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羊水塞栓症は恐ろしい病気で、死に至る可能性は高い。私も帝王切開術の直後に発症した症例を経験しましたが、手術室で、麻酔科医の目の前での発症だったから助かったのだと思いました。病棟での発症だったら絶対に助からなかったでしょう。
以下に紹介するのは2年前に話題になった事例が、いよいよ訴訟になったという記事。その当時に僻地の産科医氏のブログや天漢日乗氏のブログで取り上げられています。前者には羊水塞栓症の解説もあります。 不可抗力とも言える羊水塞栓症による死亡でも、お産の安全神話のもとでは許されないらしい。この事例は以前は「カルテ改ざん」で話題になったのですが、今回は触れられていません。改ざんではなく、訂正であったことが認められたのであれば、喜ばしいことです。でも、そんなことはないのでしょうね。 「帝王切開せず妻死亡」 遺族ら日赤、主治医を損賠提訴 この事例は、当初前置胎盤とされていたが、その後胎盤の位置が変わり、低置胎盤となったようです。トラブルになってから低置胎盤であったと書き忘れた事に気づき、後に書き足したことが改ざんと言われたのでしょう。訂正するにはそれなりの書き方が必要なのですが、私も以前はいい加減だったような気がします。 ところでこの症例、前置胎盤ではないことが明らかなようなのですが、どうやって戦うのでしょうか。トンデモ判決ねらいも、あながち無理筋と言えないことがつらいのですが。
うちの上の子はアメリカで生まれたので、夫婦揃ってラマーズクラスに出てました。ラマーズクラスといっても、出産の時の心がけ程度ではなくて、医学的な知識を持つことで出産に伴う不安を取り除くのが目的ですから、結構医学的な座学もやりました。でも、そんなリスクについては説明すらありませんでした。土曜日の朝のクラスで眠かったから聞き逃したのかな?
それにしても、予見不能で一旦発生したら死亡率8割以上の症状が直接の原因なのに訴訟になるとは…。弁護士や原告の意図に疑問を感じますね。(2009.01.15 23:47:01)
wadjaさん、コメントありがとうございます。
「ウエデイングベル♪」と言う曲が売れたシュガーというグループのモーリこと毛利公子さんが亡くなったのが羊水塞栓症です。 当時毛利さんを診た医師がバッシングされていました。 ひとりで診療している開業医だったのですが、気の毒でした。 知識としては知っていても、遭遇したことはなかったのではないでしょうか。 滅多にある病気ではありませんから。 私の経験は毛利さんが亡くなってからまもなくでしたので、緊張しました。 助かってホッとしましたが、患者サイドは医療ミスだと内心思っていたかも知れませんね。 (2009.01.16 03:13:05)
羊水塞栓症で提訴ですか・・、きついですね。患者・医師間の信頼関係があったとしても、当事者である妊婦さん本人が突然亡くなり、残された遺族が「医療ミスに違いない」、「納得できない」と言い出したらどうしようもないんでしょうね。おそらくどんなに誠意をもって説明してもだめでしょう。
結局は情報開示、病状説明などに納得できたか、できないかの問題ではなく、死亡したことが納得できないのですから・・ 私自身も訴訟の経験はないですが、周術期の様々タイミングで発生する致死的偶発症についてはごく少数ですが経験があります。ある老人の息子さんに容態急変について電話で報告したときに、電話越しに言い放たれた言葉のいくつかは、今でも脳裏から離れることはありません。思い出しても苦しくなります。(2009.01.17 21:33:20)
話は変わりますが、今週の週刊文春に元東大外科教授の幕内先生のコメントが出てました。内容は、東大の外科系教授が臨床医としての志が低く、病院内、学部内の権力闘争、政治的活動にしか興味がないこと、これからの医療を担う医学生も、楽して儲かる診療科に集まってしまい、医学部の定員を増やしても意味が無いことなが述べられています。
産科医療に関して言えば、まず開業医の先生方がお産の取り扱いを撤退しましたが無理ないですね。医師の原点である大学病院・医学部このありようなら、当然産科医を目指す人は激減していくでしょうし、個人開業医は、ある意味孤独な業種ですからね。かなり昔ですが、いわゆる開業医が儲けすぎだと、A新聞など中心になって大キャンペーンを行った時期があります。考えてみれば、そのころから色々と難しい時代に変化していったような気がします。(2009.01.17 21:53:57)
ストライカーさん 、コメントありがとうございます。
亡くなったこと自体が納得できなければ、何を言っても無駄だというのは、その通りですね。 誰かを恨むより、どうにもならないこともあることを理解した方が速く癒されるのに。 また、大学では、臨床能力より研究業績の方が評価されることが多いとの話はよく聞きます。 私の母校も手術は下手です。 政治活動に主体が置かれると、研究の質も危ういですね。 (2009.01.18 21:49:35)
ままさん、コメントありがとうございます。
どんなにかつらかったことでしょう。 運命を受け入れることは勇気のいることです。 いざというときには、見習わせていただきます。(2009.02.23 23:23:55)
Drbambooさん
私は今も主治医の先生と仲良くさせていただいてるんですよ。今回の経験で人に優しくなれました。そしてなんでもチャレンジしたくて仕方がありません(笑) 主治医の先生には「医療事故?と言う人もいますが、今回の経験が私の人生を切り開いてくれました。今の私は幸せです」と伝えました。お医者様って本当に大変なお仕事だと思いますが頑張ってくださいね。 応援しています!!(2009.02.24 21:38:20)
ままさん、コメントありがとうございます。
つらい思いをしたとき、他の人もつらい思いをすれば良いと思う人と、ままさんのように、優しくなれる人がいるのですよね。 私もそうありたいと思います。 (2009.02.25 06:07:19) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |