただけで無力となる。俺が個人的にいくら強くなろうと、何時かは死ぬ。であれば、武術の稽古を通じて心豊かに生き、後進に何かを伝えておきたいと思う。勿論、武道修行の過程で“強さ”の探求を怠っては意味が無い。“武”の探求を通して磨いた精神に意味があるのだから。自分の心を磨きぬくために、稽古相手が“居て下さる”と思えば良いだろう。もっとも、俺も負けず嫌いな方だから中々理想どおりには行かないけどね。とまれ、これからもより一層の高みを目指して精進したいと思う。俺の行動が太気拳の名を汚すものだ、と思ったら、匿名掲示板でデマなど飛ばさずに直接連絡をくれ（もっともその時には真先に、塾長・諸先輩方による鉄槌が、私に下されるだろうが）。同じ情熱を燃やすなら、前を向いて生きたいやね。

  2007.11.11

• 一触に如かず

  たびたび触れているのだが、私はいわゆる技術オタクという人種が苦手だ（別に嫌いではないのだが）。誤解されないように正確を期すならば、技術オタクの方と技術論を交わすのが苦手、ということになろうか。なぜならば、技術がどう活きるかは状況次第であり、というアタリマエの認識が共有出来ないことが多いからだ。どうも会話が噛みあわない。これは同じ単語が文脈次第で読み手に与える語感が異なる、ということと同じだ。まして、これが話し言葉であれば、表情・声色・間の取り方でまったく違うものとなる。さらにはそこに話し手の存在感やひととなりという要素が加われば、言わずもがな。武術における戦いも、全く同じである。いや、武術は瞬間の行為であるから、状況的にはもっと厳しいと言える。ゆえに余りに細分化した技術論など、はっきり言って役に立たない。個々の実力として身体や技術を鍛え上げる事は当然だが、同様に大事なのは“居付かぬ心身”であろう。身体能力や技能をいくら鍛えようが、上には上が居る。そしてそれらを極限まで磨き上げたとしても、武器を持たれればジ・エンドだ。虚しい無限ループである。居付かぬ心の持ち主は、“今すべき事”を瞬時に判断し実行に移せる。つまり、戦いの主導権を握ることが可能となる。これは、感性の領域である。自分勝手なアタマで作り上げた理屈は一切通用しない。感性は感性に触れることで育つ。「百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず」という。太気拳の世界で立派な先輩が多い中、自分が唯一誇れるのは、７年半のキャリアの中で６年間は誰よりも師に触れた回数が多い、ということだ。まずは師に触れること。これは稽古のみの話ではなく、行事などの参加も含めての話だ。勿論、武術の稽古だけして生きてゆくわけにはいかないので、生活環境に合わせて武との接し方も変わって行くだろう。だから師に接する事が出来る時間は、大いにそれを味わうこと。感謝して“一触”を味わいつくすことだ。そして環境が許すならば、充分な修業の後、自分が味わった“一触”を伝えて行くことが出来れば、幸せであろう。私は生活環境の変化を機に、自分の修行と並行して“伝える”という立場に立った。まだまだ修行中ではあるが、支部塾生たちが納得してくれる稽古を提供してゆきたいと思う。

  2007.11.06

• じっくりと行きます

  ＮＨＫのＴＶで深刻化する中国の大気汚染について放映している。中国における急速な景気拡大・工業化に伴い、日本にまで越境汚染が及んでいる、というお話。専門的な話はその道の専門家にお任せするしかないのだが、困ったモンである。技術的にも、そして道徳的にもかなり問題のある連中が、かつてない急成長の波に乗っちゃったわけで、今の状態もムベナルカナ、であろう。これってあらゆるジャンルに言える事で、最近では亀田一家なんかもそうだし、ちょっと忘れられかけているけど、ホリエモンや村上某ら虚業家なんてのも居たな。急に成長するっていうのも、良し悪しだぁね。成長の受け皿になるファクターが無いと、破綻する可能性のほうが大きいっていう事だ。私がお世話になっている太気拳至誠塾は、太気拳では最多の会員数を抱える。それについては多々意見があることは知っている。そのこと自体はどうでも良い。此処で言いたいのは、曲がりなりにも～曲がってはいないけど～破綻なく組織運営がなされている、という事実。これは、至誠塾の黎明期から高木塾長が優れた門弟を育て上げ、後に塾生が増え始めた時に、彼らが運営をサポートして来たからだと思う。私は塾長が太気拳の指導を専業とされるようになってからの塾生だが、そんな先輩方には本当にお世話になって来た。いつか自分も、と思っているうちに栃木県に来てしまったが、この地で太気拳を根付かせて行くべく頑張って行くのが自分の宿命とも思う。忘れてはいけないのは、あくまで“根付く”ということが大事であって、会員数の多寡ではない。今は土台作りの時期。あせらずじっくりと根を張れば良い。充分な土台が仕上がった時、“普及”の二文字が見えてくるだろう。

  2007.11.05

• 風邪には逆らうな！！

  支部ブログの方にも書いたのだが、風邪で参っている。今日も夕寝してさっき軽い晩飯を摂ったところだ。もっとも、「参っている」というのは言葉のあやで、身体の大掃除であると思っているから我慢してやり過ごすだけなんだけどね。太気拳の稽古のおかげで免疫力は人並み以上であるが、それでもかかるときは罹る。以前、漫画家の小林よしのりさんが初期の『ゴーマニズム宣言』で、風邪をひいたら好きなだけ暴れさせる、という旨の発言をしていたが、全くその通りだ。ブラジル支部長のＦ師範からご紹介頂いた「井本整体」でも全く同じ事を主張する。ちなみに井本整体の元となったのが、有名な野口整体だ。こちらも創始者の野口晴哉先生が名著『風邪の効用』を出されているので、興味ある向きはご一読を。さて、風邪には逆らわない主義の小生、当然、風邪薬で押さえ込むような真似はしない。結局免疫力を低下させるだけだからね。風邪を利用して体内の掃除して、免疫も鍛える。どうしても駄目なら寝てりゃあ良いんですよ。ギリギリまで我慢して潔く倒れると。風邪を経過した身体は、確実に強化されて居るから楽しみだ。それじゃあ、寝る！さらばじゃ！

