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2012年03月09日
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カテゴリ:ドラマ系の感想

『大切なのは誰?』

内容
京都から帰ってきた松本(佐々木蔵之介)
が、、、その行動に怒る凛(仲間由紀恵)
とはいえ、相手が駿平(永山絢斗)だからと訴える松本。
ふたりは言い争いになってしまう。

そんな事態を聞き、菜々子(りょう)美帆(市川実日子)は、凛を注意。
一方で、駿平は、松本と多田(田中裕二)に、凛を好きになったと宣言していた。

駿平は、その宣言通り、、さおり(能世あんな)に別れを告げる。
そして凛に積極的にアプローチ!
その後、凛の会社でアルバイトをはじめることに。

同じ頃、松本は、元カノ・岡野ゆかり(小島聖)から連絡を受け。。。。

そんなとき、偶然にも松本とゆかりに会ってしまう凛。

敬称略





序盤の無駄なゲームのやりとりや描写を除けば、
基本的に、王道と言えば、王道を進む今作。

ただ、どうも、盛り上がりに欠ける。

前回にしても、定番なのに、違和感。

で。色々精査した結果、1つの結論にたどり着いた。


描いている部分が表面の薄皮1枚だけ。。。だからである。

今作。

登場人物の恋の描写はあるし、恋に関する気持ちは表現されているが
それ以外の、登場人物自体の根幹に関わるキャラクター、性格などが、
ほとんど表現されていないのである。

たしかに、『恋愛ニート』というタイトルからすれば、
登場人物の恋愛観の表現は必要なことであろう。
そしてそこから、紆余曲折を経ながら恋を育んでいくのだ。

それ自体は、間違っていないのだ。

が、、問題は、登場人物の性格が表現されていないため
行動理由が不明確すぎるのである。

たとえば。前回。

『母』というキーワードで駿平にお節介をやくのは良いだろうが、
ここで間違っているのは、
同じ『母』というキーワードで、少し前、、松本と絡みがあったのだ。

駿平と松本、、、、それぞれキャラは違う。

だから、凛のそれぞれへの感情、行動が違って当たり前なのである。

しかし問題は、
両者共に『母』で、凛が行動していることなのだ。

一方は、お節介をやき、他方は、無視に近い。

この時点で、凛のキャラにはブレが生じている。


ここで1つの仮説を立ててみる。

仮に凛が、お節介だったとしよう。

そう考えれば、駿平への行動は理解出来る。
しかし、松本、、、そして、弟妹。。。会社の後輩。
それらへの行動は、
お世辞にも、お節介であるとは言えない。

どちらかと言えば、
“人のことを考えているフリをしているだけで自分勝手”である。

もしも、この自分勝手だとすれば、
駿平への行動も理解出来ないし、松本と一夜を共にしたのも理解出来ない。

そうなのだ。


凛だけで無く、全ての登場人物のキャラが明確では無く
ブレを描いているため、
どれだけ、王道の恋バナを描いていても、モヤモヤが残るのである。

簡単に言えば。

行動に前後の整合性が全く無いのだ。

その場しのぎで、適当に描写していると言っても過言では無いだろう。

それに
見えないキャラに感情移入なんてするわけ無いのである。

これらが、
ドラマのオモシロ味の無さに繋がってしまっている。




ちなみに。

そんな状態でも、好感を抱いている部分は存在する。

菜々子と多田である。


こういうのだよね。ドラマって。


それにしてもここに来て、追加キャラですか!?


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最終更新日  2012年03月09日 22時52分47秒
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