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乳がんの診察と検査

乳がんの検診・検査


自己検診、および定期検診で異常があれば、乳腺外科(外科)を受診しましょう!!


自己検診
20歳を過ぎた女性は毎月、生理が終わって数日以内、閉経後や生理のない女性は毎月決まった日(例えば毎月1日とか)に、しこりがあるかどうかを自分で検査することがオススメです。
大きな鏡で見ながら乳房のかたちの変化、くぼみの有無や皮膚の色の変化を調べたり、自分で触ってしこりを探します。
乳頭から分泌物があるかを調ます。
異常が見つかったらなるべく早く乳がん専門医を受診して下さい。

☆自己診断(セルフ・チェック) の方法
(1) 鏡の前に手をおろして立ち、左右の乳房の大きさは対称か、ひきつれやくぼみ、乳頭部のただれ、皮膚の赤みなどはないかを調べます。
(2) 両手を上げ、1と同様の方法で調べます。
(3) 仰向けに寝て、乳房の中心から周辺へ、指で軽く圧迫しながらしこりがないか調べます。
(4) 手を上げて、3と同様に調べます。



定期検診
30歳を過ぎた(もちろん20代でも)女性は、年1回の専門医による定期検診を受けましょう!
自分で見つけることができないような小さなしこりが発見されることもあります。
(専門医がしこりの状態を触診することによって、「乳がんらしいかどうか」がある程度はわかります。)


レントゲン撮影(マンモグラフィー)
マンモグラフィーは乳房を装置に挟んで圧迫しX線撮影する検査です。
触診では見つからないような小さながんが見つかることがあります。
定期検診として45~50歳以上の女性に対して、年1回のマンモグラフィー検査を実施している市町村もあります。
*20~30代の女性は乳腺が発達しているので画像上に映らない場合があります。トマトは映りませんでした。


乳腺のその他の画像検査
しこりががんであるかどうかや病変の拡がりを診断するために、乳腺の超音波検査、MRI検査、CT検査なども有用です。

超音波検査 乳腺の超音波検査は体表より超音波を送り体内の組織からの反射波(エコー)を画像としています。
乳腺(表在)専用の装置を使用することにより高解像度の画像がえられ、手に触れない数mmの腫瘤の検出が可能です。
MRI検査MRI装置とMRI用造影剤を用い、乳腺疾患に対し、より精密な画像診断を行なえます。
乳房検査においてマンモグラフィ、超音波検査(エコー)が主体となっていますが、それらの検査で良悪性の判断がつきにくい症例や、乳がんの浸潤範囲を把握したり、乳房内に癌が多発してないかを調べる目的で乳房MRI検査が行われます。
CT検査身体を輪切りにするようにX線写真撮影をし、コンピュータで処理をして画像に写す検査です。乳房内での病変の拡がり方や他の部位に遠隔転移の有無がないかどうかを調べるために行われます。



穿刺吸引細胞診と針生検
しこりが見つかった場合、しこりに細い注射針を刺して細胞を吸いとって調べる「穿刺吸引細胞診」により、80~90%の場合ではがんかどうかの診断が確定します。
(class I, II は、良性。class IV, V は、悪性。class III は、判定保留ですが、class IIIa はどちらかと言えば良性、class IIIb は悪性の可能性がある、との意味合いです。)

さらに多くの情報を得るために太い針を刺してしこりの一部の組織を採取することもあります(針生検)。
(group I, II : 良性、IV, V : 悪性。group III : 判定保留。 )
触診では明らかなしこりを触れず、画像検査だけで異常が指摘されるような場合には、マンモトーム生検と呼ばれる特殊な針生検を行うこともあります。
(group I, II : 良性、IV, V : 悪性。group III : 判定保留。)


乳がんであれば治療が開始される。


病院によっては、
遠隔転移の検査
乳がんが転移しやすい遠隔臓器として肺、肝臓、骨、リンパ節などがあります。遠隔転移があるかどうかの診断のためには、胸部レントゲン撮影、肝臓のCTや超音波検査、骨のアイソトープ検査(骨シンチグラフィ)などが行われます。



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