レベル999のマニアな講義

『アメ横～川越…伝説の女スリが狙ったサイフ

内容
尾崎（小澤征悦）は外務大臣の警護。
結城（比嘉愛未）は八丈島署の緊急要請で八丈島へ。
久米島課長（升毅）が、ふたりに許可を出したため、
安積（佐々木蔵之介）小池（福士誠治）だけの安積班。
そんななか管内で観光客目当ての窃盗事件が相次いでいたことから
安積たち安積班も、一斉捜査の協力をすることに。
巡回していた安積と小池は、怪しげな老女を見つける。
犯行を目撃し現行犯逮捕に成功する。
その女性。。。なんと伝説のスリ“白魚のお里”こと木村里枝（渡辺美佐子）！
所持品を調べたところ、
財布とともに長谷川愛名義の免許証、安産祈願のお守りなどが見つかる。
被害者宅へと向かうと、愛（栗原ひとみ）は１ヶ月前から行方不明と分かる。
夫・哲也は、捜索願を出していた。

再び、里枝から話を聞くと、男が持っていたということ。
事件の可能性もあることから、安積は里枝と現場検証するよう小池に命じる。
だが、男の印象は覚えているようだが、ハッキリとは覚えていないよう。
そんななか、八王子の山中で愛の遺体が発見される。

一方、里枝が小池に話した亡き夫の素性が判明。元刑事。。。桐島辰彦だった。
２人の間には息子がいたらしい。

やがて安積の聴取で、川越でスリをしたと話はじめる里枝。

その後、里枝の息子・桐島慎一（岡田浩暉）が、
妻・景子（水沢蛍）、娘・可奈と川越に住んでいるとわかり。。。

敬称略



話の内容自体は、

良くあるベタな刑事モノ。。

えっと、いつだったかな。

第２，３シリーズくらいの雰囲気と内容ですね。

メインで大物ゲストを立てておいて、
それを中心に、ちょっとした人情モノの物語。
で、、、実は。。。と事件と絡ませていく。。。

って感じ。

実際、脚本が岡芳郎さんなので、まさにそんな感じなのだが。



そこはさておき。


こういう、奇を衒うわけでもないベタなエピソードってのも

刑事モノにとっては大切なモノですね。

たとえば、久米島課長！

“管理官は何をお望みですか
　事件の解決ですか。それともメンツですか。

いずれ登場するだろうと思われたが、
こういうセリフって良いですよね。元敏腕刑事！ですので。

その一方で、その課長から
城戸管理官からの伝言というカタチで“余計なことをするな”と言われる安積。

でも安積は、
「コレから、余計な真似をするところです」

と言い返すわけである。

課長と安積の良いコンビネーション！


本来、“はみだし刑事”的な存在である安積。

その行動を、暗黙で了解する。。。。久米島課長。

刑事モノの１つのパターンですね。

小池だって、里枝との会話で良い味を出してましたしね。

最後の最後は、
安積と犯人の対話。。。良い感じの安積である。

“命の重さを分かってるのか！”


先ほども書いたが、

こういった人間関係の描写や、キャラの描写は、

間違いなく、今作にとって良い味になり、

今作を再構築する上で、重要なネタ。

だからこそ、

今回のようなベタなエピソードも、シリーズモノだからこそ大切なのである。


あとは、
こういった表現から出てくる。刑事たちの息のあった連携の表現。

これがあれば、ホントの意味で新シリーズの完成ですね。


ちなみに、個人的には、今回くらいの内容がいちばん良いと思っている。

事件が無理矢理。。。大きくなくても！


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