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カテゴリ:ためになる・感動する言葉&話
この映画は、アメリカ側から硫黄島の戦いを描いた『父親たちの星条旗』と同様に、娯楽的な普通の戦争映画ではありません。 戦争というものの真実=“悲惨さ”を忠実にフィルムの上で再現しようとしている映画です。 監督のクリント・イーストウッドは、『父親たちの星条旗』では、戦争の裏に隠された政治の世界の“醜さ”をあぶりだしましたが、『硫黄島からの手紙』では家族を想い、祖国を想い、死んでいった兵士の苦悩を見事に描いています。 私は、この映画を観て、涙は出ませんでした。 しかし、見終わった後には、この映画の持つ意味のあまりの重さにしばらく言葉が出ませんでした。 アメリカ兵は、生きて帰ろうという想いで硫黄島に上陸いたしましたが、日本軍の守備隊は生きて帰らぬ決意でアメリカ軍を迎え撃ったのです。 『硫黄島からの手紙』とは、硫黄島の守る兵士たちが家族に送った手紙のことでなく、愛する家族に宛てて書いたが、玉砕したために届かなかった無数の手紙のことなのです。 61年前にこのような出来事があったことを、われわれ日本人は重く受け止めなくてはなりません。 平和であることの幸せに感謝しなくてはなりません。 太平洋戦争で亡くなった方々の尊い犠牲の上に、現在の繁栄があることを忘れてはなりません。 このような映画を撮ってくれたクリント・イーストウッドには、心から敬意を表したいと想います・・・ 最後に、硫黄島で戦って生き残った日本兵の実話の手記がありますので、ご一読願います。 本当にこんな悲惨な戦いがあったとは信じられません。(硫黄島では約2万1千の日本兵が戦い、生還したのはわずか約千人でした) ↓↓ http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwojima/ 国のために戦った日米双方約3万人の戦死者の御霊のご冥福を心よりお祈りいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.11 03:29:41
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