  2007.11.04

• 体力と感性

  今月末に行われる太気拳至誠塾の秋季合宿を目指し、普段の稽古でも体力強化を掲げて居る。体力の強化法は今も昔もいろいろある。私自身も中学生くらいから色々と取り組んだ。私の居た空手の団体では体力練成は否定どころか大いに推奨されていたが、いわゆるウェイトは採用せず、稽古の中での動きを主体にして腰を中心に全身の柔軟性と靭性を練る、というものであった。私にはこれがしっくりくるので、爾来、この方法を採っている。個々の方法は色々試行しているが、現在の根幹は言うまでも無く立禅・這・練だ。これらに体幹部の鍛錬と柔軟系や調整系のトレーニングを組み合わせている。体力練成、というと尻込みする人が多いが、武術をある程度キチンとやるためにはこれは必要不可欠である。ただ、専門的にやる人以外はいきなりきつい事に取り組むのではなく、正しい生活（動・息・食・想）と柔軟系・調整系のトレーニングを日常で行えば、まずは充分だ。まずは心身を整える事。自然さと素直さを大事にする事。これだけで体力は維持強化できるものである。整って居ない心身でガンガン鍛錬を行えば、鍛えているつもりが肉体をボロボロにしてしまう。そして大事なのは鍛えすぎない事。自分の心身の発する声に耳を傾けること。どれだけの鍛錬が良いのかは、その人の年齢・性別・その他の条件による。確固たる答えはない。柔軟性も筋力も、｢これだけなきゃ駄目！｣とか言って無理な鍛錬で身に付けようとすると、失敗する。自然に逆らった稽古ではカラダが能力を発揮してくれない。こう言うと甘い稽古を思い浮かべる人が居るだろうが、私と同じ鍛錬を普通の人に課したらば間違いなく壊れる。私が壊れないのは、心身の欲する“良い加減”の稽古を長年積み重ねて居るからだ。｢もうだめだ！｣が心身が限界を察して自然に発する信号なのか、それともアタマで作り上げた限界や怠け心によるものかを見抜かねばならない。それは素直な感性によるしかない。

  2007.10.23

• “禊（みそぎ）”

  赤福が営業停止処分になった。俺は子供の頃から間違いなく1000個は食べているビッグカスタマーだけに、怒りの狼煙を上げたいところだが、どうもここ数年味が落ちた感があり、3年ほど前から食して居ない。よって、怒りをぶつけるのは、現在進行形で同社の製品を食べ続けていた人たちに任せる。営業停止が解けたらきっと心を入れ替えるだろうから、その時はわしゃ買うよ。美味しくなっているはずだ。創業300周年の年を迎えてなんとも締まらない話だが、業者のゴルフ接待受けて倫理規定違反に問われた防衛省の事務次官のオッサンしかり、立場に胡坐かいていたらイカンっちゅうことだな。俺も胡坐かくほどの立場はないが、他山の石としたい。さて、俺の大好きな言葉で｢土に還る｣というのがある。麻雀の世界で“雀鬼”と呼ばれた打ち手・桜井章一さんがよく発する言葉だ。俺は全く麻雀が出来ないし、麻雀界での桜井さんの評価や立場は全く知らない。しかし、氏の書いた文章には“心に響く言の葉”が多い。桜井さんが発する言葉が本人の言であるとすれば、彼は勝負師として最高の境地に到達した人物であろう。土に還る、とは勝負を突き詰め、勝負の虚しさを知った達人の境地だと思う。いくら高みを目指し権力や権威を得ても、人間は｢天｣には辿り着けないし、神の視座で語ることは出来ない。如何な達人といえども自然には勝てず、天地の運気の流れに逆らう事は出来ない。裸一貫の人間とは、実にちっぽけで無力なものである。であれば人間が欲得で作り上げた不自然さを出来るだけ遠ざけ、自然に触れ、自分が生かされている存在である事を素直に認めて、感謝の心で生きて行く方が善い。武術家も、鍛えに鍛えた末に｢心｣の世界に入る。自分が弱い、と分かるまで鍛える事だ。また強さとて自然界の法則ではこれは“群れ”の為にある。強者にはメスを独占したり、王者として君臨する権利と引き換えに、群れの為に命を賭す義務がある。冒頭の赤福の社長さんやら防衛事務次官殿やらは、これをお分かりだっただろうか？強者、というのは結構大変なものなのだ。よく不祥事の際に“禊（みそぎ）”という事が言われるが、彼らもこれを機に本当に“禊”を経験されたら良い。金も暇もあろうから、自然に触れて身を洗い清めると良いだろう。これは皮肉ではない。人間、知性が発達しすぎて、誰もが｢天を目指す｣という不自然極まりない行為を平気で行ってしまう危険性はある。別に殊更悪事を働かなくても、自然に触れて生命そのものとしての自分を見つめ直すっていうのは必要な事だ。そんなわけで、太気拳の稽古の根幹だからというだけではなく、朝の立禅は俺にとってかけがえの無い“禊”なのだ。ということで、次週の富士山麓での合宿、大いに楽しみです。大自然と向かい合って恥ずかしくない心身を、その時までに準備しておきたい。

  2007.10.19

• いつか来た道

  十月に入り日が短くなって来た。土曜の夕暮れ、少年部指導にやや遅れるであろう事を他の指導陣に伝えて国道16号線を東へ、そして6号線を南下した。やはり混雑している。観念してカーラジオをつける。ＦＭ東京。昔よく聞いた“サタデー・ウェイティングバー・AVANTI”がかかっている。久しぶりだ。まだ続いて居たんだな。15年前にはこの番組を聴きながら、奇しくも同じ国道6号を、その当時は北上して茨城で知人が世話役をする空手の稽古場に通っていた。あれからもう15年も経ったんだな。空手を稽古して夕飯がてら武術談義を展開し、深夜帰宅する、という週末だった。基本的パターンは今も変わらない。知人は空手を、私は空手と並行して古武道・拳闘を経て、今は太気拳を、飽きもせず稽古している。取り巻く環境は変われども、十年一日の如く稽古の日々が続く。この10年で、東京、群馬、再び東京、そして現在の栃木県小山市と転勤が続き、知人とは縁遠くなってしまった。共に稽古できるのはせいぜい年に１～2回程度であろうか。それでも細く長く武縁が途切れぬ事を、有難く思う。少し遅れたが無事柴又に到着し、少年部指導（空手）、そして太気拳の稽古に汗を流す。米国に駐在中の会社の同僚で拳友のＨと、昨年末以来の再会を果たす。稽古終了後、遅い夕食を摂り往路とは逆に6号を北上。16号を西へ、そして4号バイパスを北上する。週明けに、仕事で小山に立ち寄るというＨを、宿泊先まで送る。車中ではお決まりの武道談義が。あの頃と同じだ。武道への熱い想いを乗せて、何年も走り続けた道。これから先、どれだけ走り続ける事が出来るだろうか。そして、どんな世界が待っているのだろうか･･･。拳友Ｈは翌日の支部稽古に出て、塾生に胸を貸してくれた。かの地でも稽古は続けているようなので、まずは安心。かつて、どれだけの拳友・武友たちが稽古から離れて行ったことか。会者定離は世の常なれど、いささかの寂寥感は禁じ得ない。Ｈよ。お前は走り続けてくれよ。

