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カテゴリ:ドラマ系の感想
『牡丹江の別れ』
内容 父・幹(加藤健一)こと玉福(グレゴリー・ウォン)の祖国への想い。。。 父の日記を読み、その強さに戸惑いを覚える娘・久枝(鈴木杏) そんななか、『春節』を“中国の姉”春華(王維維)の牡丹江で過ごすことに。 風邪の久枝をいたわる春華の家族達。 そして、父の親友二人から聞かされる、父の思い出。。。。 多くの“家族”が、中国にはいた。 玉福が“文化大革命”のあおりで、出国拒否され、2年 文化大革命の影は残り、“日本人・孫玉福”への視線は冷たいままだった。 明らかな“差別”に玉福の親友達も、苦しんでいた。。。。。 当局の監視も厳しく、 玉福の向かう先は、日本しかない状態に追い詰められていく。 だが、日本にも向かうことが出来ず、中国でも居場所がなく、 玉福は酒に溺れはじめる。 その姿を見かねた養母・淑琴(岳秀清)は、励まし続けるのだった。 『もっとシッカリしなさい』と。。。 そこには、“母”がいた。 揺らいでいた玉福の気持ちは、母の言葉で救われる。 そんな中、ようやく出国の許可が下りた玉福。 別れの日までの母との日々を、お互いに大切に過ごすのだった。 そして、別れの日。 親友達に母を頼む玉福。。。ホームで母と寄り添うように立っていると、 入ってきた列車を見て倒れ込む母。。。。。 『行かないでおくれ。玉福』 敬称略 ついに、日本へ向かう日。。。 血のつながりなど関係なく、息子として育ててくれた母との別れ。 である。 まぁ、まだまだ苦労は続くのですが、 良い感じで、春華の『泣き暮らす』という流れから、 見事に『別れ』を描いた感じだ。 切なくも優しい、最後に暮らした日々。 それを打ち破るような、別れ。。 分かってはいても、メリハリが素晴らしく、感動的だったと思います。 とはいえ、もっと。 衝撃的だったのは、久枝が春華の過去を知るという部分でしょうね。 中国で生きると言う事は、 場合によって、貧困により家族が別れる場合もあると言う事。 いや、それが“普通”であるという現実。 前回、かなり中途半端な劉さんの話が、 春華のことを交え、玉福、淑琴のこともあり、 見事に補足され、久枝の物語に繋がっていったと思います。 “戸籍”なんていうのも、良い感じだったしね。 わたし的には、やっと存在の意味が分かった感じだ。 いやまぁ、ホント、中途半端でしたから(笑) まさかの過去の話から、父と祖母の別れ、、 そして、今の久枝に繋がるのだから、 ようやく、物語が、過去から、現在へと全てがつながった印象である。 ということで、 物語自体は、ベタベタですが、 多くの中国の家族を知るというカタチから、 新たな“日本”というステージへ向かうということですね。 そう言えば、1つ気になったことが。。 今回、かなり細切れでつなぎ合わされていたのが、 どうも、気になってしまって。。。 そんなにバラバラにする必要あったのかな??? これまでの感想 第3回 第2回 第1回 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月10日 08時43分43秒
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