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朝日新聞に連載中の「どうする秘密法」.今日は永田和宏さんのご意見を紹介します.
(以下転載) どうする秘密法 知ることは国民の「義務」 歌人・科学者 永田和宏 朝日新聞12月28日 特定秘密保護法の問題では国民の「知る権利」の侵害が強調されますが,私は「知る権利」以上に「知る義務」と捉えることが大事だと思っています.政府や官僚がやっていることを知っておくことは国民一人一人の「義務」.それを怠ると国が変な方向に行き,気がつけば戦争ということにもなりかねません. 権利は放棄できますが,義務は放棄できない.でも,秘密法なんて自分には関係がないと思っている人が多いのではないでしょうか.そこにつけこむように,安倍政権は反対世論が盛り上がらないうちに強行採決した. 私は細胞生物学者です.自然の秘密を探り出し,世に明らかにするのが科学者の仕事ですが,それができなくなる可能性さえある.米国でウイルスに関する研究がテロに利用される可能性があると,一時,発表を差し止められました.反対に,原爆開発のように,国家が秘密裏に科学を利用することもできてしまう.科学に国の規制が及ぶのは,非常に怖いことなのです. 私が選者を務める朝日歌壇にいま危機感を持った歌がたくさん寄せられて心強く思っています.<王様は裸なんだと叫ぶことできない時代がやってくるんだ 喜島成幸>.だれもが自分の思いを表現できるのが短歌ですが,かつて短歌は戦争翼賛に利用されたという苦い歴史を持っています.それを忘れず,声を上げ続けていきたい.関心が薄れるのが一番怖く,危険です. (転載おわり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 7, 2014 08:30:58 PM
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