FPも首をかしげたくなる
「ヤバイ生命保険」
2016.6.22 ZUU Online
長尾義弘さんという人のお話。
※保険に関する本を、たくさん
執筆している人のようです。
「保険で得をする」そんなキャッチコピーを
目にすることがあります。
しかし、保険で本当に得になることは、
ほとんどありません。
一部、予定利率が高い時の保険や、
保険料控除をうまく使って得する方法なども
ありますが、基本的に保険で得をすることはない、
そう考えて差し支えありません。
保険とは不幸に備えるお金です。
不幸をお金で解決すると言い換えても良いでしょう。
死亡保険金を受け取ると言うことは、
被保険者がお亡くなりになったと言うことです。
入院という不幸な状態になったから、
給付金を受け取ることができるのです。
本人にとっては、実にヤバイ状態ですし、
家族にとってもヤバイ状況です。
がん保険も同じですね。
がんと診断されるのは、実にヤバイ。
ヤバイ状態から立ち直るには、お金が必要です。
そのお金を用立ててくれるのが保険であり、
ヤバイ状態から脱出させてくれる金銭的手立て
となります。
※そんなことはない。
がんに備えるために保険に加入
してはいけない。
加入者みんなが損をしてくれないと、
保険の仕組みは成り立たない。
(当たり前)
加入者みんなが損をしてくれないと、
保険業界の人たちの生活は成り立たない。
(当たり前)
加入者みんなが損をしてくれるから、
業界は安心して業務に専念できる。
(当たり前)
真剣に生活設計するのなら、
医療保険やがん保険に加入
してはいけない。 (当たり前)
『保険加入=お金を失うこと』 (当たり前)
でも、世の中には首をかしげたくなるような
「ヤバイ保険」も存在します。
今回はそんなヤバイ保険を紹介しましょう。
※・・ヤバイ?
この言葉が好きな人のようです。
ずいぶん連発しています。
■ご存知ですか?105歳満期の医療保険
以前、こんな保険の相談がありました。
その保険設計書をみると、保険の主契約は
105歳払込満了の終身医療保険だったのです。
思わず「エッ!?」と声をあげてしまいました。
それは105歳まで保険料を払い続け、
払い終われば終身の保障があるという医療保険
でした。
105歳から何年生きられるのだろうか。
というよりも、
そもそも105歳まで生きていられるのだろうか。
平均寿命を25年も越えていますね。
これは紛れもなく、マジで「ヤバイ保険」です。
この保険の内容を詳しく見てみましょう。
契約者は、3年前にも見直しを行っていて、
その時点の予定利率が1.65%だったにもかかわらず、
見直しで1.35%に下がっています。
それ以前にも見直しがあったので、
最初の契約を見ると何と3.5%の予定利率の
「お宝保険」が、消えているではありませんか。
その契約者は、解約返戻金が貯まるとその都度
新しい保険に転換していました。
疑いの余地はありません。
これは保険営業員の言いなりになっていたという
感じです。
保険営業員にとっては、まさに「いいカモ」、
いや「いいお客さん」だったのでしょう。
実は、その契約者は、
もう一つ同じような保障内容の保険に入っていました。
合計月額保険料は約3万円です。
※生命保険に3万円も払ってはいけない。
保障もダブっています、
必要のない保障もいっぱいついているので、
解約して別の保険に入り直しを勧めました。
※「入り直し」とか、「見直し」とかを
やってはいけない。
業界の専門家にだまされないように・・。
新しく入ったのは、通販型の死亡保険とがん保険
というシンプルなものです。二つ合わせても月額6000円。
5分の1の保険料になったということです。
※がん保険はもちろん入らない方がいいし、
この死亡保険だって本当に必要か?
