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カテゴリ:テレビ番組
19日の深夜、NHKで放送された【エコレゾTV】で言っていたテーマの1つ。
エコレゾって、エコロジー・レゾナンスの略で、エコロジーは生物と環境の関係を考える事で、レゾナンスは共振する事なんだって。 「自然と人はひとつながりです。共に考えましょう 環境と欲望について」 だって。 なんかNHK、視聴者を洗脳に掛かってるのかしら。 エコロジーって、【自然】って事じゃないでしょう。 生態学の事よね。ecology ってさ。 人間を含めた全ての生物とその環境との相互関係を探る学問よ。 エコロジーの中では、人間も他の生物と同じように並べて考えるの。 【自然】って言っちゃうと、人間以外のものの事。 人為的・人工的でないものが【自然】って事だわよ。 だから「自然を守れ」なんて言うと、エコロジーの中から人間だけを除外した考え方になっちゃうのよ。 視聴者のみなさん、騙されないで頂戴ね。 地球は決して、人間よりも自然優先ではありません。 仮に政治家やマスコミが「自然優先」なんて言い出したら、おしまいだわよ。 人が全部いなくなれば、自然になる訳だからね。 番組中、寸劇での会話。 「環境と欲望って、相反する事じゃないですか。環境を守ろうとすれば、人間の豊かさを望む心、つまり欲望はへらさなくちゃならない」 環境と欲望が、相反する? ど~~~~して~~~~~!? まず、この「環境と欲望」って言葉を持ち出す事が、エコロジーとは離れてるのよね。 【エコ=環境】なんて間違った解釈をしてるから、こんな番組を作っちゃうんじゃないかしら。 エコロジーと環境とは、全然違った意味だわよ。 環境っていうのは、身の回りのもの。 土と空気と水とかね。 だけど、色々な意味を持つものなのよ。 自然環境と言ったり、生活環境と言ったり、教育環境って言ったりね。 だから「環境」って言った時、或る人は【自分の仕事をする環境】を思い浮かべて、或る人は【自然環境】を思い浮かべたりするのよね。 だから一概に【環境】って言っても、それは一意ではないの。 聞く人の解釈によって、全然違うものになっちゃうのね。 それをNHKのこの番組、【環境=自然】とさせようとしてるみたい。 違いますからね、みなさん。 騙されないでね。 私が今住んでる家も、私の環境。 これは自然ではなく人工物。 私が出かける時に歩く道路も、私の環境。 これも人工物。 電車もバスも私の身の回りの環境、人工物。 私の身の回りの衣食住、全ての環境が人工物でできている。 肉も魚も、野菜もお米も、私が自然から得たものではなくて、人の手によって私に渡ってきたもの。 時々旅行に行って山道を歩いても、その道は人が作ったもの。 海に行っても、海水浴場は人が作ったもの。 みんな人工であって、自然じゃないの。 だから。 だ~か~ら~! 【環境≠自然】なの~! 日本に住んでる人にとって、殆どはそうなんだわよ~! 間違った考え方は、植え付けないでよ~! NHK~! それから、寸劇での台詞(せりふ)「環境と欲望が、相反する」ってさ。 どゆこと? ねえ。 ど~ゆ~こと?! 例えばさ、犬が「餌が欲しい」って、環境と相反する? 動物性プランクトンが植物性プランクトンを捕食するのって、環境と相反する? ねえ。 どういう意味になるの? どんな作家が、こんな寸劇を作ったの? 言葉の意味、全然知らない人じゃないの? もしかしたら、日本語を知らない、外国人が作ったの? そしてどんな責任者が、こんな番組の放映を決めたの? 生物はみんな、【欲】で生きてるのよ。 エコロジーの中では、欠かせない要素よね。 【欲】が無くなったら、みんな死んじゃうのよ。 種(しゅ)はみんな、自分の遺伝子を残そうと必死なの。 人間も含めてね。 だから、他のモノを食べて、自分は生きようとするのよ。 これは断じて、罪ではないの。 生物にとって、当然の事なのよ。 【欲】は、生き残る上で必要な本能から生まれるの。 それをまるで、「環境を守る為には欲望を抑える」みたいな言い方よね。 テレビを観てる人に、「餓死自殺してみませんか」って言ってるようなもんだわよ。 ひどいわね、このNHKの呼び掛け。 苦情の投書、してやろうかしら。 エコロジーの意味を、全然履き違えている。 ほんと、最低。 久々に、NHKで、こんなイヤな番組を観たわよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月20日 01時55分52秒
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