  2007.10.16

• 国民の期待と非国民

  内藤大助選手、ご苦労様でした。あなたは“国民の期待”に応えてくれました。亀田大毅の日本人史上最年少王者誕生を狙って組まれたＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ12回戦は、ご存知の通り、王者・内藤大助選手が大差の判定で亀田を下した。内藤のおかげで、亀田の救いようの無いほど下手くそな歌を聞かずにすんだよ。巧みなマッチメークによるところ大、とは言え、18歳9ヶ月で世界戦のリングに立つ、ということは大変なことであると思う。よく12R戦った、とも思う。しかし、である。いじめられっ子のように“丸虫”になり、時折手を出す、不利になると相撲の真似事を始める、無意味な挑発をする・・・。世界戦に相応しいリングジェネラルシップはついぞ挑戦者には見られなかった。丸まった“浪花の弁慶”を見て、娘は「なんか、膝蹴り入れたくなってきた！」と吐き棄てて寝てしまった。さて、周囲に乗せられちゃった少年を叩くのは新聞に任せて、本気で頭に来るのはＴＶ局サイドの人間、具体的にはアナウンサー、そして鬼塚や赤井といった解説者だ。まあ、もともとＴＢＳが話題作りで組んだ試合。その意を汲んで、鬼塚や赤井は、さも、亀田がそれ程負けていないかの如く、世論誘導をしていた。お前らは非国民決定な！「亀田は顔がきれいですね、ほとんど打たれていない証拠です」って素人かお前！丸虫になったやつの顔を打てるわけ無いだろ。「採点ほどには両者、差が開いていません！」だと？ざけんな、こら！それじゃあ、何のための採点なんだって！思うに、ＫＯか明白な判定以外の展開になった際には亀田が取るっていう密約はすでに取り付けてあって、そのための布石だったのではないか？あのジムがやりそうなこった。そういえば鬼塚もあのジムだったな！タノムサクとの試合なんて、まさにそういう判定だったもんな！亀田兄弟、潜在能力はある。まず、練習量が半端ではない。働きながらやっている他の選手とは比較にならない。それゆえ個々の身体能力や体力は高い（低かったら笑いモンだが）。だが、総合力では苦境に打ち勝ってきた内藤が上回ったということだ。亀田の努力は見るべきものがある。今後は変なハッタリやら点数稼ぎのマッチメークをやめて精進すれば、技術的な不備も改善されよう。弁慶が丸虫じゃ話しにならねーぞ？馬鹿な大人や、ＴＶ局がついていて大変だろうが頑張ってくれよ。もういっぺん言うけど、鬼塚と赤井は非国民決定な！お前らみたいのがボクシング界を駄目にするんだよ！目ぇ噛んで死ね！

  2007.10.11

• 恩師の思い出－その３

  私が風間会長に教えを受けたのは、合計して1年に満たない。27歳の時に4ヶ月と、2年後転勤から再び東京に戻ってからの数ヶ月だった。二回目に教えを受ける事になってしばらくして、訳あってジムは閉鎖した。一年に満たない短期間ではあったが、色々な経験をさせて頂いた。会長を慕ってジムを訪れる元日本ランカーや東洋ランカーといった方々とのスパーを経験させて頂いたし、一度だけであるが、１Ｒ、会長自らお相手頂いたこともあった。私が10オンスのグラブを着け、会長はパンチンググローブ。「年齢とウェイトのハンデの分、グラブでおまけしろ！ライト（コンタクト）でな！」と告げられてゴング。当時48歳。世界タイトルマッチから18年を経過していたが、その変幻自在の動きに殆どの打ちを空転させられた。芸術的だった。その日は二人だけになってしまい、酒盛りとなった。私は殆ど飲めないのであるが、会長は、いけるクチであった。当然タクシーで帰る羽目になった。なかなか生粋のボクシングスタイルにならない、というか成る気の無かった私を「お前は武道家だからなぁ」と笑って受止めてくれた恩師。もっとも、その後「パンチが一番手っ取り早いんだから、お前は蹴りやめてパンチで行け！」と自論をぶつのも忘れなかったが。男らしく懐の深い会長の人柄を頼って、ある有名レスラーがよく相談に訪れた、という。「あいつらもさ、弱み見せられないからぎりぎりの処で踏ん張っているんだよ」とは恩師の弁。風間ジム閉鎖後、別のジムに入って合計2年ほど拳闘を勉強したあと、太気拳に入門する事となり、会長とのやりとりは無くなってしまった。そんなわけで、少しも上手くならなかった私の拳闘だが、恩師の魂の何百分の一かは継いでいるつもりだ、と言えば少々うぬぼれ過ぎであろうか。

  2007.10.09

• 恩師の思い出－その２

  “拳闘”の恩師は風間清といった。現役時代のリングネームは“バトルホーク風間”。風間会長はアマチュアの全日本チャンピオンだっただけに、技術は素晴らしいものがあった。だが、歯の浮いてしまうような台詞かも知れんが、もっと素晴らしいのは人間性だ。別段、聖人君子ではないし、どちらかというと“粗にして野”と取られかねないところが満載だったが、決して“卑”ではなかった。そしてなにより温かかった。ネチネチと粘着した陰口はことのほか嫌っていた。入門して２ケ月程経ったある日、明らかにかなり格上のジム生とガチンコでスパーをやらされた事がある。彼は某打撃系格闘技でチャンピオンになった、と聞いていた。彼は私を嫌って居るふしがあったので内心「いやだなぁ」と思いつつ、10オンスのグラブをつける。当然グローブテクニックに天と地の差があり、滅多打ちにされた。とくにフリッカーは全く初の体験で見えなかった。それでもアゴを引き、ブロックして何発かは良いのを当てたのをキッカケに乱戦に持ち込む。３Ｒが終わって、何とか怪我もなく立っていた。相手に頭を下げ、会長に挨拶すると「四部六で判定負けだな！まぁ良く立っていた！」と講評。そして相手をしてくれたジム生に「おい！分かったか。こいつ（＝私のこと）はこういうヤツだ」と一言。それから、その先輩は優しく接してくれるようになった。多くは聞かなかったが、どうやら、私は彼を怒らせていたようだった。きっと近眼の私はジムの行き帰りで欠礼したか、睨み付けた（わけではないのだが）かして居たのだろう。年も私のほうが下である。生意気に見えたかも知れない。少年時代、仲が悪い生徒同士タイマン張らせる教師が居た。今なら大問題になりかねないが、子供は単純で、全力で殴りあうと結構相手を認めるようになる。なんだかそれを思い出し、子供時代に戻ったような気がした。帰り道に食ったラーメンは切れた口にシミタのだが、それもこれも全て妙に嬉しかった。（つづく）

