美術でたどる世界の歴史
【中古】 美術でたどる世界の歴史 図解雑学 絵と文章でわかりやすい! / 蜷川 順子 / ナツメ社 [単行本]【ネコポス発送】 世尊は後に自分の像や絵を作るなと言われたが、結局多くの美術品が作られた。 仏塔を軸とした仏教美術の最初の展開は前3世紀の、マウリア朝アショーカ王、の治世に始まる。 王はダルマに基づく統治理念を記した石柱や、磨崖牌、を製作し分骨したシャリを収める84,000の仏塔を各地に建立した。 その美術品を、偶像崇拝、として馬鹿にし、破壊する輩もいる。 政争に巻き込まれて故郷フィレンツェを追われたダンテが、神曲地獄編、を完成させたのは1308年である。 ペストが流行した1348年以前に描かれたものだが、そのときにピサにいたボッカチョがデカメロンをものにしたのはこの壁画から着想を得た可能性もある。 こちらはキリスト教の話だが、崇高な宗教は芸術心を揺さぶるということだろうか。 仏教の数々の美術もさることながら、キリスト教関係の美術はいまなお人々の心に深く浸透してやまない。 まるでそこに今もイエス・キリストが存在しているかのようだ。 そのような錯覚を与え続けている。