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想い出は心の宝石箱に。。。

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2012.11.04
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     中東はラマダーンに入っていた。

    ラマダーンとは、イスラムヒジュラ歴の第9月で、この月間の日の出から

    日没までは、断食(サウム)、すなわち飲食を絶たなければならない。

    これは、イスラム教徒の宗教的な義務・試練として、いまでも慣習が

    踏襲されている。勿論、完全絶食ではなく、日没から日の出までの間に、

    一日分の食事をとる次第。従って、ラマダーン期間中は、人々の昼間の

    活動は低下し、極端に能率が悪くなる。



    デユバイ港での、港湾荷役作業も、御多分に漏れず大幅に遅れていた。

    今日入港予定の、パナマ国籍キングサミー号で、物は届けるとトミーから

    連絡が入っていた。


    ハッサンは、吸い掛けのマルボーロを海に投げ捨てると、税関へと向かった。

    ( マッサラーマ! )


    プレーボーイのピンナップを見ていた税関吏が、面倒くさそうに視線をあげた。

    どうせ、通関時没収となった雑誌を横流して、小遣い稼ぎをしている小役人

    である。


    ( キングサミット号で届いた、淡水化プラントメインテナンスキットの、輸入

      許可書。 )


     豊満な乳房をさらすヌード写真の上に、100ドル紙幣をそっと置きながら、

     書類をハッサンは渡した。税関吏は、当たり前のごとく、100ドル紙幣を

     ポケットにねじ込み、輸入許可のスタンプを書類上に捺印したのだった。

     なんとか税関の目をごまかし、カラシニコフ100丁を荷受出来た。

 

         

 



    熱風と砂嵐の中、日産のピックアップトラックを、ハッサンは運転していた。

    砂漠を分けて直線が、何処までも続く単調な道を。陽は高く昇り、戸外の

    温度は既に、40度を越えている。


    シリア経由での、携帯型ミサイルも含めて、かなりの数の武器調達が

    順調に進んでいる。資金は、オサマ・ビンラデインから潤沢に出ており

    後は武器の調達ルート探しであった。


    ウイーンで会った、トミーのルートは、約束の厳守と安全性からいって、

    最も信頼できる筋と言えよう。それにしても、トミーという男は日本人の

    はずだか、いい尻をしていると思った。あの尻に、俺のものをぶちこみ

    たいと想像するだけで、ハッサンの股間は膨れあがった。



    ベドウィン達のラクダの隊列を追い抜き、ハッサンはさらにスピードを

    加速した。

    クウエートを通過イラクに入境し、バクダッドまでは後120キロ。

    手を繋ぎながら、街中を歩いている男達を見て、ハッサンは苦笑した。

    イスラムでは、公式に4人まで妻を娶れるので、当然のことながら

    結婚対象としての女性は、貧困層に絶対数が不足してしまう。また、

    厳しいイスラム戒律で、飲酒・売春は禁じられており、若い男たちの

    欲望を処理するところがない。だから、中東ではホモが日常茶飯事に

    行われている。


    ナデイフの街を抜けると、ビンラデインが組織する武装集団のアジトが、

    やっと見えてきた。自動小銃を肩から提げ、多くの衛兵に守られた、

    赤茶けた洞窟が。


  

                 つづく~  いぬ    いぬ

 

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Last updated  2012.11.05 00:13:59
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