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カテゴリ:テレビ番組
この秋始まったTBSの番組。
「親子が一緒に観て楽しめる番組」をテーマにしてるみたい。 昨日の放送で、或るチンパンジーにスポットを当てて放送してた。 人の為に役立ってくれたチンパンジーを、なんとか野生に帰してあげたい、って話しね。 チンパンジーって類人猿だから、人間の生体実験をする代わりに使われる場合が多いのよね。 それで、檻の中でずっと飼われて、病気の抗原を植え付けられたりしてね。 観てて、本当に可哀想だったわ。 こういう現実が世界で起きている事を、多くの人に伝えるのは大事だと思うんだけど、放送内容は、なんか一方的な観方をしてたんだわよね。 この放送を観てた短慮な人は、みんな「チンパンジーの生体実験は止めろ」って声を上げそうだわね。 TBSは最近の放送、独善的になってるんじゃないかしらね。 「視聴者からどう思われても構わない。俺達が正しいと思ったように放送しちまえ」 みたいな。 上の方に、自分達を客観的に見られる人がいなくなっちゃったのかもね。 今のうちに軌道修正しなきゃ、変な方向に突っ走る事になるわよ。 新興宗教団体みたいに、自分達のやってる事が見えなくなっちゃうのね。 「果たして、この放送内容で、よいのだろうか?」 って、放送する前に確認しなきゃね。 自浄作用を無くした組織って、いずれ腐って滅びるわ。 チンパンジーを生体実験に使う。 これは、動物保護団体からは、いつでも非難を浴びる事だわよね。 「こんな実験、やめろよ」 そう思う人が大勢いると思うわ。 心優しい動物好きな子供達は、みんなそう思ったんじゃないかしらね。 でもチンパンジー達は、人間の為に役立ってくれているのよ。 健康で何不自由無く生活している人は、「動物を守れ」って気安く言えるんでしょうけどね、そういう恵まれた人ばかりじゃないのよ。 業病に苦しんでいて、一刻も早く治療薬の開発を望んでいる人がいるのよね。 番組で放送されていたエイズウィルスを植え付けられたチンパンジーだって、そう。 人はなんとかして、エイズを治療する新薬の開発をしようとしてるのよ。 その為に、チンパンジーは役立ってくれていた。 こういう動物がいなきゃ、人間の病気を治す薬の開発が遅れる事になるの。 そういう事実までをも知りながら、「動物実験反対」を言える人は、健康エゴなのよね。 もし自分が病気だったら。 もし自分の家族が病気で、新薬の開発を待ち望んでいるとしたら。 そこまで、人の身になって考えられる、本当に優しい人ならば、安易に「動物実験はやめろ」とは言えないのよね。 番組でもさ。 局サイドでは、ここまで言える人を用意できなくても、公平な観方ができる人をコメンテーターにしてれば、視聴者の観方は一方的にならずに済むのよ。 「みなさんの御家族がもし病気に苦しんでいるとしたら、そういう病気の薬を開発する為に、チンパンジー達は役立ってくれているのです」 とかね。 「チンパンジーは殺したら駄目」 こんな声を上げる人がいたら、 「それなら、どんな動物は殺してもいいのですか?」 そう切り返せる人が、ちゃんとコメントしてほしいのよね。 牛は? 豚は? 鶏は? 魚まで殺したら駄目だなんて言われたら、日本人は御寿司を食べられなくなるのよね。 人間は、人間が生きてゆく為に、他の生物の命を奪わなければならない。 これはもう、産まれてきたが故(ゆえ)の原罪なのよ。 避けられないの。 「私は、他の一切の生物の命を奪わない」 そんな事を言って、一生ミルクだけで生活する人がいたとしましょう。 でも、そのミルクを生み出す動物は、植物を食べて生きてる訳よね。 植物だって生きてるのよ。 「人が生きてゆく為なら、他の生物を殺しても構わない」 そんな事を公言するつもりは無いけど、それが現実なのよね。 この番組を家族で観てた親が賢ければ、子供にそういう事を教えられるんでしょう。 だけど、馬鹿な親は、テレビで観た事を一方的に受け入れちゃうわよね。 考えられないのよ。 だからTBSさんさ。 家族で楽しめる番組を目指すとしたら、もう少し内容を考えた方が良いと思うわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月22日 00時26分03秒
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