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としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

最近飲んだ9点ワイン05

【HP:9+】ムルソー・ペリエール(1999)

香ばしいナッツの香りが印象的でした。
ブルゴーニュなんていう寒くてろくに葡萄も熟さないようなところで(失礼)、何でこんなに分厚い白が出来るのか?!とある意味驚きも与えてくれたワインでした。
N氏も書かれておりましたが、生ハムはおろか、肉でもいけそうなお味に脱帽。
フィニッシュの酸がブルゴーニュを主張していてまた良し。

カベルネ・ソーヴィニオン シリル・ヘンシュケ【1988】ヘンシュケ【HP:9-】シリルヘンチケ(1996)

オーストラリアの名門ヘンチケの本格ボルドータイプでございます。
樽香プンプン、タップリの甘み、それを覆い隠しバランスさせる凛とした酸、まろやかに自己主張するタンニン・・・これまた素晴らしい逸品でございました。
「-」がついたのは、どうもひっかかる「石油」のような香りがいつまでも飛ばずにグラスに留まっていたせいです。
あれは何だろう?
今まであまり経験したことのない香りの種類でした。

CH コス デス トゥルネル [1989]【HP:9+】コスデストゥルネル(1989)

うーん、これは美味しかったなぁ(^^)
サンテステフの定義のようなワインでした。
(ポイヤックに酸と新樽香を足してほんの少し薄くした感じ)(^^;)
最近のコス程の新樽香こそありませんが、ボルドーの真骨頂とも言えるようなきれいなメルローの熟成とカベルネのスパイスが楽しめました。
残念だったのは、お腹がいっぱいで沢山は飲めなかったこと。(^^;)
パヴィヨン・ブラン・ドゥ・シャトーマルゴー2001パビヨン・ブラン・ド・シャトー・マルゴー(1993)

開栓直後は「ちょっとキビシイかな?」とも思ったのですが、時間と共にぐんぐん回復し、後半はもう極上。(^^)
「桃の香」こそしないものの、ドライでキレのある上品な酸が食欲を喚起してくれます。
HP:9

BertaniRecioto della Valpolicellaレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ・アマローネ1976アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・ベルターニ(1988)

これは素晴らしかった!
アマローネというと、もう少しこってりして甘みがあるようなイメージを持っていましたが、端正でドライなボルドー古酒のニュアンスすら感じる特上物でした。
高いアルコール度数を全く感じさせないまろやかさも。
Hさん曰く「ベルターニさのアマローネじゃなきゃこの味わいは出ない」とのこと。
HP:9+
リッジ・リットンスプリングス[1999]リッジ・リットンスプリングス(2000)

リクエストは「まあるい感じのワイン」。
すると、お店の方、ちょっと悩んだ結果、今度は重めのボジョレーを推奨。
それを拒否すると、次に出てきたのがこれでした。
某N名誉会長からは、十字軍を送り込んで撃退すべしとの指令を受けた、ジンファンデルちゃんです。(^^;)
ジンファンデルと言えばリッジ。
思えば、もうかれこれ半年くらい飲んでない・・・実は、あんまり嫌いじゃないんですね、これ。(^^;)
赤みのある若々しく青黒い深い色調。
甘みを感じる樽香と煮詰めたイチゴジャムのような果実香が素敵です。
タンニンも豊かなのですが、確かに「まあるい」。(笑)
ほとんどアタックを感じさせない、見事にまろやかなタンニンは「さすがリッジ」と言うべきでしょう。
ほのかな甘みと適度な収斂感が長く残るナイスなフィニッシュ。
文句があろうはずがありません。

HP:9

先のピノとは良いコントラストでした。
やっぱ、カリフォルニアは美味しいわ、ホンマ。
シャトー・ポンテ・カネ [1999]CH. PONTET CANETポイヤック /750ml /赤Ch.ポンテ・カネ(1999)
2003/11/01 自宅にて

夜23:30頃から義理の弟夫婦と合流、ワイン会?となりました。
僅かに残っていたCh.ラフィット・ロスチャイルドを空け、うーん、次は何にしよう・・・と選んだのが結構好きな同じくポイヤック村のCh.ポンテ・カネ(1999)です。
こいつは、今年の春先に飲んで結構美味しかったもの。
大丈夫だろうと思い開けたところ・・・正解!(^^)
若々しいフルーティーな香りを残しながらも、しっかりスパイシーなポイヤック村の味わいでございました。
こうして飲み比べて見ると、村の共通点とシャトーの個性がよくわかりますね。
鉛筆の香りの弱いラフィットとの差は正直あまりありません。
強いて言えば、「ラフィットの方が樽香が上品でやや強い」という程度。