  2007.10.05

• 恩師の思い出－その１

  14歳の頃にその存在を知った太気拳を実際学ぶまで、結構紆余曲折があった。その辺のハナシを“太気拳前夜編”として不定期でアップしてみようかと思う。関係各位にご迷惑の掛からぬように、一部若干の変更を加える事もある“かも”知れませんがご了承ください。今回はその第一話。昨日はボクシングを教わった恩師の命日だった。恩師はボクシングを“拳闘”と呼ぶことが多かったような気がするが、それは彼独特の美学であったのかもしれない。入門時に「何かやっていたのか？」と問われたので、空手を稽古していた事を伝えると、ジムの練習生とロードワークに行かされ、戻った後に彼に様子を聞いた。そして、サンドバッグの前に立たせ、「好きなように打て！」と一言。打ち終わると、ジャブを習った。習った、と言っても「俺がやるとおりにやれ！」と数回見本を示して見守るだけだったのだが。帰り間際に、「お前はプロにはならないのか？」と聞かれた。年齢的なこと（当時27歳）や、視力の問題、そして失礼かと思ったが、あくまで空手拳法系を追求する事が目的である事を伝えた。「よし、じゃあ俺は同じ格闘技者の先輩として知っている事を教えてやる！」とよく通る声で言ってくれた。荒っぽいけれど温かい人だな、というのが第一印象だった。入って間もなく～恐らく一週間ほどだったと思うが～、初めてのスパーリングを経験した。相手は自分よりやや小柄な同世代の青年。蹴りは勿論、掛け手・掌底・裏拳などを遣わずにナックルパートだけの殴り合い。組手や喧嘩と間合いやリズムが違い、随分と打たれた。頭を小刻みに振る練習生。正拳が殆ど空を切った。息が上がる。そんな私に対し相手が躊躇したのを見取った会長は「倒せ！」と野太い声で一言。相手が近づいた瞬間、「ボディ打ち！」と閃いた。頭が素早く動いても、ボディ打ちを全て躱すことは難しい。肩口から押し込み、ボディアッパーを打つと練習生は崩れ落ちた。「そこまで！二人とも良かった」と相好を崩す会長。ヒトカタチつけて汗を拭う私に向って、「お前にはね」と話掛けてきた。「身体で教えた方が良いと思ってな」と言葉を継ぐ。おっちゃん、無茶するのぉ･･･。呆れ顔の私に向って会長は大笑いして見せた。これが恩師との出会いであった　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

  2007.10.04

• 礼節

  亀田兄弟、沢尻エリカ、そしてウチの近所のガキ。こいつらに共通して欠如しているのは、「礼節」である。最近の若いモンは、などという事は言わない。こんなのは、ソクラテスの昔から言われていることで若い衆が羽目を外してしまう、なんてのはある意味仕方ない事だ。問題なのは、それを制する大人が少ない事だ。別にそこいら中の悪ガキを腕力で制圧する必要は無いが、せめて手前の子供くらいキチンと躾けろと。今度世界戦をやる亀田大毅が、世界王者である内藤選手を「ゴキブリ」呼ばわりしている、と聞く。前世界王者ポンサレックは、雑誌のインタビューに答え「兄の興毅はタイで胸を借りた際に“ありがとうございました”の一言すらなかった」と語った。私もタイ国帰りの興毅が「ポンサク（註：ポンサレックのこと）ボコボコにしたったで！」と記者に語ったのを雑誌で読んだ記憶がある。とんでもない無礼者だが、親や会長はこの馬鹿息子どもを甘やかしている。自分達が好きな事をやれるのは、そのための舞台を作ってくれる大人が居るから、ということが分かって居ないのだろう。世の中に何から何まで世話になっている小僧が、大人にタメグチ利くな！芸能界には“アッコ”が居るから沢尻みたいなのは、いずれ粛清されるだろう。亀田の場合は、せめて内藤がビシッと教育してくれることを祈るのみだな。頭を下げること、相手を思いやる事、感謝する事、これが分からないヤツに格闘技なんかやらせるな！

  2007.10.01

• 深読みしないように！

  先日のＸ師範ネタ、結構周囲には受けた。ただ、何件かあったのだが「Ｘ師範が誰か」という問合せには答えません。だって、他人の米びつに砂撒く事になりかねないから。流派もイニシャルも、舞台が何処であるかも全部伏せたのは、誹謗中傷にしないため。深読みされて恨み買いたくないし、さりとてネタとしてお蔵入りはさせたくない。そんな矛盾力のハザマでくねった末の決断なのだ。ちなみに別の武道家からも、ほぼ同様の牽制（？）かまされた経験ある。そんなわけで、俺の中ではこの手の牽制って“強面系”の得意技なんじゃないか、と結論付けているんだよ。余談だが、超メジャーな某先生には、全くの思い込みで鉄砲玉と間違われた事もある。もっとも、すぐにご自身の誤解だと気づいて下さったけど。その後２時間以上、お話伺って帰った。深読みしないで単純に「Ｘ先生とやら、ミスっちゃったよなぁ～」とか「コイツ（＝鉄太郎）しょっちゅう何かに巻き込まれてやがるなー♪」とか思って、笑ってりゃ良いんだよ。

  2007.09.28

• 豊かな人生

  ボクシングを習った恩師の命日が近づいている。昨年「偲ぶ会」があったのだが、普段太気拳一色で生きているために、参加のチャンスを逃してしまった。彼はボクシングの指導者というより、男道の師匠、という位置づけが近いかも知れない。教えを受けたのは、一年に満たない短期間だったのだが、色々と多くのことを学ばせて頂いた。拳闘の師匠については、改めて又書く。時々書いているが、私が師事した先生方は皆、驚く程人間味に溢れて居た（居る）。稽古については厳しい指導者が多かったが、有難いことに皆様私を可愛がって下さる。きっと馬鹿なりに損得抜きで稽古しているという事だけは認めて頂いている、と勝手に思っている。武道・格技に関わったという事で、豊かな人生を送らせて頂いている。何が豊かなのかと言えば、世界戦を経験したり、名人の薫陶を受けて修行を積んで来られた方達の“人となり”に触れて教えを受ける事が出来る、という事。これを有難いと言わずして、なんと表現すれば良いだろうか。私は武道マニアでは無い。武道を生きようともがいており、才の高低は別にして師の修行談話は、自分の身に置き換えて捉えている。師を神棚に乗せるような真似はしない。「我も人なり、彼も人なり」である。今の自分と同じ39歳の頃の高木塾長の前に、俺は立てるだろうか？と毎日問うている。偉大な先達の方々に、道を示して頂いているのだから、歩かない手は無い。

