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カテゴリ:ドラマ系の感想
『本気で子供のために泣け!!』
内容 大橋仁(塚本高史)が担当する5年の教室にやってきた成瀬校長(江口洋介) “同じ釜の飯を食った仲間” だと一緒に給食を食べよう!。。。ということだった。 だがそのなかで、上野成吾(上妻成吾)が、頑として給食を食べない。 すると翔子(荒川ちか)が、貧乏で給食費が払えないので食べないと言い始める。 大橋によれば一学期の後半から、、、、数ヶ月食べていないらしい。 そんななか、下校中に成吾に、 クラスメートの市村理矩(市川理矩)が話しかけてくる。 “契約をしないか”と。。。1ヶ月5000円で、友だちになってくれ。。と。 そのころ、職員会議で、給食のことを訴える成瀬だったが、 副校長の脇谷九重郎(塩見三省)は、無理強いできないの一点張り。 桐原(西島秀俊)も、 大橋が再三給食費を催促に行ったが、これ以上は家庭の事情で無理という。 すると成瀬は、給食費をタダにしようと無理なことを言い出すのだが、 そこに、成吾が現れる....手には5000円。。。小遣いだと言うが。。。 それでも納得出来ない成瀬は、成吾の家へ 父・上野(田中要次)に訴えようとするが、門前払い。 どうやら、給食には渡していないよう。やはり成吾は嘘をついている! 帰宅する成吾を待ち、問いただす成瀬だったが。。。。 一方、友だちとなった成吾と理矩 はじめは、理矩のいう遊びにつきあっていたが、 成吾が自分なりの遊びを教えはじめるのだが、やがて。。。。。 成瀬は、なんとか問題解決しようと、奮闘を始めるが、 そんなとき、5000円の真相を知るだけでなく、 成吾が、危険なことをしようとしていると分かり。。。。。。 敬称略 お話としては、 メインは、、、給食費。。。。のことを描いているのだが、 学校というか、生徒たちが歪みすぎているため、 金による友情物語を描くだけならまだしも そこに、奇を衒うようなことを。。。。。 たしかに、 金を持つ者、持たない者ってのも理解はするし、 給食費で繋がっていると言えば、その通りではあるが、 なんかねぇ。。。。 お話を広げすぎていますよね。 最終的に “金で買えないのは命” と、、、“命”の大切さにまで、大風呂敷を広げてしまっている。 一応ね。 給食費問題の解決、、、というより変化。。。だけでなく 桐原から注意されたり、桐原が裏でサポートしたり 大橋が、成瀬の行動に何かを感じ始めたり。。。と 人間関係の変化だけでなく、 成瀬で足りない部分を、描くなど ドラマとしては、悪くないんですけどね。 結局、今作の最も悪い部分が、表に出てしまっていると言う事だ。 そう。。。今作は テーマとして学校を選び、そこでの問題点を表現しようとしている。 それ自体はベタなので、良いことだと思うし 興味のある人にとっては、面白いことなのである。 共感できる部分も色々あるしね! ただし、その問題点を 学校という組織、教師、生徒、保護者。。。。と 多面的に捉えて表現しようとし過ぎていることなのだ。 たしかに、 どんな問題であっても、色々なことがあるため、 原因は、複雑であり、、多面的である。 それは間違いないことであるし、ドラマとして多面的に描くのは間違いではない。 が、ここで問題なのは、 今回にしても、給食費。。から広がっているとはいえ、 生徒が問題を引き起こすという強引なイベントを持ってくるなど、 結果的に、金や、命をも交えた、複雑な印象の物語になってしまっている。 さすがに、ここまで広げてしまうと、 言ってみれば “風が吹けば桶屋が儲かる” と言うのと同じ状態で、 成瀬自身が、何を解決しようとしているのかもブレが生じてしまっています。 ほんとは、ここまでやる必要性はないんだよね。 たとえばの話。 金と友だちのことにしても、川に飛び込むかどうかにしても それだけで、上手く描けば、1エピソードになるネタなのだ。 これは、いままでの同様のドラマが証明している。 それを、あれこれと詰めこんで。。。。 それなりに面白いんだけど、ブレが生じるくらいまで盛り込むのはヤリスギである。 これまでの感想 第2話 第1話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月30日 22時45分22秒
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