蓮如 その教えと生き方
蓮如 その教えと生き方 早島鏡正【中古】 蓮如 その教えと生き方 / 早島 鏡正 / 日本放送出版協会 [新書]【メール便送料無料】【あす楽対応】 仏法は、 思うままにならない苦なる私の人生を、思うままになる私の人生に、百八十度転換していくことが仏教の目的です。 だから生きているこの世も、そして来世も思うままになる私になることです。 その思うままになることは、我執で思うままになるのではなく、我執を超えた境地を目指して歩み、そして思うままになる私が実現したとき、それを解脱とか自由というのです。 それは安らぎの世界ですから、それを「涅槃」ともいうのです。というように私が180度転換することが重要だとする。 それがさとりということだというのだ。 ところが我々凡夫は高僧のように容易にさとることはできない。 そこで易行である南無阿弥陀仏にたよるのである。 南無阿弥陀仏はそれそのものが仏の姿であり私が往生浄土する姿だという。 180度の転換は何があっても念仏するということなのだそうだ。 その念仏は、 念仏は、我執の凡夫を、さとりの自己たらしめていくはたらきです。 お釈迦さまのさとりは、つきつめていえば、我執のわれわれをさとりの境地に導くものであり、南無阿弥陀仏の本願の心も実はさとりのはたらきにほかなりません。というものであり具体的には、 われわれの生活は仏法を聞くことにあります。 そうなってくると、毎日毎日の生活は、仏法を聞く=聞法の生活でなければなりません。 それをさして蓮如は「人生は念仏生活だよ」といっているのです。 つまり、念仏の教えの中に生きる生活が人生の生活であり、毎日の生活でなければなりません。ということなのだそうだ。 つまり南無阿弥陀仏を聞け!ということになる。 それがスタートでありすべてだということ。 ただただ念仏。 こうなると道元禅師の只管打坐に似てくるね。 只管念仏ということか。