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ご無沙汰しております。 西日本は梅雨が明けたとの事ですが、この暑さの中皆様お変わりありませんでしょうか? 皇子は、暑さと共になんだかブログに対する情熱が失せ、書くこともみなさまの ところにお邪魔することからも遠ざかってしまい、申し訳なく思っています。 まあ~しばらくこんな調子で、書きたくなったら記事を公開することにしますので、 ご容赦下さいませ。
今日は、重いテーマで尊厳死。 医者から不治の病であることを告知され、余命いくばくもないと悟った時、 貴方はそれをどのように受け止め、いかなる行動をとりますか?
このシリアスな問題を取り上げ、尊厳死について一石を投じた映画、< 母の身終い > を CATVで見て、いささかショックを受けました。
原題は A FEW HOURS OF SPRING、2012年に制作されたフランス映画で、 日本では2013年11月に公開されました。
物語は、麻薬密売で服役していた男( ヴァンサン・ランドン )は、出所後年老いた 母親イヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)が、一人で暮らす家に身を寄せます。 しかし再就職も思うようにいかず、昔から確執のある母と何かと衝突してばかり。 そんなある日、アランは母親が末期の脳腫瘍に冒され死期が近く、スイスの施設で 尊厳死を実行しようとしていることを知ります。
母の究極の決断を尊重し、そしてスイスの施設で服薬の上、尊厳死する母に立ち会う 息子。母は誰にも迷惑をかけずに、自分の人生を自分で閉じたのでした。
実際スイスでは、2005年に「患者の権利および生の終末に関する法律」が成立、 世界から終末患者を受け入れています。これまで自らの意思で死ぬ「自死」のために、 スイスを訪れた人は1000人を超え、多くはドイツ人とフランス人だそうです。
「できる限りのことを」と頼むケースが多いとのこと。患者は自ら死を選べず、苦しみの なかに息を引き取る。一応「尊厳死」は認められてはいますが、あくまで消極的な 安楽死で、医師の薬物使用は許されません。
人間は死を意識したとき、必ずどう死ぬかで悩みます。でも、その悩みを医師に打ち 明ける患者はいないそうです。 ことは、患者にとっても家族にとっても、そして医師にとっても合理的であり、かつ 人間性を尊重したことにならないでしょうか?
医療の現場は患者を生かすことから、人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に 穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。ひとたびこれらの延命措置を 始めたら、はずすことは容易ではありません。生命維持装置をはずせば死に至ることが 明らかですから、医師がはずしたがらないのです。
回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい、「平穏死」「自然死」を望む 方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それをリビングウイル(LW) というそうです。
尊厳死の宣言書
以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げると ともに、その方々が私の要望に従ってくださった行為一切の責任は私自身にあることを 付記いたします。 年 月 日
日本尊厳死協会にこのLWを登録しておけば、延命措置拒否として医療機関も、 本人の意思を尊重する義務が生じるとのこと。 高齢者であれば、周囲に迷惑をかけずに、あの世にいくのが幸せであって、医学的 処置で長生きさせられてもね・・・
最後まで生きぬく、生と死の問題。 さてあなたは、どのように考えますか?!
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