小龍包。
初めて台北の本店で食べたのは、もう15年くらい前になる。友人に先に番号票を取ってもらっていたので、すぐに食べられたのだけど、ものすごい行列だったのを覚えている。
当時は台北のお店だけだったのだけど、程なく新宿高島屋などに出店し、今では日本全国に支店があるようだ。初めてだったので、台湾の人にその人の食べ方を教えてもらった。
まずレンゲの上に乗せ、箸で少し穴を開け中のスープをチューチュー吸う。そして好みで黒酢を少しかけて、生姜を乗せて食べる。やってみたのだけど、中のスープがドバッと出るので難しかった。
さて、梅田で食べる小龍包はどうだろうか。お昼のセツトメニューは4種から選べるのだけど、せっかくなので小龍包をメインにしたかったので、単品注文にした。
小龍包は3種盛り。定番の豚肉、ホタテ、蟹みその3種が2個ずつで計6個。あとはチャーシュー麺、ずわい蟹入りチャーハン、黒きくらげの黒酢あえを注文し、シェアして食べた。
海鮮小龍包3種盛りだと、ホタテ、ずわい蟹、ウニになる。これは次回に食べることにした。小龍包は安定的なうまさだけど、昔本店で食べたものと比べるとスープが少なく温度が低い気がした。
スープが多くて温度が高いと、口の中をヤケドする人が出るかもしれない。おそらく支店を増やしていく場合は、どうしてもリスク回避が必要なのだと思う。
なので特徴はやや薄まった感じだったけど、味は良かった。ずわい蟹入りチャーハンはパラパラ系で、やや薄味。チャーシュー麺はうまい!昔ながらの中華そばなのだけど、スープが半端なくうまい。
澄み切った鶏がら醤油のスープは、雑味がなくてコクがある。肉の脂が溶け出さないよう、チャーシューは赤身の部分をよく焼いたものを使っている。極細ストレートの中華麺の味もいい。
まさに完璧な中華そばだと思う。ラーメンのスープを最後の1滴まで飲み干したのは、数年ぶりのことだと思う。小龍包を食べに来て、意外な発見をしてしまった。
「鼎泰豐(ディンタイフォン)阪急梅田本店」大阪市北区 うめだ阪急12階