テーマ:徒然日記(22682)
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不意の雨でした。 PM11:00、遅い夕食をとろうはいったラーメン屋で、二本目のビールを飲み終わっても雨脚は弱まるどころかますます強くなって、アスファルトに叩き付けられた雨粒が白いしぶきになって行き交う車のヘッドライトに浮かび上がっています。 三本目を注文するか、ずぶ濡れ覚悟で帰るか。濡れると言っても、この雨では半端な濡れ方ではすまされまい。 とにかく店を出て、目の前のコンビニに飛び込みました。 入り口脇にビニール傘が数本あります。一本手に取ってから窓の外を見ると、空車のタクシーが二台ばかりとまっていました。 一本500円の傘と、ワンメーターのタクシー代。タクシーに乗ればほとんど濡れないですむけど、傘を買えば多少濡れても手元に傘は残る。傘を戻してしばし考えました。 買うべきか、乗るべきか。 そうこうしているうちに一台のタクシーが客を乗せて走り去り、傘は次々と売れて、あと3本。 持ち物に濡れて困るものは、ない。よし、傘だ。 レジでお金を払って、自動ドアが開くか開かないうちに傘をひろげ、篠つく雨の中を猛然と走り出す。 十歩も行かないうちに、Tシャツが肌に張り付く感触がしました。横断歩道にさしかかったところに大きな水たまりが出現していて、ちょっと迷ったけどえいとばかりに飛び越えたら、はねた水でジーンズの裾が一気に重くなりました。 走れ、走れ、髪の毛から滴る水が容赦なく目に入り、滲んだ視界に見えるのは川のような道。 傘はまったく役に立ちませんでした。風であおられる傘をすぼめて走ると、滝のようなしずくが腰のあたりに流れ落ちて、ジーンズはなお重くなります。 タクシーに乗れば良かった。 エレベーターの中で、びしょびしょになった床を見ながら、そう思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 30, 2007 01:37:02 AM
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