トシナルドの社会派コラム

よくわかるライブドア騒動。シリーズ株式交換とは？
株式分割とは？に続く第三弾！
今回は「粉飾決算」と「上場廃止」について

粉飾決算とは、企業の経営状況などをよくみせるために、
決算内容の数値をごまかして公表すること。

わかりやすく例えれば
年収を偽装してお見合いに参加したり、
結婚登録所に登録する事。と同じだ。

コンパでなどでモテたいが為に、風説の流布
（ウソの情報を流す事）をするのはよくある話だが、
女の人の化粧も、
男のシークレットシューズやズラなどは、
ある意味”粉飾”だが、これは別にいいだろう。
外見だけで判断することなく中身で判断すればいいことやし。

しかし、お見合いや結婚相談所では
プロフィールに年収ナンボと書くはず（実際よく知らないが）
やから、これはウソ書いちゃいかんよ。と言うことだ。

東証の上場規則は
「財務諸表に虚偽の記載があり、その影響が重大」
と認めた場合、上場廃止を決めると定めている。

ライブドアが２００４年９月期決算で、
実質的に傘下にある複数の会社の利益を自社の利益に付け替え、
経常赤字だったライブドア単独の決算を約１４億円の経常黒字に
粉飾していたことが、関係者の話で分かった。

これはある意味、無能なバカ上司が部下の手柄を、
あたかも自分の功績のように報告書に書いて提出し
社長から評価を受けようとする戦法に
相通ずるものがある。

これは許される行為ではない。

ライブドアの上場廃止が検討されているが
ではもし上場廃止になるとどうなるのか？

上場廃止になると、多くの人に株を売り買い出来る場を
失う事になり、自分で買ってくれる人を探さなくては
ならなくなる。
個人株主が持ってる株は、売る場所がなくなり
”紙切れ”になる公算が強い。

株取引と言うのは”紙切れ”になるリスクを背負って
やるものなので、何も文句は言えまい。

むしろ本来は、ホリエモンが言うように
”会社は株主のもの”なので
会社の失敗は株主が責任を負う必要があり、
本来ならばこれから発生するだろう損害賠償の賠償金
を株主が払わなければならないところ、
”有限責任”（詳しくは当ブログの新会社法シリーズ参照）
で株券がパァになるだけで、
それ以上はかわいそうやから責任とらんでええよ。
と言う制度であり、まだ救われてるほうである。

しかしフジテレビのケースはかわいそうだ。

虚偽の取引で得た金いわば”偽札”で買収するぞと脅され
株買うから許してや。と言って受け取った株が”紙切れ”
になりこれまた”偽札をつかまされた感じだ

しかし個人株主やフジテレビも黙ってられない。
粉飾決算したホリエモンら経営陣に対し
”株主代表訴訟”を行うことも可能である。

そこででてきそうなのが外資である。
外国の会社がライブドアを買収する可能性がある。

そこで買収する手法が日本放送でもでてきたＴＯＢで、

”いくらで買うから買いたい人はいついつまでに言うて
キテクダサーイ”（なぜか外人口調）
と株を売りたい人を募集し（たぶんごっつ安い値段で）、
紙切れよりましか。と株主がＴＯＢに応じ
外資にライブドアが買収されると言うシナリオが考えられる
日本の企業はまず買わないだろうけど。

今後も目が離せないライブドア騒動である