「ラフィット相手に良く頑張りました」のHP:9+

ポンテ・カネは本当に「お買い得」なワインだと思います。
誰だったか、「ポン」て金(カネ)を出しても後悔しないワインと言った人がいましたが、さもありなんです。(^^)
ランシュ・バージュ'97Lynch Bages [1997]シャトー・ランシュ・バージュ(1997)
2004/11/13 自宅にて

メドックの格付けでは5級のランシュ・バージュですが、「2級に匹敵する」という意味で「スーパー・セカンド」と呼ばれるワインの一つで、オーナーのジャン・ミッシェル・カーズ氏がこのシャトーを受け継いでから、飛躍的にワインの品質が向上したと言われています。
シャトー・ラトゥールシャトー・ピション・ラランドから北に約2Km程も離れていないバージュ大地にある約80Haの畑では、収穫量を極端に抑えて完熟させた葡萄が収穫され、2日間のコールド・マセラシオンの後アルコール発酵、マセラシオン(浸漬)を10日間、その後1ヶ月間のマロラクティック発酵を経て50%新樽で16ヶ月熟成と、所謂「垂涎スペック」。(^^)
そのお陰で、非常に力強く濃く凝縮感に富んだワインが得られます。
巷では「プアマンズ・ラトゥール」などと呼ばれたりしていますが、ラトゥールと言うよりはむしろ「プアマンズ・ムートン」的な味わい?
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー15%、カベルネ・フラン10%です。

さて、お味のコメント。(^^)
コルクは5センチ級で標準的長さで品質は良いです。
しかし97年にしてはやや染みつきが多く、20年程度しかもたないかも?
開栓すると、重い黒系の果実香としっとりした樽香があがります。
色はしっかり濃い所謂インクのような黒紫色で、いかにもポイヤックらし佇まいです。
心なしかエッジにオレンジのニュアンスがありますが、まだまだフレッシュさを保っているのはさすが。
口に含むと、はじめは寡黙でとっつきにくい感じですが、時間を経るごとにフレンドリーで饒舌に変わってきます。
切れの良い酸と黒系の果実味をベースにして、トリュフや腐葉土、そしてほんの少しのイチゴとカレー?(^^;)
フルボディーでスパイシーなポイヤックの典型のような味わいです。
そしてフィニッシュも厚みのある心地よいボディーがまろやかなタンニンとともに長く味わえます。

HP:9

自宅で飲むワインとして、これ以上を望めるでしょうか?(笑)
大好きなムートンを彷彿させる素晴らしいワインです。
1997年は、葡萄の出来としては決して褒められたものではありませんが、今から数年で飲むとしたら文句なく1997年は素晴らしいビンテージですね。
値段も安めだし・・・お勧めできる一本と申せましょう。
ジュヴィレイ シャンベルタン アベイユ '99Gevrey Chambertin Cuvee de lAbeille [1999]ジュヴレ・シャンベルタン(2000)ドメーニュ・ポンソ
2004/11/12 わさび庵にて

「ちょっといいこと」があって、築地に程近い「わさび庵」におじゃましました。(^^)

わさび庵は、地下鉄東銀座駅(6番出口)を降り、築地京橋郵便局を横にはいった所にある趣のあるお店です。

ちょっと入りにくい(気後れするという意味で)狭い入り口を入ると重厚な扉、それをやり過ごして細い階段を上がっていくとセラーが。(^^)
ボルドー、ブルゴーニュの名だたる銘酒がズラリと並んでいます。
さらにそこを抜けると・・・やっと店内。(^^;)
土壁をイメージしたようなしっとりとした、しかし明るめの店内は温かみと清潔感に溢れ、カウンター越しに手際よく作業する板前さんの仕事も本格派です。
流石は築地の料亭の女将が営むお店。
ネットで店内の写真をアップしている方がいましたので、勝手にリンク。(^^;)

さて、ワインですが・・・始めはビール。
その後、当日のスポンサー様の「きょうはワインを合わせてみよう、とし○○さん、選んで」とのご指示により、ワインリストをいただく。
これがなかなか凄いのです。(^^;)
和食系にはとしのすけの得意分野のボルドーはさすがにきつかろうと思案していると「女将さんに選んでもらったら?」とのスポンサー様の助け舟。(^^;)
選んでもらったのが、このジュヴレ・シャンベルタン(2000)でございます。

この笑顔が素敵な上品な女将さん、ご自身がすごくワインがお好きらしく(特にブルゴーニュ)、ちょっとワイン談義に。(^^;)
ボルドー系、カリフォルニア系が好きだと伝えると、奥のセラーからとんでもないものを!
ランテルディ・ド・ヴァランドローのマグナムです。(^^;)
雨よけのためにプラスチックシートを使ったので、AOC(サンテミリオン)を名乗ることを許されず、結局ヴァンドターブルで販売する事になったヴァランドローです。
「ランティルディ」とは禁じられたという意味とのこと。
生産量はわずかに4000本(ケースじゃないですよ!)
もちろん、コンサルタントはミシェル・ロラン氏であります。(^^)
「今度、10人くらい集まったら飲みましょう」ということに。(^^)

