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テーマ:サッカーあれこれ(19761)
カテゴリ:サッカー
■昨日まで大晦日だと思っていたら、もう元旦でやんの。西暦2008年は平成20年、12年足せば良いんだけど、これがなかなか毎年思い出せない。昭和+25年の方はすぐ覚えられたのにね。
■元旦の過ごし方についてはここ12年くらいはほとんど変わらない。少し遅く起きて、挨拶とかして、年賀状見て、お餅食って、少しお酒飲んで、新聞読んで、うだうだしていると天皇杯が始まる。 ■今年の決勝戦は広島対鹿島。かたや次年度からJ2での戦いを余儀なくされたチーム、かたや今年度の年間チャンピョンチーム。しかし試合が始まってしまったら、そんな格差なんかほとんど感じさせないせめぎ合い。 ■それでもやはり柏木選手の抜けた穴は広島にとってはとんでもなく大きかった。彼がひとりで打開を計ったり、突っかけてマイボールにしていったからこそ、この大会このチームはここまで来ることができていたんだなということを、彼抜きになってあらためて思い知ることになった。 ■一方の鹿島の方はもうすっかり常勝時のふてぶてしさがそれぞれの選手の表情に染みついているように感じた。それにしてもあれだけ全選手が離合集散を組織的に繰り返していたのかと唖然とする思いで見ていた。かなり訓練されているな。そして関係ないけど、内田君は若い頃の窪塚にちょっと似ている。 ■鹿島の太々しさの象徴が小笠原満男。前代表の中田英寿のポジションで味方を煽る煽る。一瞬のうちにサイドを変えるロングフィードの正確さと、セットプレイ時のゴールに迫っていく捕れそうで捕れないキックの精度は死神以上。背番号40はゲームメーカー10番の四人分の働きと見る。 ■その昔、Jの試合でサンフレッチェサポーター側の席で観戦していたことがあった。その愛ある応援スタイルの輪の中にいて、この選手たちはとても愛されているなと感じた。彼らの目から見て今季の広島の戦いは不甲斐ないものだったに違いない。その鬱憤を晴らしてくれるはずの決勝戦。選手はそれでもひとりひとり頑張っていた。 ■次のシーズン、このメンバーのうち、同じユニフォームを着ている選手は何人いることだろう。柏木を放っておくチームはJ1にはどこにもないだろうし、駒野はどこのチームにいっても欠かせないレギュラーだろうし、青山も森崎ブラザースも引っ張りだこだと思う。佐藤寿人だって、代表定着を計る為には移籍も考えていないことはないだろう。 ■でもね、GKの下田だけはいつまでもいつまでもこのチームでゴールを守ってくれているんだと思う。この人がブラジルとの親善試合で日本代表のゴールを任されたことをどれだけの人が覚えている?その素早い反応と反射神経でジョルジーニョもレオナルドも唸ったことを誰が覚えている?川口や楢崎がいなかったら、この人が日本の守護神だった。 ■サポーターは下田に暖かくて厳しかった。ミスキックをすると野太い声で「しもだーっ!」って怒鳴った。そしてファインセーブすると立ち上がって「しもだーっ!」って喜んだ。彼がここまでやってこられたのは、このチームにいて、このサポーターがいたから。来年も彼はきっと広島のゴールを守り続ける。そしてきっと試合が終わったあと、彼らの所にやってきて親指を立てて頭を下げるんだと思う。大森南朋にもちょっと似てるしな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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