  2007.09.27

• この男は実在する！！

  私は武道の出会いに関しては恵まれていて、太気拳至誠塾の高木塾長を始めとして素晴らしい指導者に薫陶を受けて来た。今は未熟ながら自分でも教える身となって、気をつけている事がある。それは慢心しないこと、である。等身大の自分を見つめる事が出来なくなったら、武道家ではない。彼我の実力差を読めない男は武道家たり得ないのだ。これは私みたいな無名の人間だけでなく、有名武道家でも陥るワナであるという事を近年になって知った。ある有名武道家の話をば。私が重量級の空手家Ａと飲食店に行ったときのこと。二人が店に入ると、店の片隅に鋭い視線を持つ男が。げ！Ｘ師範じゃん！入店した我々を見るや、「おい！○△！○△！！」とだみ声を出してきた。明らかに我々に対してである。近眼の私は、よく「ガン飛ばしたろ！」と因縁をつけられるので、ビビリながらも完全無視！Ｘ師範、「ちっ人違いかよ、まぁいいや」と対面の男と話し始めた。相手は某格闘技雑誌の編集者。勿論、聞き耳を立てるワシら。聞いていたらまあ、出て来る出て来る。Ｘ師範名物の俺様一番節。いやいや、初めて実物を耳にしましたよ。クライマックスは突然訪れた。「Ｑさんはさぁ、一番に成れなかったんだよ、俺が居たから！目の上のタンコブ！俺は！」｀；：ﾞ;｀(;ﾟ;ж;ﾟ; )ﾌﾞｯ ･･･ツレの空手家Ａは鼻から番茶吹き出しやがった。うわぁ！きたねえなぁ･･･。ちなみに、ＱさんっていうのはＡの先生だ。Ｘ師範のご高話は続く。「あの流派に今や本物は居ねえよ。みんな2流！俺を除いてね」おいおいおいおい･･･。番茶交じりの鼻水拭いたＡ、携帯メールを打ち始める。宛先は、うわぁ！Ｑ師範だ。数分後、返信が。「いい事聞いた。続報待つ」。Ａよ、お前は鬼か！！((((　;゜Д゜)))ガクガクブルブル　　･･･後日談は勘弁してくれ。武士の情けだ。さらに後日、Ａに連れられてＱ師範にお会いした。入店時のだみ声については「あの人（Ｘ師範）の得意技だよ」とのこと。師範！そこでワシらがで怒鳴り返したらどうするんです？二人がかりなら、我々に分がある気がしますが？「ああ、その時はね、Ｘさんは謝るよ。人違いだ、とか言ってね。早いよ～」そ、そうなんですか！？武闘派のイメージあるんですけど。「商売だから♪」ガクッ！このＸ師範、私が見る限り実力者なんだけどね。武術に関しては純粋な方、と聞いていただけに、ちょっと悲しいものがあったな。まあ、匿名掲示板で書き込んだりしてねえ分、まだマシか。「Ｘさん？しているよ！なりすましって言うんだよね？」とＱ師範。ええぇぇぇぇぇ！！マジかよ！これは事実談であり、この男は実在する！！

  2007.09.26

• 座右の銘－その３

  さて、至誠塾の座右の銘について、その３！であります。例の不真面目・適当・好い加減って、朕思ふに「太っ腹に行こう」っていうことで良いのではないでしょうか？小さな事にコダワルナと、そう捉えて居るんだけどね、俺は。太気拳って、文字通り解釈したら「太い気を練る拳法」だと思うんだけど、他人のことが気になって揚げ足取らなきゃ気が済まない御仁も中には居るんだろう。かく言う私も、時にギスギスした物言いしてしまうこともある。物事ぞんざいに捉えるってことじゃなくって、他人の価値観や行動は、自分に直接・間接の迷惑や被害蒙らなきゃ、ほっとくべし。で、まずは他人については善い所見て、受け入れて問題なければ受け入れると。少なくとも、いきなり否定からは入らない。こんな事だと俺は思っているよ。受け入れるのイヤなら、適当に距離を置けば良いだけ。否定や攻撃から入ると、相手も合わせ鏡みたいに否定や攻撃の気を放つ。俺には俺の座標軸っていうのがあるから、それをビシッと中心に据えて、そこからどれだけの振り幅持たせられるか、ってのが大事だ。振り幅は、座標軸の強靭さで決まる。自己が確立されていれば、他人に寛容で居られるのではないかな。時々、至誠塾に対して武道団体らしくない、とのご意見を頂くことがある。全員見て言ってるのかって言いたくなる時もあるけれどね。私も、佐藤嘉道先生の御著書を通じて知った澤井先生という存在が太気拳を始めるきっかけであったし、澤井先生の仰るとおり“武道家”と“武道に興味がある者”は全く違うと思う。しかし、私は後者を否定しない。武道に興味を持ち、そこに関わる事で豊かな人生が送れるのならそれでいいではないか。私自身は、そういう関わり方はしない。武道家たらんとして関わっている。いざという時に太気拳の名誉を汚すことの無いように覚悟を持って稽古をしているつもりだ。よって、“興味がある者”とは、気の入れ方がまったく違う。しかし、武道団体に籍をおく者全てが武道家であるわけはない。例えば会社で全員が全員、エグゼクティブを目指して仕事をしているか、といったらそれは違うはずである。昇進というカタチで自己実現できる人はごくわずかである。そして、色々な立場や能力の人間が居て健全な組織たり得る。大事なのは、各人が己の立ち位置をしっかり認識して役割を演じる事である。澤井先生は、基本的には伝承者を育てる指導をされたのだろう。しかし、伝承者たる直弟子の先生方は、色々なタイプの生徒を対象に指導されている。各人が自分の座標軸と立ち位置を認識して稽古に励めば、それで良いではないか。そりゃまあ、立ち位置が分かっていない不届きモノも居るかも知れないが、それはどんな会社にも（社会にも）不届きモンが居るのと同じだよ。もっとも、私自身、当初は結構偏狭な見方をしていたと思う。至誠塾の“座右の銘”のおかげで、少しは度量が大きくなってくれたかも知れないね。そんなわけで、高木先生には本当に感謝しているのであります。

  2007.09.25

• 座右の銘－その２

  え～と、太気拳至誠塾“座右の銘”のお話を再び。武術は言葉ではないんだ、と言いつつ何故ブログ書いているか、って話なんだけれども、それはだな、書きたいからだ！･･･とか言うと繋がらないよな。それは、一つには備忘録であるし、また自分に気合入れるためでもある。で、最も大きな目的は、感性を拾い上げるということである。上記の備忘録と同じではないか、と思われるかも知れないが、似ているもののやや違う。感性というのは一瞬であり極めて普遍性に欠けるものであるが、それを繋ぎ止め、尚且つ普遍化するためには、言語化するほかない。太気拳も武術であるゆえ、本来は不立文字の世界であるが、それでは伝えて行けない故、仕方なく言葉を費やして行くしかない。さて、言葉にするとどこかでぶった切らねばならないわけで、その切り口の違いで色々な表現が出てくる。そのどれもが正解であろうし、間違いだ、とも言える。いくら正確を期しても、言葉では全体にライトを当てることは敵わぬこと。よって結局の処、受け手の行間を読む力、すなわち感性に関わって来る。そして、感性は四角四面な基準やものの見方、ルールからは、生まれて来ない。それより、アバウトに対象の全体像を捉える事、そして思考を居つかせない（＝囚われない）こと･･･、等が大事になってくる。判断には座標軸がなくっちゃ話にならないから、その辺との兼ね合いはある。まずは俯瞰して自分的にはどう感じるのか、そして、それが大体のところ正しいか、というくらいで良いのではないだろうか、と思う。まずは、大雑把に大枠をとらえることだ。･･･とまあ、こんなところでハナシを締めようか思ったんだけど、スンマセン！もう１～２回この話題を続けさせて頂きます。

