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カテゴリ:音楽
1. サマー・ナーヴス 2. ユー・アー・フレンド・トゥ・ミー 3. スリープ・オン・マイ・ベイビー 4. カクトウギのテーマ 5. ゴナ・ゴー・トゥ・アイ・コロニー 6. タイム・トリップ 7. スウィート・イリュージョン 8. ニューロニアン・ネットワーク ■79年7月発表のアルバム。格闘技セッションとは坂本龍一+小原礼+高橋ユキヒロ+大村憲治+ペッカー+矢野顕子。79年当時この人たちがかかわったLPを数えたら、右手と左手だけでは足りないくらい。実際この一ヶ月前には名盤「KYLYN」も世に出ているわけだ。いったい、いつ寝ていたんだ彼らは。 ■バンド名から異種格闘技のイメージがあるが、実際のところは共演ミュージシャン達は気心の知れた仲間たちという感覚が強い。異種、異彩と呼べるのは、むしろ原曲へのアプローチの仕方の方で、全編に流れるテクノ風味のレゲエサウンドは、機械も汗をかけるのかみたいな、こうもり傘と手術台とミシンの取り合わせのような、ちょっとシュールでとびきりポップな印象を持つ。 ■M1,M3の矢野顕子の歌詞(英詞です)には多幸感が溢れ、夏が一番好きです、って元気よく発言する小学生のような初々しさを感じる。M1の教授のボーカルはこれまた歌手一年生のような素朴さで、それ以外の曲がほとんどボコーダーやインストで逃げてしまっている気持ちもわからなくはない。M3はあっこちゃんのソロアバムにも収録された名曲だが、このバージョンが一番好きだな。この baby はもちろん坂本美雨さんですよね。 ■一転、唯一の日本語詞(安井かずみ作)のM6はちょっと苦く、ちょっと切ないアダルトな気分。「何も 何も変わらない」って部分は当時頭の中で随分リピートしていたものだ。 ■ゲストに鈴木茂、松原正樹、渡辺香津美(都合によりアブドゥーラ・ザ・ブッシャー名義だが)。大村憲治を含めてギタリストのプレイを堪能するアルバムでもある。特にバンドが疾走するM4,M7の音楽的ヨロコビは聴いていてとても高揚させられる。 ■最近では教授の夏といえばジョビン路線が定着してしまった感があるが、20代の頃はこんな夏の表現もあったということで貴重なアルバム。ちなみにわたしはLPで所有。これはSONYのマスターサウンズシリーズと呼ばれるもので通常の盤よりいくらか分厚い。よってアナログといえどもなかなか高音質なのですよ。 ★Guest Musicians 浜口茂外也 per (1.2.4.6) 山口真文 s sax (1) イブ b vocal (2.4) 山下達郎 b vocal (5.7) 吉田美奈子 b vocal (7) ジェイク・コンセプシオン a sax (7) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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