カテゴリ:ひとりごと
電車やバスなど公共の場で話をするとき、声のトーンが変わるか。
田舎もんの私にとっての移動手段は車や自転車など自分のスペースが保障されているものが馴染み深い。逆にいうと電車などは乗る機会が少なかった。(電車は一時間に一本だし、路線バスは日に四本くらいしかないから必然である。) だからか、かしこまるまではいかないが公共の移動手段は特別な感じが今でもする。そういうわけで、話し声も幾分小さめになり馬鹿笑いなどは控えるようにしている。特に一人で乗るときなどは控えるようにしている。 都会の、公共交通機関が発達している地域の人は、電車でも非常によくしゃべる。 私とは逆で乗る機会が多かったと見える。どの駅の時刻表もびっしりで、電車が走っているから「今何時だ」なんて到底わかりえない。 さすがに一人でしゃべっている人はいないが、複数人になるとあたかもそこが喫茶店かのように会話をしている。(田舎では、よくボックス席で何かしら飲み食いしたが、車両に3人くらいしかいないのだから、ほとんど車と変わらない。) 女性と男性でもおおきく違っているように思う。 電車に乗っていると、年代問わず女性同士がしゃべっている割合が高いように思われる。 喫茶店でも、道端でも、女性のほうが話しているように思う。 部活帰りらしい男子高校生グループ(4、5人)と電車を乗り合わせたことがある。 野球バッグを持っていることから、サッカー部ではないことはわかる。 最初彼らは、「すっげーきつかったー」「○組の○○ちゃんかわいくね?」など、いかにも高校生らしい話をして、大いに盛り上がっている様子。 みなが話すのと、電車が走る音とがあいまって、自然と声のトーンも高くなる。 女子高校生でも、同じことが言える。 しかし、電車が停車するにつれ集団から一人、また一人と降りていく。 そうやって人数が減っていく中で声の大きさが徐々に小さくなる。 二人になったとたん、ほぼ同時に携帯をいじり始め、無口になる男子高校生。 人数が減っていく中で、人数にかかわらず声の量が変わらない女子高校生。 降りた代わりに、誰か乗ってきたのではないこと思うほど人数が少なくなったことがわからないほどである。 最後に残る二人は、一番の仲良し同士らしく、集団のときよりも声高に話すことが多い。「あいつキモくな~い?」「チョーうける~」みたいな? そして、一人になったとしても、携帯電話で話す光景を見たことがある。 田舎もんの私にとっての馴染み深い移動手段、自転車や、自動車や、馬や牛や像やキリン、、、。 物理的にも孤立している真の自分空間である。 ここでは自分の部屋感覚でたいていのことはできてしまう。実際に車で生活している人もいるくらいである。 自転車に乗っているときについつい鼻歌が出てしまう。 車でついつい本気で歌を歌ってしまう人も多いはずである。 馬に乗るとついつい弓を引きたくなったり、牛に乗ると右手を挙げてしまう癖があったり、 像の耳は大きく、キリンの首は長いのも有名な話である。 飛行機や新幹線や特急などで、ミニ自分の部屋を作る人も多い。 私も、とりあえずテーブルを倒して、携帯電話・タバコ・ペットボトル・肘掛から抜いた灰皿を置き、 一服した後、すぐ全部元に戻して、トイレに行くことが多い。 また、物理的に明らかでなくとも、自分空間は存在する。 満員電車をみると、他人同士が引っ付きくっつきあっている。日常生活ではPS3の発売日を除いて、ありえない光景である。 このとき自分空間はどうなっているのか。 普段の領域であると、あきらかにそれを侵しているものが多々ある。 そのときに、その人は、怒るでもなく、跳ね除けようとするわけでもない。(例外あり) 自分空間がなくなったかといえば、本を読んだり、話をしている人も間々いる。 これは、みんなが自分空間を極力小さくし、その中で自分の居場所を確保しようとしているからと考えることができる。 そこに自分空間があると認識することで、赤の他人とくっついていようがいまいが、透明な壁があるから平気なのだと思う。 満員電車によく乗る友達は「もう慣れた」といっていた。 私は、満員電車に縁が無いので、たまに乗ると居場所がないように感じてしまう。 (自分空間が物理的なものだという強い認識による=田舎の性質がより多く残っている) このことから移動手段における自分空間は、どの乗り物でも存在するといえる。 都会の人にとって、馴染み深い電車やバス。 根付いている分、田舎の自転車的認識なのだろう。 そこにはちゃんとした自分空間もあることから見ると、電車の中で声のトーンが変わらない人が多いのも合点がいく。 そういえば、田舎の近所のおばちゃんがチャリンコこいでいたような格好したおばちゃんが 電車に乗ってきたっけ。はちきれんばかりに銀杏が入ったコンビニ袋2袋提げて。ニオイちょっとつらかったけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.06 17:19:29
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