また前振りが長くなりましたね。(^^;)
ジュヴレ・シャンベルタン(2000)ですが・・・

素晴らしく磨き上げられたブルゴーニュグラスに注がれたまさしく「バーガンディー・レッド」のその液体、店内のやわらかい照明を集めて、まさしくルビーのような焦点を結びます。あ~、ロマンティック・・・(^^)
やっぱ、こういう店は野郎ばかりで来るべきではありませんね。
始めはやや閉じて緊張気味、ミネラリーな香りが支配しています。
しかし、時間と共にその素質を遺憾なく発揮しはじめます。
赤いベリー系の香りと土・トリュフを思わせる香りが徐々に、しかし決して出すぎることなく顔を覗かせ、赤いべリーは明らかなイチゴに・・・それも、コンポートからジャムへと徐々に移行・・・素敵でございます。
料理の中頃に出されたニギリ、特に可愛い茗荷の握りとのマリアージュが絶品!
「和食にはブルゴーニュ」の感を強くいたしました。
最後の二八の蕎麦が出るころには、完全にイチゴジャムになっており、流石に苦しいマリアージュでしたが、よく検討したと思います。
フィニッシュは、本当に上品で良質なほんのり甘い酸が長ーく口中を支配します。

HP:9

やはり、
・素敵な方々と
・素敵な場所で
・素敵な食事と
・素敵なワインに酔う
のは本当にシアワセ。(^^)
お偉い、超ご多忙な方々ばかりでしたが楽しい時間を過ごすことができました。
Tさん、Hさん、Cさん、どうもありがとうございました。<(_ _)>
ブラゾン ディッサン [2000]ブラゾン・ディッサン(2000)
2004/11/06 自宅にて

久々のブラゾン・ディッサンです。
Ch.ディッサンのセカンド・ワインであるブラゾン・ディッサン、としのすけイチオシ・マルゴーとしてHPに定番掲載していますが、2度目の日本の夏を越した成長度チェックです。(^^)

長く上質なコルクは相変わらずですが、昨年香っていたコーヒー&カカオはちょっとダウン気味?
酸味の効いた果実香が支配的になっています。(^^;)
赤系が主体のベリーにスミレの花、そして今回は土っぽさというか、キノコ・トリュフ系の香りが出始めていますね。(^^)
色はあくまでも澄んだ赤紫、ほとんどオレンジを感じません。
グラスに注ぐと、香りは一段とパワーアップ。
ブルーベリーのジャムやナツメグ等のスパイシーな香りも出現してきます。
素晴らしい・・・のですが・・・、もうちょっと甘みが欲しい・・・
どうしたんだろう?
一昨年飲んだときに感じたトロケル様な甘みが消失し、酸が際立っています。
美味しいから良いいんだけど・・・ちょっと残念。(^^;)
アルコールのアタックも少し強く、ボディーが増してシルキーさが低下したという印象ですね。
タンニンはなかなかまろやか。
この辺りは流石にマルゴーでございます。

HP:9-

クルーズ家が持つ、ボルドー屈指の美しさを誇るシャトーから産み出される極上のマルゴー・・・それがディッサンですね。(^^)
本来は、早期に飲んじゃった方が良いセカンドワインのブラゾンですが・・・こと2000年はちょっとモノが違うようです。
目を奪われるような淑女に変身するために・・・暫くの間「閉じた」状態になるようです。
ここはじっくり、愛情を持って見守ろうと思います。
[2000] シャトー・ロジエール(サンテミリオン特級)赤【コク辛口】シャトー・ロジエール(2000)
2004/10/22 自宅にて

≪第2弾≫ゴージャス!新樽タル赤4本セット ●送料無料●新樽タル赤4本セットに入っていたサンテミリオンです。
「除草剤を使わず、有機肥料にこだわるシャトー・ロジエールは限りなくオーガニック。そうして健康的に育ったぶどうから造られるのは、たっぷりとしたおおらかさと繊細さを併せ持つ、魅力的なワインです。コンクールで優勝の確かな実績! 」
とはヴェリタスの解説。

シャトー・ロジエールは、サンテミリオンの南東約3キロ、シャトー・ヴァランドローの4つの畑のうちの、サンテミリオンから遠い2つの畑のちょうど中間辺りに位置する粘土石灰岩の地質にあります。

