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2016/02/06
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カテゴリ:テレビ番組
tamiou■たしかに政治の世界には普段私たちがあまり使わない言葉が数々ある。未曾有とか、善処とか、補填とか、どう読むか以前にどういう意味の言葉なのかさえわからない大学生もたくさんいるだろう。ちなみに彼はそれぞれ「みそゆう」「ぜんどころ」「ほちん」と発音したのであるが、ある日突然自分が国会の場に立たされて野党の面々の質問に対してそんな原稿を読む羽目になった時、一字も間違えずにすらすら読み上げる自信は私にもない。

■男女の入れ替わりの基本はふたりで神社の階段かどこかを真っ逆さまに落っこちる時に行われるものだが、父と息子のそれはある日突然何の予告もなく発生した。このドラマの特徴はその父の職業が内閣総理大臣という肩書を持った政治家であり、その役目を担うことになる息子がかなり意志薄弱な優男である大学生だというところだ。

■エンケンといえば私の世代では不滅のロックシンガー遠藤賢司を指すが、現在のドラマ界のエンケンとはこの遠藤憲一に他ならない。刑事になったり、戦国武将になったり、宇宙人になったり、やくざになったり、彼の出演作がないクールはない。たしかに顔はワニに似ていて怖いが最近ではそれを逆手に取った喜劇的役柄が多い。

■すだまさきとひらがなで書けばさだまさしに似てないこともないが、漢字に直して菅田将暉とすればこれもまた映画やドラマで何度も目にする売れっ子だとわかる。闇金に追われたり、女装したり、坊主頭で戦争に行ったり、鬼になったり、そこらへんにいる若者を演じさせたらどんな役柄でもピタリと当てはめてしまう演技派だ。

■実際、父が乗り移った息子、息子が乗り移った父、どちらが演じやすいかと考えれば、あのワニ顔で気弱な総理を見せるエンケンさんの方が随分とおいしい役目だったはず。喜々としてモフモフンダンスを踊る表情のかわいさは絶妙。盗聴防止(?)のヘルメットもまたよく似合っていた。総理と呼ばれるたびに一瞬右手を上げる仕草がその効果音と共にこのコメディの絶妙の味付けだった、

■一方エゴ丸出しの昭和の男を演ずる菅田君の方は常に眉間に皺を寄せ、大袈裟なセリフ回しと派手な仕草に四苦八苦。それでも就職試験の面接で面接官をまくし立てるシーンは痛快でもあった。そして長い入れ替わりの呪縛が取れて元の姿に戻った時の彼の仕草、表情の柔らかさが印象的。演技派だ。

■そんな主演ふたりの熱演もさることながら、脇を固める役者の良さもこのドラマを成功に導いた。官房長官金田明夫は抜群の安定感だったし、ライバル草刈正雄は元KARAの娘に乗り移られてしまうし、西田敏行はどんなドラマに出ても画面をさらっていってしまう。中でも秘書役の高橋一生のブレイクは嬉しい。これまで画面に埋もれてしまうことに関しては右に出る者がいなかった非存在感を一気に露出してくれた脚本の功績に拍手だ。そんな彼らが一堂に踊るエンディングのストレスフリーは一見の価値あり。

■池井戸作品と連続ドラマの相性の良さはどこまで続くのか。この「民王」の原作を読んだのは2,3年前だがそんなに印象に残る小説ではなかった。この人の原作には半沢にしろ、下町にしろ、花咲にしろ、どこかに脚色を許す余白が多く残されていることが原因なのかもしれない。

PS 総理の妻の峯村リエとキッチンやみくもの女将池谷のぶえ、二人が入れ替わっていたと言われてもきっと誰も気がつかなかっただろう。





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Last updated  2016/02/06 09:29:15 PM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829@ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe@ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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