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カテゴリ:ビデオ接続コードの種類と説明
DVDプレーヤー等からプロジェクターに映像信号を接続しようと思っても 背面には端子がいろいろあるのでどれがどうなのか迷ってしまいますよね。 下の写真は最近のDVDプレーヤーの背面ですが黄色く囲ってある中の端子が 全て「映像出力端子」です。何がなにやら分からない人も多いと思います。 今回はその辺を分かりやすく?解説していきます。 1. コンポジット端子(コンポジットビデオ信号出力端子): 通常はピン端子あるいはRCA端子と呼ばれる。端子の色は通常黄色です。 この端子の映像信号は輝度信号(Y)、色信号(C)、同期信号全部が含まれるので 正式にはコンポジット(複合の意)端子と呼ばれる。 利点:接続が1本なので簡単である。 欠点:各種信号が同一線に複合している為、十分な映像品質を確保しにくい 具体的にはドット妨害・クロスカラーという問題現象が発生する。 (つまり画質悪いという事です) プロジェクターで映像を映すのならこの端子の利用はおすすめ出来ません。 (ただしプレステ、昔のテープビデオデッキ等でこの端子しか無い場合は やむを得ませんね。 いやいや使うしかない…笑) 2. S端子(S端子ビデオ信号出力端子) 輝度信号(Y)と色信号(C)が別々に伝送されるので通常S端子(セパレート端子) と呼ばれる。端子の色は通常黒色である。 輝度信号(Y)と周波数の高い色信号(C)が別々に伝送されているため上記 コンポジット映像信号と比べ高い映像品位を得る事が出来る。 コンポジットとS端子を有している機種はたくさんあります。 利点:コンポジット端子より高い映像品位を得る事が出来る。 欠点:525P,720P,1080iなのど高解像度映像には対応できない。 挿入時に気をつけないと内部ピンを曲げてしまう事がある。 3. D端子(ビデオ出力D端子) この端子の中身は基本的にコンポーネント端子と同じであるが、3本を1つに まとめ、さらに画面サイズ(4:3とか16:9)の信号も同時に伝送できる。端子の 色は通常黒色である。 利点:接続が1本なので簡単である。(3秒が1秒になるくらい?笑) 画面サイズ(アスペクト比)に関する制御信号も送れる。 欠点:端子の接触面積が小さいので「両端子ともD端子の場合は」映像に 影響が出る場合がある。具体的には字幕の横に多少のゴースト などが出る事がある。 それとコネクターの幅が広い(約27mm)ので通常の配管では後から 通す事が出来ない。 4. コンポーネント端子(コンポーネントビデオ出力端子) もともとはアナログハイビジョンの信号を伝送する為に実用化された 映像信号を3つに分けて伝送する方式です。分離する信号の種類から色差入力 (出力)端子とも言わるれる。端子の色は通常 緑/青/赤である。 利点:ハイビジョン信号(720P,1080i等)まで伝送できる。 ハイビジョン接続用ケーブルの中では値段が安い。 比較的長いケーブルでも画質劣化が分かりにくい。 欠点:ケーブルが3本なので接続が面倒だし、配管の中でその太さで問題に なる場合もある。 制御信号は伝送できない。 5. HDMI端子(HDMI出力端子) HDMIとはHigh Definition Multimedia Interfaceの略で、その意味が示すように マルチメディア(音声)信号も端子の中に含んでいる。 上記1-4が全てアナログ信号だったのに対してHDMI端子はデジタル信号で 各種機器とプロジェクター(テレビ)を接続する事が出来る。 利点:上記どれよりもより高い映像品位が得られる。コンポジットの映像品位を レベル3とするとコンポーネントはレベル8、HDMIは9-10という感じか。 (でも私がテストした時にはコンポーネントとHDMI接続の差はあまり 分からなかった。どちらも十分にレベルが高いと言える) DVDプレーヤー:DENON DVD-2910 プロジェクター: SONY VPL-HS20 ソフト :DVD ファインディングニモ 欠点:ケーブルが高価である。また一般的には3mまでのものしか市販されて いないのでプロジェクターに使おうと考えると物理的に届かない場合も 多い。また旧機種あるいは廉価版の映像機器にはHDMI端子を装備して いないものも多い。 ■■■■■■■■■■■■まとめ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 基本的に上記で説明した 1→5 の順に画質というか映像品質は だんだんと良くなってきます。1と3ではDVD映像、ハイビジョンを見ると 映像の映りがぜーんぜん全く違います。 でもやっぱりよく分からないや という人は以下の感じで選べば 良いでしょう。 1.映像再生機器及びプロジェクター双方にHDMI端子があり、さらに両者間の 距離が3m以内の場合の人はHDMIケーブルを選ぶといいです。但し これはまだまだ少数派だと思います。つまりまだHDMI端子搭載の 機器で揃えている人は多くないし、もしそうだとしても3mでは長さが 足りないケースが多いためです。 2.そうでない人は片側コンポーネント、反対側D端子のケーブルが良い 選択だと思います。ケーブル長は5mものと10mものがあります。 但し機器にコンポーネントorD端子を装備している事を必ず事前に 確認して下さい。プレステ、ビデオデッキ等にこの端子はありません。 3.DVDプレーヤー等の映像再生機器から プロジェクター及びテレビにも 常時つないでおきたい場合は、接続可能な範囲で映像品位の高いケーブルを プロジェクターにつなぎ、それの下の物をテレビにつなぐのが一般的です。 VCCD-10をプロジェクターにつなぎ、VCSS-10をテレビにつなぐという ケースが現状では一般的だと思います。 4.最後に吉村の私見ですが… レンタルビデオを昔のビデオデッキで再生して最近のプロジェクター 例えばTH-AE700にコンポジット接続して見る ってのはやめて欲しいなあ。 プロジェクターの性能の半分も出せません。だいたいそんな映像では ストレスがたまりそうなくらい画質悪いですよね。。 (このような環境で楽しんでいる方も多数いるかもしれません。 失礼しました。あくまでも私の私見です) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 15, 2005 09:58:23 PM
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