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カテゴリ:テレビ番組
■山田太一のふぞろいの林檎たちの第1話のサブタイトルはたしか「学校どこですか?」だったと思う。そのアンサー・ソングというわけではないと思うが、「ゆとりですがなにか」という9文字の平仮名は3×3の正方形の中ですごくおさまりよく配置される。
■主人公は3人のアラサー男子。そのうちのひとりは酒屋の次男坊。その長男の嫁にはまだ子供ができない。その母は未亡人。(中田喜子といえば「岸辺のアルバム」)なんかサザンの曲が聞こえてきそうだが、オープニグを飾るのは感覚ピエロのあんたの正義は一体なんだっていうちょっと場違いな決めのシャウトだ。 ■前略で書き始めて敬具で終わるのよとか、○○行を二重線で消して御中に書き換えなさいとか、年長者が新米の無知に舌打ちするのと同じ感覚で、LINEの使い方とかTWITTERのマナーとかFACEBOOKの常識などを若者がおじさんおばさんのそれを笑うという図式。 ■迎合するわけではないが、それを知らなければ関係が成り立たないとなれば、そちら側にもずしずしと踏み込んでいかなければならない場合がある。受け入れられないと思うのは様々なアイテムの使いこなし方ではなく、何を常識としているかという感覚の方だ。 ■アラサー諸君でさえ、後輩の振る舞いに眉間に皺を寄せるのなら、アラ還の私はどうなるのよ。ここは達観してあのレンタルおじさんのように少しばかり年長者の小賢しさというやつを使って相談者を煙に巻くのも悪くない。みんな悩んで大きくなったなんていう決まり文句を知っているゆとり世代なんてほとんどいないからね。 ■岡田、松坂、柳楽のキャスティングが悪くない。特にこのところの柳楽君のぶっ飛び具合はなんか吹っ切れたみたいで小気味よい。彼らが手を焼く第2世代の太賀が面白い。この前の「おかしの家」でも同じようなトラブルメイカーぶりをエキセントリックに演じていた。BLACK TIGERだな。あまちゃんの純情だったAD君が懐かしいぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/05/04 12:55:49 AM
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