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カテゴリ:ドラマ系の感想
『最後のアトリエ』
内容 イベント運営会社“三木プランニング”社長・三木昌弘(貴山侑哉)の遺体が、 そのオフィスで発見された。物色された形跡もなく灰皿による撲殺と思われた。 現場を調べたあと鑑識の米沢(六角精児)が、 特命係の右京(水谷豊)尊(及川光博)のもとにやって来る。。。 妙なことに、多くの場所の指紋が拭き取られている中、 なぜか、電話の受話器とボタンまで念入りに拭き取られているという。 話を聞いていた右京は、遺留品の1つ、、、新刊案内に目を留める。 それは先日、たまき(益戸育江)とともに訪れた美術展でたまきに推薦された、 22歳で亡くなった。。。。夭折の天才画家・有吉比登治(水谷百輔) その生涯を描いた小説の中に挟まれていたモノと同じだった。 新刊が5冊しか出版されていないこと。 三木の会社が、有吉の未発表作の回顧展を開くことから、 何らかの関係があると感じる右京。 そこで、尊とともに、三木のオフィスを訪れ 三木のアシスタントの平野雅子(建みさと)から事情を聞くと、 回顧展は、三木が1人で進めていたため詳細は分からないという返事が。 一方で、小説が入った開けられていないダンボール箱が山積みであることから、 何者かが、三木が殺害された当日。。。出版された日に、 小説を持ち込んだ可能性を考えはじめるのだった。 そこへ有吉の友人だったという画家の榊隆平(米倉斉加年)が訪ねてくる。 小説は、有吉が榊に宛てた手紙などを元に書かれたと判明。 平野によると、預かっている手紙を確認するため榊はやってきたというが、 その榊の行動を見て、右京は違和感を感じる。 オフィスに来たことがないはずなのに、なぜ、手紙の場所を知っていたのか? そんななか、妙なことが浮かび上がってくる。 三木が、贋作家の高柳元ともめていたこと。 未発表作は、贋作なのか? だが、発見した白藤譲(矢柄次郎)や、鑑定した城南芸大の矢部教授によると、 発見された25点中24点は、本物と鑑定されたという。 ただ最後の一転、、、有吉の遺作となった“晩鐘”だけが、 修復に出したと言う三木以外、誰も見ていないことが分かってくる。 尊は、三木が贋作家に“晩鐘”を依頼していたのではと推理。 右京は、謎を解く鍵が、榊にあると考え、尊の考えを榊にぶつけると、 “晩鐘はある”と言いきる榊。。。。。。 やがて、、、本物の“晩鐘”が発見される。 榊に宛てた手紙にあるように、引き裂かれていない“晩鐘” いったい、どういうことなのか?? 敬称略 若くして亡くなった画家の未発表作が発見された。 その個展を企画した会社の社長が殺され、 未発表作の1つ。。。遺作の“晩鐘”が行方不明に。。。。 画家と親交があった友人に宛てた手紙には、 “晩鐘”は、引き裂かれ無くなっているはず。。。。だったが、 友人はあると言いきり、突如、その“晩鐘”が発見される。 って、、、ところかな。 ちょっと、複雑な“事件”ですが、 前回、前々回に比べれば、“相棒らしい”お話でしたね。 若くして亡くなった親友の未発表作の発見。 その未発表作、、、、それも、 親友が渾身の力で描いた、最後の画が。。。。引き裂かれようとしている。。 それも、、回顧展の宣伝のために。。。。 それだけは、どうしても、、、、 という友情の物語ですね。 米倉斉加年さんということもあり、ほんとうに味のある物語。 そして、、ちょっとした、偶然、、、いや、、ファンタジー 犯人の苦悩、本心もシッカリ描かれ 実は、、という部分も、少し涙もの。 “相棒”の1つのカタチですね。 中途半端に、“巨悪”と戦った前回、前々回に比べれば、 事件の秘められた真相や、 右京がアレコレと考え推理する姿など、 ようやく、、“相棒らしい相棒”といえるだろう。 別にね。。涙ものだから、良いと言うことではない。 ただ、解決までの、物語の積み上げ方や そこにある、、、犯人の動機。。。 通常とは違う、違和感ある動機と対決する杉下右京の姿勢こそが 本来の、、相棒の醍醐味であり、オモシロ味である。 事件を大きくする必要なんて無く 中に込められている真相に挑もうとする右京が面白いのである。 尊の活躍が薄いのは気になりますが、 ま、、、亀山くんとはキャラが違うし、これくらいかな。 ここをもう少し描くことが出来れば、 本当の意味で、“新・相棒”でしょうね。 これまでの感想 第2話 第1話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月10日 21時58分35秒
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