  2007.09.24

• 座右の銘－その１

  太気拳至誠塾の“座右の銘”に不真面目・適当・好い加減、という3つのキーワードがある。以下、東京本部のブログより引用。１）フマジメ・・いやなことを無理やりでなく、「きもちよい」と感じる程度に。２）テキトー・・ 「適当なちょうど良い」と言うことでその人にとって適当な量を練習すること。　　３）イイカゲン・・　「良い加減」のことでその人にとって良い加減に練習すること。〔ママ〕さて、上記について皆さんはどんな感想をお持ちになっただろうか？私はキーワードだけ聞いた瞬間、「げ！ただでさえ稽古量少ないヤツ多いってのに！」ってのが正直なところだった。だけど最近になって、こういう考え方って不遜だよな、と思っている。そもそも、俺はどれだけ稽古しているのかってことだ。座右の銘を提唱する高木先生の稽古量と比べたら、話になるまいし、アマチュアでも私より稽古される方はいくらでも居る。それだけではない。稽古量とは何を以って語るのか、という根本的な問題にもぶち当たる。単に稽古着に着替えて真面目くさって禅組むのだけが、太気拳の稽古ではあるまい。太気拳が気と気分の拳法である以上、不真面目でも稽古になっていれば「よし！」とすべきだ。そして、“強さ”の定義についてももっと広い目で見ることが必要だろう。武術は千変万化、変幻自在でなくてはならない。相手が何を持ち、何人居て、何時どんな攻撃を仕掛けてくるのか、が決まっていないところで身を全うするのが武術である。そういう前提条件を考えたら、思考と肉体の“居付き”が最大の敵である。体力・技術・速さ･･･といった目に見える部分はモチロンの事、思考の柔軟性が問われる。そういう意味では、言葉にした瞬間、武術はウソになる。言葉にこだわった瞬間、拳は固着し柔軟さを失う。では、何故ブログなど書くのか。それは･･･、明日以降に稿を改めて。そろそろ寝ないと、いくらショートスリーパーの私でも、明朝の稽古に差支える。フマジメでスマン！おやすみ！！

  2007.09.23

• 思春期の貯金

  ある武道家のブログを読んでいたら、ドキッとする事が書いてあった。 曰く「人は思春期までの貯金の利子で、その後の人生を歩むしかない」。細部の表現は忘れたが、このような意味合いであった。全くおっしゃる通り、としか言い様がない一節だ。思うに、これは感性レベルの話であって、能力やスキルの話ではない。スキルは正しい本能とそこから生じる感性という土台があれば、後々伸ばす事が可能だ。そして、これが大器晩成の構造であろう。学校における優等生が、必ずしも社会でそうはならないのは、こんなところに訳がある。そして、土台となる本能や感性の成長は、前述の武道家氏の言われる通り、思春期までにその大部分が形成される。この時期を逃したら、「アウト！」だ。我が身を振り返ってみると、私はこの時期、空手の稽古と太気拳の独習に励んでいた事を覚えている。武道が私の青春だった、と胸を張って言える。 強い弱いが初心者時代～10年くらいは～の最大の関心事だった。今は相対的な強弱の追求だけに血道あげるのは、馬鹿らしいと思えるようになりつつあるけど。こう思えるようになった事だけでも、武道を志して良かったことだ。だって、それって心の束縛からの解放だから。勿論、戦う必然性がある時には、全存在を懸けて相手を倒す。戦うのは必然性がある時だけだ。試合にしても、高木先生が「やれ！」と言われるならばウェルカムだ。思春期の私は達人とチャンピオンの両方に憧れた。しかし、どちらか選ぶとしたら断然、達人。まあ両方を手に入れる人も居るだろうけど。 あの頃のイケイケのままの私がチャンピオンを目指していたら、道半ばにして壊されていたかも知れない。何だか話が纏まりつかなくなったけど、今は少年時代から歩んで来た道のりに、導いてくれた複数の師に、とても感謝している。この栃木の地で太気拳を伝えて行く意味は、この幸福を一人でも多くの人に知ってもらう事。このやりがいが、思春期の貯金が与えてくれた利子なのかも知れない。

  2007.09.21

• 小人閑居して

  廃用性萎縮、という言葉がある。人間に備わった様々な機能は、使わないでいると衰退してしまうのは多くの人が知るところである。使わずに居た関節・筋肉などが凝り固まったり、細くなってしまったりするのが良い例だ。余程の重篤な症状を持つ方以外は、心身には適度な刺激を与えるべきだ。ここで心身、と書いたが、心にも廃用性萎縮は起こる。面倒臭い、が口癖の人たちなどは典型的な例だ。ご近所さんにも結構この手の方がいらっしゃる。町内会の当番仕事を、「忙しい」と言う理由で逃げまくる。この御仁、仕事をされているわけでも、ボランティア活動されているわけでもない。子供がいるから、お買い物に行くから、洗濯があるから、食事用意するから･･･、時間がないという事なんだろうか？理屈と膏薬は何処にでも貼り付くわけで、ともかく20分程度で済む自治会の用事を2ヶ月もホッタラカシにしておられる。暇なヤツほど、何もしないんだよな。俺の高校時代に一番最初に中退したヤツ、遅刻の常習犯で「起きられなくって」「時間が無くって」が口癖だったけれど、コイツ、帰宅部で通学時間が5分だったなぁ。そんなもんだ。そういうのに限って、他人のことは気になるとみえて、件のご近所さんも噂話・井戸端会議は大好きなんだ。そんな時間あるんなら当番キチンとやれ、と。この手の連中、思考が“時給計算”なんだよな。絶対正社員や、まして自営業で頑張れるタイプではない。いつも目先のこと。目先の損得が最大の関心事だ。つまり、人生を大きな絵図で観られない。常に目先目先と、いつもそこだけ見ているから、ツギハギだらけの汚らしい絵が出来上がる。まー、でかい事だけ言って、足元が見えずに不渡り出す人も居るから、いずれにしても極端は駄目なんだが。太気拳はバランスの拳法だからな。とにかく、損だ得だばかり言ってないで、たまにゃ思い切ってエネルギー使うこと考えた方が良いぞ。心のエネルギーだって、使わないとどんどん減退して老け込んで行く。それじゃあ良い事無いと思うんだけれどね。こういう人は閑居しない方が良いよ。不善を為しちゃうから。

  2007.09.20

• 勘所

  昨日は青息吐息だった俺、おかげさまで海外拠点スタッフの講師のお仕事を、なんとか無事終わらせて生還しました。案ずるより生むが安し、というか意外といい出来だったと、我ながら合格点つけてみたりして。無事終了したら、なにしろ気が抜けてしもうた。この2週間ほど、資料作成できりきり舞い（ってほどでもないが）だったんで。作成だけではなく、講師をやれ！と言われた時にはマジでびびったよ。で、仕事を終えたら今日は太気拳の水曜稽古会の日。会社でも先生、退社後も先生であったのだが、太気拳の先生の方は駐車場で生徒に会って歩いてくる道すがらに、稽古内容決定。やっぱり、武道は少年時代からやっているだけに社会人生活よりずっと長いもんな。ビンッと飛び出しナイフが閃くように、テーマが浮かんでくるよ。正直、仕事より楽しいしやり甲斐もあるしで、行為自体に魂が入るんだろう。勘所というのは、その世界にどっぷり浸かって自家薬籠中のモノとなった時に、自然と出てくるものなのかな、とも思う。そんな事を思いながら帰ると友人よりメール。ブログを読んで、仕事の件で彼なりに心配してくれている様子が伝わってくる。で、不思議な事に彼のメールのテーマも“勘所”についてだった。こちらは仕事のお話であるのだが、内容は割愛する。勘所、について色々考え学んでいる時に、稽古と仕事で同方向にて閃いたのが不思議だ。シンクロニシティ？

