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2009年04月28日
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カテゴリ:書評
今年の本屋大賞を受賞した「告白」を読んだ。なんとも、おぞましい

小説である。中学教師の4歳の長女の事故死に隠された真相。それを

教師が終業式で子どもたちに暴露する。しかし、単に、その告白だけ

で終わらない。各章ごとに、関係者が次々に告白する。その内容と

いったら、まったく気分の悪くなるものばかりである。ただ、その内容

を書くことは止めておこう、これから読む人のために。




本の帯に、推薦した書店員のコメントがあるが、言い得ているものが

いくつかある。日本出版販売の古幡瑞穂さんいわく、「読中感も読後

感も最悪なのに、先が気になってページをめくる手を止められない!」

まったくそうだった。告白というか、独白のように、淡々と書いてある

ことがおぞましいのだ。紀伊国屋書店梅田本店の星真一さんが「語り

=騙りのチカラに圧倒された」というとおりである。


告白の中に、中学生たちの歪んだ感情も書かれているが、ことは小説

の中だけではない。現実におぞましい事件が続いている。小4の女の子

がベランダで亡くなった事件もそうだし、19歳の母親が自分の2歳の長女

を熱湯に入れた事件もそうだ。「泣き叫ぶ長女の姿がおもしろかった」

って、いったいどういう感情なのだろう。自分の子どもではないのか。

まるで、おもちゃに対する感情と変わらないかのようである。


快楽だけで生きている。あるいは、人の痛みなど考えもしないような、

おぞましい事件が続いている。現実に起こるのを見聞きすると、こんな

小説は世の中に出ない方がいいのではないか?と思えてくる。こうした

ことが市民権を得てはいけない。だから、小説の技法としては優れて

いると認めるが、読まない方がいいのではないか。私は読むのをお勧め

しない。





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最終更新日  2009年04月28日 21時24分19秒
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