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想い出は心の宝石箱に。。。

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2015.11.26
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  皇子家では21時から、CATV による映画鑑賞タイム

  でも、適当な映画がない時には、DVDによる古典名画座を見る事になります。モノクロ

  の古い映画ばかりですが、今見てもいい映画も多く、久々に感動を得たのがこれ・・・

     


                          



  ジョン・フォード監督の、HOW GREEN WAS MY VALLEY   わが谷は緑なりき

   ジョン・フォード( 1894~1973 )は、1930年代 - 1960年代を代表する

  アメリカの映画監督。136本もの作品を監督し、西部劇や自身のルーツである

  アイリッシュ好んで描き、情感豊かな作風から詩情豊かな映像の詩人と評されました。

 


                           

                


     この作品は19世紀末のイギリスウェールズ地方のある炭坑町を舞台に、男たちが皆

  働いているモーガン一家の人々を主人公にした人間ドラマ。この作品でジョン・フォード

  監督が描こうとしているのは、善意と誠実さを貫いて生きる人間の、姿と魂なのです。 

 

 


              

 

 

   モーガン家末っ子のヒューの回想の形で、物語が進められていきます。

  石炭産業は不況となり、賃金カットに抵抗し、組合結成の動きが高まり、長兄イヴォーを

  始め、一家の若者たちはその先鋒に立つが、父はこれに反対。息子たちは家を出、

  姉のアンハードとヒューだけが残されてしまいます。

 

  新任の牧師グリフィドと姉は、秘かに魅かれあっていましたが、炭坑主の息子との

  不本意な結婚を承諾。一方、川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを励まして

  以来、グリフィドとヒューは固い絆で結ばれます。

 

  長兄が事故死し、ヒューは止むなく学校を中途で辞め、兄に代わって働く事となり

  ます。姉が実家に戻った時、グリフィドとの心ない噂が立ち、牧師は卑俗な村人の

  心を責め、教会を去っていくのでした。ちょうどその日、落盤で父までが犠牲に

  なるという結末で・・・

 

  不幸なことばかりの少年時代でしたが、成長した彼にはあくまでその月日は、

  麗しく尊いものと語るフォード節に泣かされること必定の名作。オスカーには、作品、

  監督、美術、撮影、助演、装置の6部門に輝きました

 

 

                  

 

 

  まず驚いたのは、この映画の公開が1941年。同年12月8日、日本のハワイ真珠湾攻撃に

  よって、第二次世界大戦が勃発しているのです。

  日本は開戦という選択肢を選ばなければならない状況下、敵国アメリカではかような

  映画を制作していたという余裕。 

 

  アメリカの国力・経済力を冷静に分析すれば、敗戦が見えている戦いは無謀そのもので、

  木を見て森を見ぬ陸軍上層部そして当時の政権の愚かさがよくわかります。皇子が

  アメリカに初めて出張した時の印象が、やはりなぜこんな大国と日本は、戦争をした

  のかという疑問でした。

 

  そして、この映画で描かれているモーガン一家という大家族の家族愛

  石炭産業を支えている鉱夫達は、ある意味では社会の底辺にいる、貧しい低所得

  者層です。しかし日々の祈りを欠かさず、反発はあったにせよ究極的には、お互いを

  思いやり助け合うという、人間愛。これがこの地域住人、全員にあるのですよね。

 


                   


 

  この映画を見ると、どうしても今の日本の現況と、対比してしまうのです。

  経済的繁栄は獲得しながら、幸福と繁栄がうまく結びついていないのが日本。


  その責任の一端は政治にあるのではないでしょうか?民主主義政治の目的の1つに 

  「最大多数の最大幸福」があります。ここでの間違いは、ある一部の集団・階級

  幸福量を高めるために、政治を行ってきたという事なのです。

 

   なぜなら、日本を動かしている政治家や官僚は成功体験しかなく、それを幸福と思って

  いるからなのです。確かに日本においては、物質面での幸福の条件は、達成されて

  いるのでしょう。ただ戦後以来、日本はその物質面での繁栄、幸福のみを追求し続けて

  きました。その結果、精神的な荒廃を招き、人としての幸せが何かが、わからなく

  なってしまったのです。



   アジアの中でも貧しい部類に入るブータンの国民「あなたは幸せですか?」

  質問したら、94%の人が「はい」と答えたそうです。

  いま、日本人に同じような質問をしたら、どのくらいの人がはいと答えるのでしょう?

  

  何が人間にとって大事なことなのか?そして、何が幸福なのか?を皇子に問いかけた、

  とても素敵な映画でした。是非みなさんにも見て戴き、考えて頂きたいと思います。

 

 

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Last updated  2015.11.27 20:54:42
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