レベル999のマニアな講義

『嵐を呼ぶ男ｖｓ伝説ホテル王…永久にまずい酒

内容
１年前、祖父・来島泰三（津川雅彦）から、
“神のグラス”について聞いた美和（貫地谷しほり）
“バーテンダーは裏切らない。
　選ばれし者だけが、道に迷い、孤独に傷つき、行き場のない魂を救う
　究極の一杯を作り上る”
と。。。

そして一年後。。。。
美和は、あるカクテルコンテスト会場に急いでいた。
今度こそ、、、特別ゲストとして呼ばれている佐々倉溜（相葉雅紀）に会うため！
ヨーロッパの歴史あるコンテストで優勝したバーテンダーだった。
だが、、、いない。
パリのラッツホテルを辞めて行方不明になっているらしい。。。。

ショックを受け、落ち込む美和は、馴染みの定食屋“さくら食堂”へ。
桜寿（西慶子）肇（尾美としのり）に慰められても、ショックは消えない。
仕方なく帰ろうとしていると、出会い頭でひとりの青年とぶつかる美和。
“ＴＡＮＡＫＡＹＡ酒店”で働く、、、店員。。。！？、、、佐々倉溜！？
思わぬ場所で、ようやく見つけた天才バーテンダーの溜だった！！
カクテルを作って欲しいと依頼する美和だが、
“もうバーテンダーじゃない”と、、、溜は去っていく。

翌日、バイト中の溜を訪ねる美和。
なんとか食い下がろうとしても、“バーテンダーじゃない”とばかり。
そこで、壊れたメガネの弁償。。。を体で返して欲しいと懇願し、
ようやく溜は、重い腰を上げ、昨夜の“さくら食堂”に現れる。

“あなたの作るカクテルが飲みたい”と懇願する美和。
熱意にうたれ、仕方なく了承した溜だったが、そのまま店の外へ。。。。
その後、氷を持ち帰った溜は、その氷を砕きはじめ“一杯”つくるが、
それはどう見ても、、、水割り！？
カクテルが飲みたいと怒る美和だったが、一口飲んで衝撃を受ける。

美和“これはタダの水割りじゃない、水割りという名のカクテルだ！！”

その翌日。美和は、祖父・泰三の馴染みのバー“ラパン”にいた。
バーテンダーの杉山薫（荒川良々）三橋順次（光石研）に話をしていた。

そして現れる溜。
溜は、美和がいるのを見て驚くが
“あなたにあって欲しい人がいる”と美和から言われる。
やがて現れた泰三。
三橋、杉山が作るカクテルに“不味い”を切り捨てまくる。
３年前、先代が亡くなってから、“不味い”としか言わなくなったという。
“バカにしているのか”。。。それとも。。。
“この男は、本物のバーテンダーじゃない”と言われたこともあり、
溜は、カウンターに立ち、カクテルを作り始めるのだが。。。。。


敬称略


公式ＨＰ
http://www.tv-asahi.co.jp/bartender/



ある事をきっかけに、バーテンダーを辞めた男。
かつて『天才』と言われた伝説の男だった。

その男の前に現れた、１人の女性・来島美和
『不味い』としか言わなくなった祖父のためにカクテルを作って欲しい！


と言う感じの初回である。


キャスティングからして、
『金曜ナイトドラマ』のニオイがプンプンするが、

そのあたりは、、『好み』なので、横に置いておくとする。


お話自体は、
初回と言うコトもあり、登場人物紹介を兼ねて、
ある意味、再起を図るためのきっかけ。．．と言う感じの物語

『本物のバーテンダーとは？』という
究極の問題に自問自答しながら、色々と物語が作られるのだろう。


ま、、人物紹介を兼ねているわりに、
出会いで、才能などを魅せるなど、流れに無駄がありません。

そのうえで、今回の物語をシッカリと描いてくるなど
なかなか良い感じである。

最終的には、逆転の発想から生まれた、カクテル。
そしてちょっと良いお話。



少し不安なのは、

これからのネタ次第。．．と言う部分だけでなく、
ライバルのようなキャラがいるコトかな。

お話を作るなら、アイデア次第だが、
勝負事になってしまうと、ワンパターンな印象になる可能性が高い。

どうしても、勝ち負けにこだわる部分が、どこかに登場しますし。
『本物の』という言葉を使っているのだから、

勝負ではなく、物語にこだわり、
『本物』を目指してほしいものである。

でなければ、、、『客＝ゲスト』が違うだけじゃ？
そんなコトになりそうな予感がします。