  2007.09.19

• 健闘を祈ってくれ！

  ときどきこのブログについて感想を頂くことがある。別途立てている（というか元々先に書き始めた）支部ブログの方にYahooアドレス記載していることもあって、今迄遣り取り無かった方からもコメント頂き有難うゴザイマス。辛口のコメントも一部ありましたが、何しろ直接一言頂けたのは幸いであります。某巨大掲示板で叩かれ始めた時に、友人から貰ったアドバイスに従い、コメント欄を削除してしまったので、このページからは直接入れないけどね。先日の柴又の太気拳の稽古の際にも、都内の大学で教鞭を取っておられる方から励ましのお言葉を頂戴し、大変恐縮した次第。何でも「自分に対してお叱りを受けているようで、目が覚めます」とのこと。この私が年長者に叱るなど、とてもとても。まあ当ブログも、私が自分自身に対して渇入れているという部分も大きいので。私も生身の人間ですので怠け心やら投げやりな気持ちやら出てくるわけでして、時々自分で自分に気合入れないと駄目な時あるからね。実は今日も、チト落ち込んで居るのです。9･11付けの日記に、海外拠点のスタッフに対する教育担当者に組み込まれた話書いたんだが、今日は教育対象者と一緒に別の講師のレクチャーを一緒に受けた。同じ分野を異なる切り口で述べるだけに、共通認識持たないといけないからね。感想を一言述べるとだな、･･･理解出来ん！！っていうか、まず身体が黙って座って聞くことを拒否するんだよ。ロジカルな話やアカデミックな話題に、俺の心身が拒否反応を示しているんだから、困りモンだ。ところがだな、生徒のうち何人かはそのアカデミックな話を聞いて講師に質問して議論を展開しているじゃねえか。内容聞いたら心が折れると思ったんで、あえて耳塞いだけど。間違いなく俺よりはよく理解してやがる。まぁ、俺が一番キャリア浅いんだけど。こんな連中相手に俺の講義は、明日朝一番からだ！テキスト作り直しが妥当なところであるが、絶対に間に合わん！！よって、これから、本気で気合入れてツジツマ合わせを考える。皆さん、俺の拳闘を、いや検討を、じゃなくて健闘を祈ってくだされ！じゃ！！

  2007.09.18

• 順道制勝－その２

  引き続き世界柔道がらみの話題を。重量級の鈴木と井上の敗戦について色々言われている。最後に相手に返し技らしきものを掛けられるシーンについては、私は当日試合最中に見たのみで、試合後のVTRについても怒りのあまりよく見ていなかった。両者とも負け、とする意見もかなり多いようだ。井上については負けでも仕方ないが、鈴木については「？？？」である。なんとなれば、問題は判定の決まる直前だけではない。試合開始時から相手のジリンスカスは明らかに“掛け逃げ”や“引き込み”ばかり狙ってまともにやろうとしていなかった。武術的には無駄に背中見せる掛け逃げは明らかにオカシイし、競技として見ても完全に無気力試合だし、観る側からしても「つまらねえ競技！」と吐き捨てたくなる。こうなったら、“ジュードー”は毛唐にまかせて、日本は柔道にこだわったほうがいい。もう柔道は日本だけでやればいいんだよ。で、柔道を学びたい志ある外国人の方には、日本に来ていただく、と。国際化なんかに背を向けて、ドンと構えればいい。太気拳についても同じことが言える。太気拳が競技化を通じて世界の“タイキケン”になったら、同じ現象が起こるであろう。目先の勝利に囚われて下らない小手先技に走った時に、道から外れてしまう。これを“外道”という。私は至誠塾で高木塾長に言われ続けたのは「まずは中心を狙う事」ということであり、これは今も徹底して座右の銘としている。高木塾長は、こうも言われている。「組手は外す事なんです」と。外すためには、まず中心を捉えなければならない、というわけだ。ちなみに岩間先生も、「空き巣狙いは一流には通じない」と言われている。そりゃそうだ。一流には隙はないんだから。堂々と正面玄関を突破する。外したり横を抜いたりするのは、相手の神経が正面に集中し切ってノメッタ時だ。相手の神経を操れる位に中心を捉え続けて、初めてそれが可能になる。かつて剣聖と謳われた内藤高治先生は「面を打ちなさい！面が一番難しいのだから」と盛んに言われたそうだが、その真意もこの辺にあったのであろうと思う。内藤先生は剣道の競技化を頑なに拒まれた、というがこれについては稿を改めて。さて、日本柔道はどちらの方向に進むのであろうか？

  2007.09.16

• 順道制勝－その１

  柔道がなんだかやばい事になっているな。初日終了時点で、男子重量級メダル無し。結果だけ見ると「仕方が無いな」というしかないのだが、問題は負け方だ。100キロ超級の井上康生は足技でフランスの巨漢Ｔ・リネールを尻餅つかせたものの、投げ返される格好でポイントを取られ敗退。これはかなり微妙な判定だった。これは百歩譲って涙を飲むにしても、更に酷かったのは鈴木桂治vsＥ・ジリンスカス戦。大外刈りで倒された後の捨て身（というか“死に体”）業に一本。アナウンサーは鈴木の一本勝ちと叫ぶが、判定はジリンスカス。死に体の判定も出来ない連中が、世界選手権の審判なのか？そんなはずはなく、日本叩き以外の何者でもなかった。それを裏付けるかのようにＶＴＲによる再現すらしなかった。数日前「世界の山下」さんが国際柔道連盟の理事選に漏れた、と聞いた。現在、日本人の理事は居ないそうだ。これで少なくとも国際舞台では、柔道はどんどんつまらんゲームに成り下がってしまうのだろうか。今は世界に冠たる実績を示し続けた選手が指導陣に居られるからまだ良いが、「勝てば官軍」の時代が到来し、違反ギリギリの柔道着（そう言えばヌルヌル柔道着ってのもあったな！）や組み手がまかり通る時代に選手を経験した連中が指導陣になった時がやばい。現役時代に味わった苦渋を、現役に経験させたくない、とのゆがんだ親心から「正しく組んで相手を制する柔道」を捨てて「ポイントを取れるジュードー」を教え始めたら、もう崩壊のレールは敷かれたも同然だ。柔道ニッポンの復活の為には、正しい柔道で勝つ選手が出ないと難しいだろう。こう言うと「勝てばいいんだよ」としたり顔でまぜっかえす声も聞こえてきそうだが、そんなものは「真の勝利ではない」と、何百年も前に宮本武蔵が喝破している。武道の歴史を後退させてはならない。あくまで「道」とつく以上は“順道制勝”の姿勢を貫いて行くべきだ。やるべき事に真摯に取り組み、結果を潔く受け入れる。相手と向き合う事を通じて自分の力を引出す修行なのだから相手に心から礼を尽くす。これが武道として最低限のスタートラインだと思う。空手家の岸信行先生の話を引用させていただく。「どっちが強い」とか、「文句があるなら立てないようにしてしまえ」とか、それは武道ではないよ。戦いや争いを収めるのが武道だから、格闘ということ自体が武の道に反しているんだよ。いま柔道を見ていると相手と闘わせてもらって強くしてもらっているのに、勝ったとなると相手を振り向きもしないでガッツポーズをとる。相手に対する優しさや思いやりがないよ。（『喧嘩カラテ武勇伝』東邦出版）そういえば例の大欲綱、失礼、大横綱は、相撲道の最高峰に立ちながら、酔って帰宅して師匠ぶん殴ったんだったっけ。その時点で即刻切れっつうんだよな！あ、スマン！わき道に逸れたな。太気拳だけは同じ轍を踏んで欲しくない。太気“至誠”拳法は、じっくりと腰を据えて稽古すれば実力ある武道家を輩出するだけの体系は存在するのだから、地道に広めて行きたい。

