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カテゴリ:音楽
01. AM0:00
02. B-BOYブンガク 03. ノーベルやんちゃDE賞 04. 南極物語 05. 5thホイール2ザ・コーチ 06. サマージャム’95 07. ジゴロ7 08. ドゥビドゥWhat? 09. ザ・レイト・ショウ 10. フロム喜怒哀楽 11. ウルティメイト・ブレイクファースト&ビーツ 12. AM8:30 ■5th Wheel 2(to) the Coach 、四輪馬車についた五番目の車輪。つまり、蛇足ってコトっすよ。 スチャダラの歌詞はそういう蛇足に溢れていて、本来生きるためには何の役にもたたない繰り言をダラダラと並べるだけなのだが、それが聴く者の同感なり共感なりを確実に刺激してくる。 蛇に足があったなら、それはどういう形をしているんだろうか。そんな余裕の会話が大好きな文科系男女にはたまらない言葉遊びと現実に対する距離の取り方がこのグループの魅力のほとんどなんだと思う。 ■このアルバムを録音したカセットテープ(たしか、TDKのAD46だった)は今から10年ほど前、私のカーステレオに1年中入っていて、それこそ夏の湾岸流している時も、雪の降る街を走っている時も、ワカメになる寸前まで酷使されたものだった。 <蛇足>その頃、私は赤いミニクーパーに乗っていた。この車、断然かわいくてあれなんだけれども、エアコンもすぐ壊れるし、トラブルも多かった。だから夏っていえば、窓全開、そんな中で大音量で聞くスチャダラは少し勇気が必要だった。別に「あれ、なんかいい風」とか助手席のギャルに言われたいと思ってそうしていたわけではない。 ■やっぱ、夏っていえば「サマージャム'95」でしょ。「今晩も寝苦しい熱帯夜になりそうです」って明るい顔して言われても、熱帯夜は絶対やで、午前0時にベッドに入っても、なかなかすぐには寝付けるものではない。そんでもって汗ダラダラいっぱいかいて、午前8時半頃つけたテレビのニュースは「今日も暑ーい一日になりそうです」とか言っちゃてるわけ。 ■共感ポイントはたくさんあって 『夏本番、海か?山か?プールか? いや まずは本屋』 そうなの、インドア派はみんな本屋! 『行ったねープール みんな徹夜あけ レンタカーで 情けなかったねー 海パンダサダサで』 あったあったそんなこと。それが山本君のだったか佐藤君のだったか、忘れたけど。今だったら、絶対ウォーターボーイズ!!なんてマネしてるね、シンクロ。 『夏用のテープとかはしっかり作るのよ ”サマージャム'95”なんつって 必ず直球のタイトルつけちゃってね』 私の場合、’75あたりからやってましたね。ジャムなんて語彙はその頃はなかったけどね。”サマーソング’76”とかね。高中だ、ユーミンだ、南佳孝だ、サザンだ、そしてなぜかXTCだ、なんてね。 『熱めのお茶だ 意味深なシャワーだ』 この意味深なシャワーって言葉はすごく刺激的でよく覚えている。よく、ちょっと意味深なシャワー浴びてくるね、とか、意味深なシャワー浴びない?なんて言っていたかもしれない。 ■語感とリズムが心地良いもんだから、ついつい口ずさんでいるんだけど、紙に書かれた歌詞になったそれらを見ると、軽く歌うのがもったいないくらい深い物語があるんだよね。M2,M9あたりの詩世界をこのページで堪能してみて下さいよ。ああ、また久しぶりにノーベルやんちゃde賞、読んで笑っちゃった。静岡の小松伸朗さん、今何しているんだろう。 ■ヒップホップの成り立ちが言わずにはいられない体制に対するナイフのような言葉たちであったのに対し、この人たちの言葉には対象に対する独特の躊躇とか距離感があって、その間接的な物言いがたまらなく技巧的で共感度が高い。蛇足ですが、で語り始められるエピソードが面白いか面白くないかはその人を映すリトマス試験紙のようなもので、スチャダラにおけるそれは私にとって最大級の知性に等しいといっても過言ではない。(いや、ちょっと過言かもしれない) PS ■同じ頃、よくかかっていた「DA・YO・NE」って曲を歌っていた人たち、このブログ見ていたら、近況を知らせて下さい。あのね、ヒップホップっていうのはね・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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