ちょっとしたこと

しつこく(^_^;)
作者は不明なのですが
玉の周辺めぐりの
１号局として知られる作品です。

左図は、僕の手元にある
原図です。

作意は、
1 ４九金 2 同　金
3 同　金 4 同　玉
5 ４八金 6 ３九玉
7 ３八金 8 ２九玉 9 ３九金 10 １九玉
11 ４六馬 12 １八玉 13 ４五角 14 １七玉
15 ３五馬 16 ２六と 17 同　銀 18 同　香
19 ２九桂 20 １六玉 21 １七歩 22 １五玉
23 ２七桂 24 同　香成 25 １六歩 26 １四玉
27 ３六角 28 １三玉 29 １二桂成 30 同　玉
31 １三銀 32 １一玉 33 ２一歩成 34 同　玉
35 ３一歩成 36 １一玉 37 ４四馬 38 同　歩
39 ２一と 40 同　玉 41 ５四角 42 同　歩
43 ３一と 44 同　玉 45 ４一歩成 46 同　玉
47 ４三香 48 ５一玉 49 ４二香成 50 ６一玉
51 ５二成香 52 ７一玉 53 ６二成香 54 ８一玉
55 ７二飛成 56 ９一玉 57 ９二歩 58 同　龍
59 同　龍 60 同　玉 61 ７二飛 62 ９三玉
63 ８二飛成 64 ９四玉 65 ８三龍 66 ９五玉
67 ８四龍 68 ９六玉 69 ９七歩 70 同　玉
71 ９八銀 72 同　玉 73 ９九歩 74 同　玉
75 ８八銀 76 ８九玉 77 ７七銀 78 ７九玉
79 ８八龍 80 ６九玉 81 ６八金 82 ５九玉
83 ８九龍 84 ７九銀 85 同　龍 86 同　歩成
87 ４八銀 まで87手詰

この作品には、２個の欠点があります。
早詰と収束別詰です。

早詰
1 ５八金 2 ６九玉 3 ６八金 4 同　金
5 同　馬 6 同　玉 7 ６二飛成 8 ７七玉
9 ６七龍 10 ８六玉 11 ９六金 12 同　玉
13 ８八桂 14 ８五玉 15 ７六龍 16 ９四玉
17 ９六香 18 ９五歩 19 ８六桂 まで19手詰

収束別詰
81 ８九龍 82 ５八玉 83 ４九龍 84 ５七玉
85 ４八龍 86 ６七玉 87 ４七龍 88 ５七桂
89 ６八金 まで89手詰

この二つの欠点を補正するのなら
補正案は玉方６六歩を追加する。
これが、一番いいと思います。
でも、この案、補正というよりも、
何かの手違いで、抜け落ちた駒を
戻しただけ、
という気がするのです。

収束の別詰で86手目に５六玉と変化させてみれば
そういう気が沸き起こります。
追加した６六歩以外の駒が
すでに脱出の舞台を作り上げているのです。
（６六歩がなければ、６六金で詰みます。）
やはり、ただ、抜け落ちた駒を
戻しただけというのが、ぴったりきますね。