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カテゴリ:アート・イベント
ひさしぶりの上野です。
東京藝術大学大学美術館の企画展、「パリへ―洋画家たち百年の夢」を観てきました。当初、同時開催中のぐるっとパスで入れる芸大コレクション展が目当てで来たのですが、窓口で急遽予定変更しました。 個人的に、日本画なら花鳥画、洋画は国内の洋画創世期のものが一番面白いと思っているので、結論から言うと大当たりです。 やっぱり同じ美術館で企画展とコレクション展と同時開催してる場合、どうしても企画展の方にいいものを持っていくんじゃないかという気がするし、実際両方を見てもそのとおりだと思いました。 この展示、特に好みな黒田清輝が充実しており、なかでも「智・感・情」のデッサンは群を抜いて優れていると思います。 また、黒田清輝の師匠筋に当たるらしいラファエル・コラン(Raphael Collin 1850-1916年)の絵もいくつかあり、特に裸婦像がいい感じです。 下は、ラファエル・コランの「田園恋愛詩」と「フロレアル」。 黒田清輝、浅井忠、藤島武二、安井曾太郎、佐伯祐三、藤田嗣治、小磯良平とくれば、この時代が好きな人にとっては垂涎の展示です。 和田英作もいくつかあり、昨年の近美の揺らぐ近代展に出ていた「野遊び」が掛かっていました。 近代ものだけではなくて、最後の展示室では戦後現代ものの展示もあります。冷蔵庫をぶら下げ、痛んでいく生の白菜に温度計が刺してある展示、初めて見るなら斬新かもしれないんですが、最早腐りもの系展示は陳腐に見えてしまいます。いやな客ですね(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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