テーマ:好きなクラシック(2282)
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ここのところ、急に寒くなりました。
昨日、この冬初めてブーツを履いて、手袋を持って出かけました。 神奈川県・藤沢市のとある洒落たレストラン。ここで、堤剛さん&小山さんのデュオリサイタルがあったのです。鵠沼室内愛好会というところの主催で、今回で268回目。新人からベテランまでの演奏をグ~ンと間近で聞けるというので、前から一度行ってみたかったのですが、今回そのチャンスがめぐってきました。 客席70ほどとのことでしたが、到着すると、もう人がぎっしり。隙間はどこ?う~ん、愛好家の皆さん、出足が早い!スタッフが「こんなに多いのは初めて」と言っていたから席を増やしたようだ。年齢層は比較的高く、この会を心から楽しみにしている愛好家のサロンに紛れ込んだような感じ。 1曲目は黒いドレスがとっても似合い過ぎる小山さんのソロで、シューマンの「蝶々」。 昨年換えたという小型のスタインウェイ、思ったより聴きやすい。12の小曲からなるこの作品、私はなぜかシンデレラを思い浮かべてしまう。間近で聴くソロはダイレクトに伝わってきて、こわいようでもあるが、そこは小山さん。組立の上手さにはやはり感心してしまいました。 続いて、ブラームスのチェロ・ソナタ1番と2番。ひと月前にCDを買って、予習。どちらかというと、暗い1番の方が好きかな。ピアノパートがかなり複雑、でも魅力的なので楽しみにしていました。 この会10回目の登場の堤さん、温かくおおらかな演奏はさすが。こんな間近で朗々となるチェロ、すすり泣くチェロを聴けるとは。弦を抑える音、細かくめまぐるしく動く指に、生の醍醐味を感じました。 私はアンサンブルの時の小山さんも好きなのだけれど、昨夕も共演者と曲への共感が感じられ、時に激しくぶつかり合い、時にこの上なく優しく寄り添い、巧み(匠)だなぁ、と・・・ヨーロッパでは、一流のピアニストほどアンサンブルでもてるそうです。 白熱したお二人の演奏に拍手が続き、アンコールは1番の第2楽章。この曲好きなので、嬉しかった。秋の夜に溶けてゆくようで、うっとり・・・贅沢過ぎる・・・ この日は休憩時間に、お庭でコーヒーが配られました。寒い中、肩をすぼめて熱いコーヒー。そばにいた方から聞いた堤さんの素敵なエピソード。見上げれば、雲の淵を照らして美しい11月の月が・・・ とってもブラームスな月だなぁ。 と訳のわからん言葉が浮かんだ夜でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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