このように人に勧められるままに入っている保険は、
実はヤバイことがいっぱいです。保険のかけ過ぎです。
必要のない保険は見直すことで、
家計をずいぶんスリム化することができます。
※・・と言う専門家の言いなりになると、
スリム化したつもりになりながら、
やはり延々とお金をたれ流します。
■こんな人にこそ保険に入って欲しい
私は日頃から誰にでも、
できるだけ保険に入らないほうがいいとは
言っています。
※この文章だけは・・一致。
しかし、なかには絶対に保険に入ったほうがいい、
と思う人もいます。
でも、そういう人に限って入っていないのです。
逆に、入らなくてもいいのでは、と思う人が
多額の保険料を払っているケースも多いですが……。
※圧倒的に多い。
保険に入ったほうがいいという人は、
「子どもがいて、給料は全部生活費に
消えちゃうの。保険なんか入れないわよ!」
そんなことを言いながら宝くじを買っているような
人です。
※そのようなオバカさんは、
保険加入どうのこうの以前に、
危機感を持つ必要がある。
生活設計の意識を持たないと、
大変な人生になることを理解したい。
生命保険文化センターの調査で、
「生命保険の非加入の理由」があります。
保険非加入の理由で42.3%のダントツでトップなのが
「経済的余裕がない」と言うことです。
これって、ヤバくないですか?
貯金が全然ないということは、
いざトラブルに遭ったときに対処のしようがありません。
つまり、
大きな病気とかケガなどで、仕事が一時できなくなった、
または死亡で収入が途絶えたと言う場合、
貧困に陥る可能性があると言うことです。
本来はそれに備えるのが保険です。
※本来・・備えるのは「保険」ではない。
堅実にコツコツと蓄えた「貯蓄」だ。
ある程度の貯えがある場合、
たとえば余裕資金が100万円ぐらいあれば、病気、
ケガなどで一時的に仕事ができなくなったとしても、
貧困に陥る可能性は小さいでしょう。
ですから、お金の余裕がない人こそ、
保険に入ってほしいと思います。
※こうやってだまされるオバカさんが
なんと多いことか・・。
以前・・顧問会員にいました。
保険屋さんが書いた本を買って読んで、
「そっかぁ・・自分は貯蓄が無いから
保険に入っておいた方がいいんだ。」
・・なんて、
納得していたおバカさんが。
ジャンボ宝くじで、夢を買うのもいいのですが、
1等当選確率は1000万分の1です。
一方、30代前半で死亡する確率は8万分の1です。
病気・ケガで入院する確率は、
ジャンボ宝くじよりもっと高いのです。
※宝くじは3億円とかで・・
入院費用は数万円とか・・なんだけど。
■大切なのはリスクに堪えられる家計にすること
ジャンボ宝くじを年2回30枚買ったら1万8000円です。
宝くじを買ったつもりで、
年額2万円ほどで入れる保険もあります。
※その2万円・・
保険屋に渡せば・・無くなるし、
貯蓄しておけば・・資産で残る。
たとえば、都道府県民共済は月額2000円で、
年間2万4000円ですが、割戻金が約32%あるので、
実質年間1万7000円ぐらいで入ることができます。
それで死亡保障、入院保障などもついています。
※「掛け金が安くてお得だから・・。」
と、共済に家族で入るおバカさん。
(失礼!) 新車購入代金を失います。
その1万7000円・・
共済に渡せば・・無くなるし、
貯蓄しておけば・・資産で残る。
大切なのは、そうした保険に入っている間に貯蓄をして、
ちょっとしたリスクに耐えられる家計にすることです。
※「保険に入っていない不安」より、
「貯蓄が少ない不安」をより強く感じる、
まともな感性の持ち主になりたい。
余計なお節介かも知れませんが、
あなた自身でなくても身近にお心当たりのある方が
いたら、ぜひ教えてあげてください。
※余計なお節介かも知れませんが、
保険の専門家の話は、
真に受けないようにしましょう。
「専門家」は「業界の人」・・だ。
『保険加入=お金を失うこと』 (当たり前)
生活設計のスタートは、
「生命保険の清算」から始まる。
『生命保険にはできるだけ入らない』
ようにすることで、人生は激変する。
(当たり前)
「専門家=業界の人」 ・・っと。
〇 商品販売をしない。
〇 しがらみを持たない。
誇りをもって、愚直に、
消費者側に立ち続けて15年目の
ファイナンシャル・プランナー事務所。
《 質問希望? 》 ブログ右「キーワード検索」をどうぞ。
「キーワード検索」に言葉 ⇒ 「このブログ内」 ⇒ 「検索」。
《 顧問会員希望? 》 「顧問会員って何?」で支援内容や
当事務所との関係を確認の上、右記へfpst@axel.ocn.ne.jp
メール顧問会員は、指定した月日のみに受付けます。