武田つとむファイナンシャルプランナー事務所 岩手 盛岡駅前
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2015/8/27 中嶋よしふみさんという人のお話。
「将来的に仕事をセーブしたい…」。 住宅購入やローン返済の相談中に 奥さまからこういった話を聞くことは 珍しくありません。 子育ては女性の側に負担が大きいことが 普通ですから、やはり両立は大変です。 家事や育児をご自身で行えば、 子育ての費用は減らせるかもしれませんが、 ローン返済はうまくいくのでしょうか。 ※『妻の働き方と生活設計』 当事務所の顧問会員でも、 よく検討対象になるテーマです。 ・・が、 自分で判断できないのは、 キャッシュフロー表などの 具体的な資料が無い内だけです。 現状診断後の顧問会員は、 キャッシュフロー(CF)表で、 妻の働き方を自分で簡単に シミュレーションできます。 「あ・・こんな働き方をすれば、 人生はこうなっていくんだ。」 簡単に判明します。 CF表を作ってしまえば、 働き方は自分で決められます。 (当たり前) 今回紹介する事例は、 すでに住宅を購入して2人の子育てと 仕事の両立に苦労している井田さま ご夫婦(仮名)へのアドバイスです。 奥さまは時短勤務中ですが、 世帯年収約1000万円に対し 住宅価格は4100万円と、 予算的に高過ぎることはありません。 ※「高過ぎることはない」 ・・とは、言い切れない。 住宅ローン融資の際の 夫婦の年収を、フルの状態で 足し算してはいけない。 奥さまがフルタイム勤務に戻るころに 下のお子さまの保育園の費用は減りますが、 上のお子さまは小学校入学で 学童保育が必要になるタイミングです。 奥さまは仕事をセーブしたい意向も あるようでした。 妻 「保育料は3歳以降が月額1万5000円です。 ただ、上の子はフルタイムに復帰 するころには学童保育に入るので それで月額8000円ほどかかります」 中嶋(以下、中) 「保育料が月1万5000円、学童保育で 月8000円、これに地域の子育て支援制度 のファミリーサポート(ファミサポ)や シッターさんの利用で月3万円と考えると、 子育て費用の総額は月額5万3000円ですね。 他に何か計算から抜けているものはありますか?」 妻 「夜6時から7時までの延長保育料が 1時間で600円です。 毎日だと1カ月で1万2000円ぐらいです」 中 「それを合わせて月に6万5000円くらいですね。 時短からフルタイムへ復帰した際の 給料の増加分はかなり消えそうですが、 これがずっと続くわけではありません。 キャリアを維持するコストと考えれば 仕方ないというか、妥当といったところでしょうか」 ※そういうことですね。 夫 「夜7時のお迎えでも、 ファミサポとかシッターさんは必要?」 妻 「フルタイム勤務だとギリギリ無理。 ほとんど毎日お願いしないと いけないと思う。もう毎日戦争です…」 夫 「そうだよな、大変だ…」 ■キツくても働き続けるのが正解 妻 「仕事については辞めることも考えました けど、『将来復帰できるかな』 って考えると働き続けるしか ないと思うのですが、どうなんでしょう」 中 「え~と…はっきり言ってしまうと、 金銭面で考えれば働き続けるのが正解 だと思います。 以前、相談を受けた方で、時短勤務が あまりにキツくて辞めた方はいました。 時短勤務でもフルタイム勤務時と 同じような結果を求められるのに給料は 削られる、という状況だったようです。 ただ、フルタイム勤務だと年収500万円 くらいでしたが、週4日の派遣勤務に転職 すると給料は半減しそう、ということでした」 妻 「フルタイムで500万円も稼いでいるなら、 優秀な人ですよね。 それでもそんなに下がっちゃうんだ…。 正社員ってやっぱり恵まれてますね」 この事例では 奥さまの年収は育児休業から年半ばに 時短勤務で復帰して、 年収が220万円から250万円くらい、 年間の貯金額は130万円ほどでした。 