★私の苦***
私達の結婚生活は静かに始まった。
このタイでの結婚生活が私にとって“苦”になるとは思ってもいなかった。
タイの家には家政婦さんが普通の家でもいるようだが、
私達の家には居なかった。これは心配性の義父の意見で居ないのだ。
心配とは、盗まれたり、信用の無い他人を家にいれる事であったり
とにかく義父はかなりの心配性である。
これも私の“苦”の一つである。
それは私が外へ行きたい時は必ず彼か義父に目的地まで送ってもらう事
そう、外は危ないからと自由に外へ行けないのである。
いくら、彼とバスや電車を乗った事があって知っていても一人の行動は厳禁なのである。
確かに、私の心配を思ってくれての事だがとても家でじっとするのはストレスが溜まってしょうがなかった。
家にいたら居たで私の“苦”はあった。
家政婦のいないこの家には家事が私に回ってきていた。
これはどこの同居生活でもある話かな?洗濯に、部屋の掃除、食器洗い、食事
私は慣れない異国で出来る限りの事をした。
もちろん一番機嫌を取らないといけない義母の為でもあった。
この義母私が陰ながら家事を手伝っているのに
「マリは家事の手伝いをしない!!怠け者なんじゃないの?!」
と彼に言ったのだ。それは私の耳にすぐ入ってきた。
(言っていい事と良くない事を判断せずにすぐに言ってくる彼からだ・・。)
プッチン切れた。でも、この家にいるかぎり義母の意見は一番なのだ。
言い返せるタイ語力も無かった。悔しい日々を送る中私は思いついた。
そうだ、義母の前でわざと家事している私を見せ付ければ!!
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