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カテゴリ:変則書評:『ローマ人の物語』
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塩野七生著『ローマ人の物語』(4) ハンニバル戦記(中)(新潮文庫) 読破ゲージ: ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ *********************************************************** ハンニバル大暴れ。一般的には象を従えて…というイメージだが、実際には象を戦力として定常的に機能させるのは大変だったんだなぁ。士官学校では誰しも学ぶと本書にある、名高きカンネの会戦。決め手は中央が膨らんだ弓形。そしてゴールは包囲。やがて、より大きな包囲網が、今度は明朗なるスキピオの手によって、ハンニバルを囲っていくことに。一人の人間の頭脳が四個軍団に匹敵。シラクサ攻略はアルキメデスの発明した兵器に一年以上にわたって悩まされたローマ軍。されど、戦術を駆使(敵軍の風習を利用)してシラクサ攻略。数学の研究に没頭していて逃げることも忘れ、そのままシラクサを落としたローマ軍に殺されたアルキメデス、学究者の鑑なり。殺したローマ軍も惜しがったとか…。(了) ローマ人の物語(4) ■「旅から、音楽から、映画から、体験から生死が見える。」 著書です:『何のために生き、死ぬの?』(地湧社)。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/01 03:33:53 PM
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