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2005/05/21
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カテゴリ:テレビ番組
歴史は鍋で、作られる ミッシェル・サラゲッタ

■続けて書く気はなかったんだけど、また見直して感心してしまったのでおつきあいください。個人的には前回の「一晩だけの支配人」と今回、そして第9回の「長い厄年の終わり」の3回が特に好きなんです。

■最初から、胡散臭さのかたまり、近藤芳正登場。政府の官僚、村井国夫の秘書という設定ですね。実はフランスの要人コンスタンタン氏との密かな会食の場所としてこのベル・エキップが選ばれたのでした。近藤と西村、舞台版「笑いの大学」のふたり。今でこそ、日本を代表するバイプレイヤーとして様々なドラマで目にするわけですが、当時は彼らが出ていると、あ、三谷がらみだという印象がありました。

■どうも、前の会議がうまく行かなかったようで、この会食、俄然盛り上がりません。スタッフたちが心を込めて作った料理にも誰も手をつけず、冷め切った料理は次々と厨房へ戻されていくわけです。で、その厨房の警備に番組冒頭から立ち続けていたのが今回の陰の主役である、SP役の野仲功君だったわけですね。この日の出来事の一部始終を現場で目撃しているからこそ、味わえた感慨。彼の視点とこのドラマを見る我々の視点が重なっているというところがポイントですね。

■場を和ませようと、従業員たちがそれぞれのやりかたで彼らのテーブルに行っては玉砕されて帰ってきます。梶原さんはお得意のマジックで、でもあの距離感に吹き出してしまいます。もっと近くでやるか、そうでなきゃ最初からやるな。ソムリエ白井君は小粋なパーティジョークを披露。

レディをホテルに誘った時に「ノー」と答えたレディの本心は「行ってみようかな」
「行ってみようかな」と答えたレディの本心は「今すぐ連れてって」
そして「今すぐ連れてって」と言ったレディは、それはレディではない。

個人的にはこのジョークはけっこうお気に入りです。この白井君のセリフのバックに流れる粋なメロディも、何度見ても飽きさせないひとつの要因に確実になっています。そして3人目はのりたま。

「今朝、家の前にかすみ草が咲いておりました、とても美しゅうございました」
「・・・」
「ひよこはお好きですか?」
「そうでもない」
「失礼いたします」

実は前半「ひよこが好きな人に悪い人はいない」って名言があったんですよね。この使い方もうまいです、本当。兄に続いて登場したのはロッキー、筒井君。ネタはもちろん「赤い洗面器の男」古畑の中浦たか子(桃井かおり)のDJ番組とこっちと、どっちが先だったっけ。ま、とにかく、21世紀となった今でもそのオチが解明されていない三谷お得意のもってまわった小話ですね。それにしてもこのドラマの彼の初々しさは素晴らしいですね。いや、このイメージが強烈すぎて、他の役柄がやりにくかったんじゃないかな、この先。なお、赤い洗面器シリーズについては このページの考察に詳しいので興味ある方は是非参考にして下さい。そうか、三谷作品にすでに7回も登場しているんですね。

■男性陣がことごとく打ち負かされる中、この空気を見事に取っ払ったのは鈴木京香さんのあの有名なセリフです。

Alors、 mon bebe .Ta bouche ne marche pas
アロル モンベベ タ ブゥシュ ヌ マルシュ パ
直訳すれば、「もしもし、私の赤ちゃん。あなたの口が進んでませんよ」になるそうです。

■ドラマから発散されるカタルシスという点では最高の部類に属するこの回の後半。この三条さんのセリフは従業員の思いと視聴者の気持ちが見事に一致した瞬間。それを後押しするような千石さんの含蓄ある言い回し。そして実はこの言葉には上のような意味があったと証される展開。この辺の積み重ね方につくづく感心してしまう。これで終わりかと思えば、最後にあのSPが来週店を予約していたというエピソードを持ってくるという締めまで用意した脚本の見事さに感動しました。

■同じ数のエピソードがあっても、その並べ方ひとつでここまで物語を高めることができるのかという見本みたいな回です。ひとつでも順番を入れ替えるとこんなに劇的な効果は生まなかったとも言える。あのデザートのチェリーの瓶の蓋をSPが開けるあたりからの展開はたまりません。再見のたびに涙腺が緩むのは物語の内容はもちろんだけど、その構成の巧みさに唸ってしまうところに原因があるのかもしれませんね。





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Last updated  2005/05/22 04:01:17 AM
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ミリオン@ Re:さまよう刃 東野圭吾(12/24) New! こんにちは。 ドラマは面白いですね。見る…
ミリオン@ Re:生首に聞いてみろ 法月綸太郎(12/23) New! おはようございます。 嬉しいです。頑張っ…
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