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カテゴリ:ドラマ系の感想
ミステリー・ドラマスペシャル
“警官の血~完結へ!! 東京~札幌~湘南60年前の迷宮犯罪に挑む、親子3代衝撃の結末” 内容 安城民雄(吉岡秀隆)は、 ある事件を不問にする行動をとったこともあり、 近くの写真館の永田輝夫(高橋克典)から、信頼されていく。 そして、、ある日。 昔の8mmが見つかったと.見せられたのは、 父・清二(江口洋介)が“自殺”したとされた日に映された五重塔の火事の映像。 それを見ていた民雄は、映像の中に早瀬(椎名桔平)を見つけ 早瀬が関わっていた可能性を考えるのだった。 そこで、家を訪ねた民雄であったが、人違いと一蹴。 が、、そんなとき、早瀬は、新聞の切り抜きを出してくる。 そこにあったのは、大学時代の女性の名前と無理心中の文字。 民雄の過ちにより娘が生まれたまでは良かったが、 その後、、、、悲劇が起きていた。 そして早瀬から問われる。 『それは罪にはならないのか』と。 衝撃を受ける民雄は、帰宅すると、ひとりの警官がやってくる。 近くの工場で、薬物中毒の男が拳銃を持ち少女を人質に立てこもっているという。 一瞬にして“自分の過ち”と重なった民雄は、 待機命令を聞かず、単身突入していくのだった。 少女の救出に成功したモノの拳銃で撃たれてしまう。 息子・和也(立花裕大)に『コレは罰なんだ』と残して、、、死亡。。。 内容2 警官になった和也(伊藤英明)は、上司の及川晃(柴俊夫)に呼び出される。 そして告げられたのは、『スパイになれ』 ある刑事の暴力団との癒着を調べろと言う。 選ばれた理由は『血』と言う事だった。 配属されたのは、マル暴の敏腕刑事・加賀谷仁(佐藤浩市) 加賀谷の部下として、戸惑いながらも働き始めた和也。 その行動の汚さと行動力に圧倒されながらも、 徐々に、その姿に魅了されていく。 が、、あるとき。 和也の彼女・永見由香(栗山千明)に手を出していることが分かり。 怒りを力にかえ、徐々に、加賀谷を内偵していき、ついに検挙に成功する。 しかし立ち去る時、加賀谷が妙なことを言い残す。 『人の罪責める前に、オヤジの罪責めろ』 父・民雄の資料を読み解くウチに、8mmの中の早瀬に気付く。 そして香取茂一(益岡徹)から、事情を聴き。。。。謎が解けていく しかし、和也は、それを横に置き、自分の仕事に打ち込みはじめる。 そんななか、駒井君江(寺島しのぶ)と知り合い、捜査協力をさせ、、、、 敬称略 昨日に続く、2夜連続の後編。完結編である。 実のところ、昨日もそうだったのだが。 冒頭に、3人目の主人公和也の話が少しある。 これが、いきなり見ていると 何を言っているのかが、サッパリなんですよね。 しかし、 昨日もそうだが、今回も 全てを見終わった後で、見直すと 様々な言葉の意味が分かってくると言う。 なかなか、凝った演出。 ま、、、そんなこと、今さら言っても仕方がないんですけどね。 さてお話の方は。今回は2人目民雄と3人目和也 民雄編では。父の死の真相に近づいた時に 真犯人・早瀬による“隠し球”に遭い、ショックを受け、 一種の自殺状態。。。 和也編では、自分の仕事を行いながら、 その中から“仕事のやり方”を学ぶ。 その“やり方”を使い、罰することは出来ないが 自分自身が生き残った! と言う感じですね かなり大雑把かな(汗) だって、、 細かいネタがいろいろとありすぎますからね。 だからといって、 細かい部分が、小ネタで終わるわけではなく 清二、民雄から受け継いできたモノを和也で昇華した感じ。 大きな流れのドラマとしてみれば、 “繋がり”を“血脈”意外にも感じることが出来て 結構、面白かったと思います。 実際のところ。刑事物のドラマと捉えてしまうと。 犯人が分かっているために、モヤモヤしているところもあります。 ですが、そう言うドラマではなく、 ただ単に、“主人公が警官”であっただけ。 と捉えれば、全てがスッキリしたモノとなってくる。 そして、“真の敵”もまた“警官” 一種の、、、組織の中での生き残り物語。 と言う感じなのだ。 そのため、正義感だけで、友人と言う事もあり、一歩進めなかった清二 汚さを自然と学ぶも、自分自身の汚さに耐えることが出来なかった民雄 正義感。汚さ。。。そして、自らそれらを利用し生き残った和也。 世代が進むにつれ、“成長”が見えますよね(笑) きっと、、そう言う意味もあるのだろう『警官の血』というのは。 それらを実体験から学んだ和也。 その事を言葉で語る早瀬 『大きな罪を追いかける捜査過程で、 対象と一線を越えることなど、罪になはらん そう思えると、命を無くすことなど無かったのに。 罪を犯した人間でもその人間が有益だと判断されれば 罪は罪ではなくなる。それが、組織の判断だ』 そこにこそ、『組織の論理』が存在する。 全体のドラマの流れから考えれば 血の受け継がれ方もさることながら、 それを、ずっと体現してきた早瀬という存在。 そして、それが『組織』というオチにつながるという点。 ミステリー、サスペンスと言うよりは、 ヒューマンドラマの一面だけでなく 一種の社会派ドラマと感じる部分もあるのも 面白い部分であろう。 もちろんそこに、『家族』というテーマがあるのは言うまでもない。 そんなことを、2つの側面『安城』『早瀬』から 見事に描ききった感じですね。 最終的な『解決方法』も、面白かったと思います。 なるほど!!と言う感じですね。 繋がりが見えにくいのも良い感じでした。 序盤は、ただの刑事物の拡大版のような感じだったのに オチが、違うモンなぁ。.. 良く考えられているお話ですよね。 ま、、、結局 黒に近づくために、白がグレーになり、黒になったと言う事なんですけどね。 どちらにしても 2.5+2.5=合計5時間 堪能させてもらいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月09日 00時31分28秒
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