今日の河北新報に長町利府活断層の確率が57倍になったとある。以前から何度もこの活断層のことをブログに書いたが、この10年くらい殆ど噂にもならなくなった。上記の写真は98年9月25日の新聞です。その10日前の9月15日に震度4の直下型地震があった、大きな縦揺れで数秒で終わった。長町利府断層は地下12kmまであり、最深部は愛子の下だそうだ。国道286号に沿って宮沢橋を通り、Kスタジアムの隣りを通過して利府まで続いている。即ち、仙台の中心部は活断層の真上に乗っているのだ。この記事によれば(当時の日本の地震の権威:東北大大竹先生談)今回の活断層の最下部が崩れたことで、大規模の活断層地震が起こる確率が大変高くなったとのこと。通常活断層は千年か一万年に一度しか起こらないが、その代わり発生するととてつもない大きな被害が出る。阪神大震災も日本海中部地震も最下部が一部崩壊した活断層は、20~80年後に活断層大地震が発生してるそうだ。3.11大震災は宮城県沖地震を含んでるとのことだが、地震での被害は恐らく死者が数十名だったと思う。しかし、近くやって来る活断層地震は阪神大震災でも分かるように数千人の人が亡くなる可能性がある。仙台市では震度7以上(3.11は震度6弱)で地盤の柔らかい所(特に盛土)や耐震が施されてない木造建物は一溜まりも無いと思われる。12kmの浅い所での活断層は地表に大きな衝撃を与える。この記事の13年前には随分騒いでいたが、長町利府活断層の噂をする人もいなくなってしまった。万全の構えをしておいた方がいい。活断層の真上でなければ、影響は離れている場所と余り変わりがないそうだ。