  2007.09.14

• 風邪

  ついに風邪をひいてしまった。ついに、というのは会社で毎日クーラー直撃に晒されていて、7月の頃から数名の同僚がダウンして来たのだ。彼らは勿論直撃組だ。私も不調ではあったものの、朝晩太気拳の稽古して汗を出してきたおかげで、何とか風邪を引かずに済んでいた。しかし、気候の急変も手伝ってか、今日から鼻水垂れ流しとなった次第。毎日ブルゾン着て、首タオル巻いて体温の低下を防いでいたのだが･･･。オマケに仕事の締め切りが、二ついっぺんにやって来る始末で、とても休むどころではないのがつらい所だ。まあ、毎月残業Ｇメンにマークされていた東京時代よりはマシ。おかげで残業体力が果てしなく落ちている。もっとも、仕事を生きる糧と考えれば、農耕や狩猟で生計を立てていた時代は、なにも食う為だけに十時間以上働く、なんてあり得なかったんだろうから、日が落ちたら働かない、というのが理に適っている。後の時間は、自分を創造する時間を持つ事が、正しい生き方だろう。それは後の機会に触れるとして、明日も早出・残業でねじり鉢巻だ。世間は秋が到来しているのだが、私の秋は未だ来ない。会社のクーラーの運転が止まってから私の秋が訪れる。明日もブルゾンで熱い茶をすすらねば。･･･というわけで、もう寝る。おやすみ～

  2007.09.13

• しょーもない事

  帰宅すると知人からメール。彼の先輩に当たる人－他流の武道家なのだが－が、私の太気拳の支部開設についてごちゃごちゃ言っているそうだ。この方は友人の先輩というだけで、私の直接の先輩ではないし、手を取って教わったわけでもないので（一回だけ組手をしたっけ）、勿論、無視するだけである。この御仁、太気や意拳を分かったつもりで指導に取り入れているらしく、あまり利いた風な事言うので、「そらぁ、違うでしょ」と態度で示したらへそ曲げた次第。それ以来、ことあるごとに自分の生徒や周囲に私の悪口言っているようだ。私の態度にも問題はあっただろうが、ケツの穴が小せえヤツだ。そんなに腹が立つのなら、私に直で言えばいいのに。文句聞かされる生徒もタマッタもんじゃないよな。実力がどうとか言ってくれているようだけど、久しぶりに一本やってみるかい？生徒も、文句だけでなく、先生が俺を仕留めるところ見たいんじゃないか？ただし、見事に俺を完封して勝つんだぞ！？万が一も無いだろうが結果的に勝っても、自分も俺にボコボコ打たれたとしたら、実力云々の話は出来ないはずだよな。名指しで悪口言うのなら、こういうリスク背負えよ。冒頭の知人には「そんなに文句あるんなら、胸貸してやるから出向いて来い！あいつにそう言っておけよ」と伝えた。利には敏い男ゆえ、間違っても来ないだろう。薄ら笑い浮かべて、話逸らすのだろうから、会いたくもないんだけどね。口が上手いヤツの言い訳は頭に来るからな。次回会ったら、自分から「一本どうだ？」と水を向けること！恐怖心で膝が笑っていても、目を見てその一言が言えれば、打拳も手加減してやるし、水に流す･･･カモシレナイ。皆さん、しょーもない私事を書き込んですみませんでした。

  2007.09.12

• ねじり鉢巻

  結構仕事が忙しい。もっとも、私の「忙しい！」など本当に忙しい人から見れば、屁みたいなものなんだが。“十分な”稽古との両立を考えると、という注釈付きでの忙しさだ。来週初頭に海外拠点のスタッフに対する教育があり、当初、資料作成だけだったのが、急に私が講師陣の仲間入りすることになったのだ。明日は稽古会で定時退社、週末は三連休となることを考えると、残された時間は僅かだ。他の講師陣は、私が逆立ちしても勝てないレベル。こうなったら分かり易さでは負けぬよう、と行きたいところだが、わしゃ英語能力に難がある。普通の生活するには殆ど問題ないレベルではあるが、専門的な話はチトきついな。のこされた時間、何とか集中せねば！でもあれだ。人間、ケツに火がついて無理する事で実力が伸びるんだよな。太気拳の稽古も、合間縫ってちょこちょこやっているし。時間が無い時こそ、一石で何鳥も狙わんとイカンな。弟子の前では、無様な動きは見せられないし、稽古に手抜きなんか出来ない。明日は定時退社目指して、ねじり鉢巻じゃい！！

  2007.09.11

• 腰を入れろ！

  娘の姿勢がやや悪いので、鍛えている。まだ悪いのが固まっていないので、ちょっとしごけば直るだろう。悪癖は芽のうちに摘まんとな。私などは学生時代、パチンコ打っていても、「店に入った瞬間にお前だとわかるよ」と友人達に言われたくらいそれはそれは姿勢が良かったものだが。子供の姿勢が悪いのを放置する親がいるが、これはとんでもない事だ。武道でも他の芸事でも姿勢が悪い者は、大成しない。特に、最近は腰が下がった老人体型の若者がいるが、こんなのに大事な事を任せると、ろくなことにならない。ズボンをずり下げて腰履きにしているヤツを私は信用しない。彼らも別に悪人ではなかろう。話をすると常識もある。しかし、まともな姿勢が取れていないという事は、能力が十全に発揮される状態には無い、という事だ。簡単なお使いや留守番程度は任せても、判断能力を要する仕事には関わらせない方がいいだろう。巷間よく言われることではあるが、“姿勢”とは姿に勢いがあることであるから、厳密に言えば「姿勢が悪い」と言う表現は成り立たないのだが。姿が整うから、勢いが出る。太気拳も最近は少し有名になって、他派の武道をやる人も立禅をやっているのを見かけるが、多くは自己流のようだ。中国武術に含胸抜背という言葉があり、それを拡大解釈してだろうか独習者の中にはションベン小僧みたいな立禅を組んでいる人まで居る。背中を緩めるのは事実だが、絶対的に言えるのは、反る力が無い人間が含胸抜背をやってみても、殆ど武的効果はない。それだけなら良いが、健康を害する事もあろう。腑抜け人間を称して、「腰が入らんヤツ」などというが、言いえて妙だ。腰にバネが無い人間は気合を入れようにも、入れようが無いのだろう。娘よ、明日も鍛えてやるからな！

  2007.09.10

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