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2011年05月20日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
5月3日、ツイッターで世界史の話題をふっていただき
流れでセルフライナーノーツ


ちょこっと世界史について自分語り。

宝島社の「読むだけですっきりわかる」シリーズが売れた段階で、
当然世界史を出せば売れるという考えが営業サイドからも編集サイドからもでてきました。

で、ぼくは執筆を依頼されたのですが、実は当初はこれを何度もお断りしたんです。



ある程度、売れることがわかっている世界史の執筆を断ったのには
ぼくなりの理由と計算がありました。

取り扱う量が膨大で手に負えないと思ったこと。
売れるとは言っても日本史より読者層が小さくなるので割に合わないと感じたこと。
文化人・評論家にシフトしたほうが、ぼくの寿命も長くなるのではと考えたこと。


日本史でブレイクした時、シフトするなら今だと思いました。
実際数々のお話をいただいていたと思います。
ちゃんと芸をやっている芸人が、その芸が飽きられると消えていき
一方で素人の居酒屋トークに毛の生えたような内輪ネタや身内いじりしかしてない芸人が
安定した仕事と人気を得る。
こういう様子を観察していましたから、書き続ける、新作を絶え間なく出し続ける
ことの継続に不安とひきあわない思いがありました。


世界史なんぞを書き始めるとメディア出演どころか講演すらできなくなってしまいます。
こんなもの、絶対に割に合わない。

まして当時は山川のアレが出てたのです。


編集さんに「世界史に関しては山川のがでてるから今更ぼくが書く必要はないでしょう」と。すると「読んでみましたか」と。
気になったので山川の『もう一度読む世界史』を購入して読んでみました。
そしてあることに気がついてしまったのです。
「これはまさにタイトルの通りだ」と。「看板に偽りなし」だと。


つまりこういうことです。
山川の『もう一度読む世界史』は良い本なのですが、
一度世界史をきちんと学んだことがある人に向けての本だったんですね。
まさに「(もう一度)読む」なんです。


世界史を学んだことがない人があれを読んで理解できるとは思えなかった。
それは山川の本に問題があるのではなく、もともとそういうコンセプトで作られた本ですから正しいんですね。あれは懐かしさを感じつつ学び直す本だった。


だから世界史を学ぶ上での前提としてのルールや用語の解説はありません。
アケメネス朝やササン朝の「朝」とは何を意味するのか。
シーザーとカエサルの表記の違いは何故存在するのか。
実は世界史ビギナーにはそもそもそこから解説する必要があります。
面倒でまわりくどく評価されない作業です。
だってわかりやすければわかりやすいほど、レベルが低いと誤解されやすい。


となると、やれそうな、いや、やりそうな人物はぼくしかいませんでした。
あの池上さんですら、特定の時代区分のテーマ別の世界史は語られていても
通史には手を出されていません。
だいたい通史なんて分担して書き上げるものですから。
とはいえ、ビギナー向けの入門の入門がなければ
世界史の重要性を謳ったところで「じゃあどう学べばいいの?」に対して
高校や予備校で授業を受けてください、などという無茶な回答しかできなくなってしまう。
重要性を説き、強く勧める以上は、書く必要があるのかなと


こうしてメディア出演や講演はもちろん
節税も巷にあふれる楽に書けるビジネス本や自己啓発本のような本の大量生産もあきらめて
世界史にとりかかりました。


さて、そういう経緯で実際に書き始めた世界史でしたが
これは文字通りぼくのチャンスを犠牲にし、心身を比喩でなく削りました。


未だに自分が世界史を書いたのはおこがましいことだという思いがあります。
近代編を書き上げた段階で左目に浮腫ができ、疲労とストレスがピークに達して、
療養を余儀なくされています。


でもぼくの苦労など『史記』をものにした司馬遷や、
自ら司馬遷には遠く及ばないと命名された司馬遼太郎さんらには
遠く遠く及びません。次元が違う。


思えば世界史を記述するというのは
世界中の数えきれないほど多くの人々の文字通り命をかけた業績を、
要約してしまい評価してしまうことにつながります。
彼ら彼女らの人生を一刀両断(でもないのですが)に外野から語ってしまうのですから
それくらいの目にはあわないといけなかったのでしょう。

世界史を学ぶのにどんな本を読めばいいか、
そしてその読めばいい本を読めるようにする
入門の入門書としてはなんとか及第点に達したかなと思っています。


作中で多くの事件・多くの世界遺産・多くの本・多くの人物の生き様について
書かせていただきました。
そういうものとのであいがきっかけとなって
旅行が楽しくなったり、もっと別の本を読んだり研究したくなったり
生き方のヒントや指針を見つけてくださる方がひとりでも多くいらっしゃれば幸いです。




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最終更新日  2011年05月20日 09時37分00秒
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Re:読むだけですっきりわかる世界史 セルフライナーノーツ(05/20)   マダムリリー さん
はじめまして、私は愛知県で手相鑑定をしております、リリーと申します。先日、読むだけですっきりわかる日本史を読ませて頂き、今まで興味のなかった歴史に大変はまってしまい、今から、読むだけでわかる世界史に挑戦する所です。こんなにワクワクする本を書いて下さった後藤さんに感謝しております。ありがとうございます(^o^)v (2011年10月08日 06時30分14秒)

Re[1]:読むだけですっきりわかる世界史 セルフライナーノーツ(05/20)   TG さん
マダムリリーさん

>こちらこそはじめまして。

ご縁なのかなあ。
このブログほったらかしにしていて、
たまたま何の気もなしに
ツイッターに書くには長すぎると
三ヶ月ぶりに書いてみて
そしたら頂いたコメントを発見しました。

あるんですねえ、こんなこと。

手相ですか、見ていただきたい気もします。
怖さもありますが。

世界史は日本史よりわかりにくいと評判です(苦笑)
時間というたて系列一本に集約できる日本史と異なり
世界史の場合は横系列が加わって
さらにそれが交わったり重なったりで。

わかりにくいところは流していただいて
興味を持って読めるところだけ
読んでくださると楽しんでいただけるかもしれません。

古代編のおすすめはギリシア・ローマ・キリスト教かな。
あとちょっぴり中国史。 (2011年10月11日 17時46分21秒)


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