だいすき!はたらくきしゃ
2歳を過ぎたゼロはもういっぱしの読書家なので、図書館で彼のために借りる本の選書は基本、彼に任せている。毎回必ずトーマスとうさこはとりあえず含まれるわけだが、それ以外はのりもの本の確率がやはり高い。この本も表紙を見せる形で展示してあった中からゼロが迷わずとってきた1冊。だいすき! はたらくきしゃ価格:1,260円(税込) ファリマン・スタージェス作 シャーリー・ハルパン絵 竹下文子訳 PHP研究所 『だいすき!はたらくきしゃ』ともうタイトルだけで彼向き。原題は I LOVE TRAINS! という。だいすき! 中身は汽車、というよりありとあらゆる種類の貨車紹介。見返しからして表と裏とそれぞれ使っての貨車ミニミニ事典。炭水車くらいはさすがに汽車好きの子なら知ってるだろうけれど(トーマスにもよく出てくる単語)、無蓋車・有蓋車という区別や長物(ながもの)車なんて言い方、まず普通の絵本では出てこない。この本でもこういう専門用語を使っているのはこの見返し部分だけ、中身ではもっとストレートに何を運んでいるか具体的に見せるにとどめている。子どもの知りたいことをわかってるなあという感じ。まず具体がこなきゃだめ、でももっと知りたくなったとき、特に男の子は物尽くしが好き、名前がずらずら並ぶだけでしあわせになったりするのだ。 ゼロにしても自分ではちいとも発声しないくせに「これは?」「これは?」ばかりは繰り返す(しかも発音はまだまだ「えーわ?」)。家畜・小麦・果物・車・材木・石油、おしまいの長物はもしかしてスペースシャトル? 貨車は積み荷と形状によってもっともっと細かい呼び名がいろいろあるはずだけれど、そっちのマニアではないのでそこまでは私にはわからない。でも目で見える範囲できちんと説明をしないとご機嫌が悪いのだ、うちのぶーちゃん社長は。そしてまた気になったページへ戻る無限ループ。一応これもきちんと物語になっている本で、ストレートに読むとああそうだったのと心あたたまる仕掛け。でもゼロは乗り物絵本に関してはその辺まだまだ容赦ない。読みたいところを読みたいように読む。うさこだけはやっと順読みも有りになってきたけど。 この本は落ちはもちろんのこと、うしろ見返しで「ぼく」がかけよった相手にご注目。ここまで満足させてくれる上等な本。だいすき! はたらくくるま価格:1,260円(税込) ファリマン・スタージェス作 シャーリー・ハルパン絵 竹下文子訳 PHP研究所 同じくスタージェスとハルパンのコンビによる姉妹本『だいすき!はたらくくるま』も借りたいのだけれど、なかなか行きあわない。人気なんだろうなあと推察する次第。 ナンの連れ帰った金魚は、たくさんの子の掬い網から逃げて弱っていた所為か、それとも水槽内の人口ならぬ魚口密度が高すぎたのか、水藻が多くて体がからまってか、わずか1匹を残し皆昇天してしまった。観察日記をつける間もなくナンは墓守に。残る1匹は元気に見えるけれどはてさて。↓よろしかったら押してください。