乳がんの診察と検査自己検診、および定期検診で異常があれば、乳腺外科(外科)を受診しましょう!! 自己検診 20歳を過ぎた女性は毎月、生理が終わって数日以内、閉経後や生理のない女性は毎月決まった日(例えば毎月1日とか)に、しこりがあるかどうかを自分で検査することがオススメです。 大きな鏡で見ながら乳房のかたちの変化、くぼみの有無や皮膚の色の変化を調べたり、自分で触ってしこりを探します。 乳頭から分泌物があるかを調ます。 異常が見つかったらなるべく早く乳がん専門医を受診して下さい。 ☆自己診断(セルフ・チェック) の方法
定期検診 30歳を過ぎた(もちろん20代でも)女性は、年1回の専門医による定期検診を受けましょう! 自分で見つけることができないような小さなしこりが発見されることもあります。 (専門医がしこりの状態を触診することによって、「乳がんらしいかどうか」がある程度はわかります。) レントゲン撮影(マンモグラフィー) マンモグラフィーは乳房を装置に挟んで圧迫しX線撮影する検査です。 触診では見つからないような小さながんが見つかることがあります。 定期検診として45~50歳以上の女性に対して、年1回のマンモグラフィー検査を実施している市町村もあります。 *20~30代の女性は乳腺が発達しているので画像上に映らない場合があります。トマトは映りませんでした。 乳腺のその他の画像検査 しこりががんであるかどうかや病変の拡がりを診断するために、乳腺の超音波検査、MRI検査、CT検査なども有用です。
穿刺吸引細胞診と針生検 しこりが見つかった場合、しこりに細い注射針を刺して細胞を吸いとって調べる「穿刺吸引細胞診」により、80~90%の場合ではがんかどうかの診断が確定します。 (class I, II は、良性。class IV, V は、悪性。class III は、判定保留ですが、class IIIa はどちらかと言えば良性、class IIIb は悪性の可能性がある、との意味合いです。) さらに多くの情報を得るために太い針を刺してしこりの一部の組織を採取することもあります(針生検)。 (group I, II : 良性、IV, V : 悪性。group III : 判定保留。 ) 触診では明らかなしこりを触れず、画像検査だけで異常が指摘されるような場合には、マンモトーム生検と呼ばれる特殊な針生検を行うこともあります。 (group I, II : 良性、IV, V : 悪性。group III : 判定保留。) 病院によっては、 遠隔転移の検査 乳がんが転移しやすい遠隔臓器として肺、肝臓、骨、リンパ節などがあります。遠隔転移があるかどうかの診断のためには、胸部レントゲン撮影、肝臓のCTや超音波検査、骨のアイソトープ検査(骨シンチグラフィ)などが行われます。 |