パート勤務では勤務時間にもよりますが、 年収が100万円から150万円程度まで減ります。 現在と比べて100万円の減収で、 年間の貯金はゼロにかなり近づきます。 お子さまが4歳と1歳半の時点でこの状況では、 2人のお子さまを中学から私立へという 選択はまず無理という状況でした。 奥さまが年収200万円を確保しても、 現在の収支から考えると年間の貯金額は 100万円程度です。 上のお子さまが私立中学に入学するまで 9年間で合計900万円貯金が増えますが、 それ以降は貯金額は増えないでしょう。 下のお子さまが私立中学に入ると、 年間でマイナス100万円以上となり、 貯金が減り始めます。 ご相談時点での貯金額が900万円、 投資信託などの資産が450万円だったので、 上のお子さまが私立中学に入るまでの貯金額 900万円を上乗せすると、合計2250万円です。 十分多いように見えますが、私立中学に入ると 年間100万円以上のマイナスが長期間続きます。 旦那さまの収入が変わらないまま 大学入学を迎えればマイナスはさらに拡大し、 私立大学ならば1人で年間マイナス200万円 となります。 お子さまが大学を卒業するまでに、 資産は半減では済みません。 2人とも私立大学に進学すれば貯金はゼロに 近づいているはずです。 お子さまが大学を卒業した時点の ご夫婦の年齢は54歳と55歳ですから、 5年ほど老後資金をためる時間はありますが、 繰り上げ返済はできません。 ※このへんの説明は・・ キャッシュフロー表等の 具体的な資料が無いと、 理解してもらうのが難しいですね。 お二人の場合、60歳の時点で 600万円ほどの住宅ローンが残る計算です。 「退職金がたくさんもらえれば 何とか老後資金は確保できるかも…」 という 綱渡りの状況になる可能性が高いといえます。 ※・・と言えるかどうか? キャッシュフロー表を作って みたいですね。 なお、井田さまご夫婦は3人目のお子さまも できれば欲しいとお考えのようでしたが、 お子さま3人で中学から私立は 奥さまがフルタイムで働き続けても無理、 仕事をセーブすると3人公立コースでも かなり厳しくなる、という試算になりました。 ※3人目の子ども・・ これにしたって、 キャッシュフロー表があれば、 自分で簡単にシミュレーションを してみることができます。 ポイント: 派遣社員やパート勤務で仕事をセーブしたい と考えている方もいますが、 収入のダウンはローン返済やお子さまの進学先 に大きな影響を与えるので注意が必要です。 ※マイホーム取得後の人生で・・ 住宅ローンの返済や 妻の働き方 等々に 焦点が当てられた話が多い ・・んですが、 もっと焦点を当ててほしいと、 私がいつも言っているのは、 マイホーム取得前 ・・です。 生活設計に大いに影響します。 マイホーム取得時点の 展示場の利用のし方や 住宅会社・工務店の選び方次第で、 取得価格が少なくても 4~5百万円は違ってきます。 ( ⇒ キーワード検索 ) その分・・余分にローンを組めば、 利息でさらに負担が大きくなります。 生活設計に大いに影響します。 妻の働き方にも大いに影響します。 大損をした状態を当然のこととして、 以後の人生を考えてはいけない。 マイホーム取得後の人生は、 取得前の考え方や行動で、 ほぼ決まってしまう。
妻の働き方以前に ・・っと。 『 商品販売をしない。しがらみも無い。 』 消費者側に立つ FP事務所です。
《 セミナー講師? 》 2時間3万円(+税・交通費)。 銀行・保険・住宅会社等に振り回されない生活設計。 消費者側に立った内容の講演。 講師をお受けします。 《 顧問会員希望? 》 「顧問会員って何?」で支援内容や 当事務所との関係を確認の上、右記へfpst@axel.ocn.ne.jp メール顧問会員は、指定した月日のみに受付けます。
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