コルクは上等な5センチ級。
開栓すると、所謂「樽チョコ」の香りです。(笑)
強い新樽と若々しいストロベリーフレーヴァーのチョコの香りを嗅ぐと・・・ほんとクラクラ。
としのすけの「ストライク・ゾーン」でございます。(^^)
色はオレンジの欠片もない若々しい濃赤紫色で、見るからに重いボディーと強靭なタンニンを予感させます。
口に含むと、まだまだ丸まっていないフレッシュな赤系の果実とスパイス(ナツメグ、焦がした胡椒、オリエンタルスパイス等)が口いっぱいに広がり、樽チョコと相まってなかなかの複雑さを醸しています。
フィニッシュもなかなか秀逸で、スキッと切れる酸味と強靭なタンニンが葡萄の出来の良さを物語っていますね。

HP:9-

ミッシェル・ロランのプロデュースと言われても納得しそうな、としのすけにとっての「上物」です。(^^;)
十分な骨格と華やかな芳香を併せ持った逸品。
「ボルドーのコンクールで優勝、デカンターで三ツ星評価。そしてPちゃんもいいワインとして評価を与えています。」とのことですが、さもありなん?(^^;)
9点にマイナスがついたのは、味が少し酸味に傾いているところ。
(ある意味優秀なんですが・・・ここまで他が凄いと甘みももう少しパワーが欲しいと思いました)
ま、独断と偏見ですから。(笑)
レ フィエフ ド ラグランジュ 1999レ・フィエフ・ド・ラグランジュ(1999)
2004/10/18 自宅にて

メドック格付け3級サントリーが出資していることで有名なシャトー・ラグランジュのセカンドワイン、レ・フィエフ・ド・ラグランジュの1999年が今日のワインです。
平均年間生産量は3万ケース。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー20%、プチヴェルド5%程度。
フィエフは、シャトー・ラグランジュの樹齢15年未満の葡萄を使って醸されますが、実はこのシャトー・ラグランジュ、サントリーの手が入って大々的に葡萄の植え替えを実施しており、事実上サントリーのメガネにかなった葡萄で作られているワインが、このレ・フィエフ・ド・ラグランジュなわけです。
サントリーが植えた葡萄も年々その樹齢を増し、それに伴ってワインのポテンシャルも上がってきていますので・・・ここ数年のフィエフはそれはそれは素晴らしいのです。(^^)

さて、今日のワインですが・・・
コルクはいつもながらなかなか上等です。
(ただ、やや痩せてるかな?)
開栓すると、ふくよかな果実香と上品で落ち着いた樽香がします。
色は、流石にややオレンジのニュアンスが出始めてはいますが、依然紫の残る澄んだ黒赤色です。
グラスに溜まる香りは、赤・黒混在した複雑な果実香とスミレのような花、そしてメルローが熟した若干の厩臭(でも、決して不快なものではなく、むしろ腐葉土やトリュフ様)、そして上品に香る樽香と杉。ピーマン様のスパイシーさもあります。
口に含むと極めてシルキーなタンニン。
そして心地よくとろ~りと甘い酸味・・・
時折現れるカカオ、深いローストのコーヒー・・・
いいですねぇ。(^^)

HP:9-

自宅でこれだけ楽しめればもう何も文句はありません。(^^)
1999年、そしてラグランジュ(いや、むしろとしのすけ、フィエフの方が好きかも)・・・
最高でございます。
シャトー・ラフィット・ロートシルト [2000]シャトー・ラフィット・ロッチルド(2000)

泣く子も黙る2000年ラフィットでございます。
寿司系の食事に合わせられる数少ないボルドーかと存じます。
昨年秋(2003/10/07)に飲んだ時はさすがにまだ早すぎたのか、「鉛筆」のニュアンスはあるものの、こじんまりまとまった感じだったのですが、1年の安眠は2000年ラフィットにどんな変化をもたらしたのか?
興味津々でございました。
で、味わいは・・・
素晴らしい!
優雅にしてスパイシーな果実味、控えめな樽香、嫌味のない収斂感・・・食卓の最後を飾るに相応しい「王者の余裕を感じさせるようなワイン」ですね。

HP:9+

1年経って、明らかにバランスとスケール感が向上しています。
ただ、残念なことに例の「鉛筆香」が際だった香りではないですね。(^^;)
(これって、残念な事なのかどうなのか?)
「元気が出るワイン」をテーマに設定し、白を物色。
で、何で?!といったレアな掘り出し物を発見!それが、
オーボンクリマ・ニュイブランシュ・シャルドネ[1999]オーボンクリマ・ニュイブランシュ・シャルドネ(1999)です。

このワイン、生産量がたったの400ケースしかない、アルコール度数14度のモンスターです。
さすが半蔵屋、イイものを揃えてくれてます。(^^)
これぞフルーツ爆弾で、こってりとした「粘度」すら感じる濃さ。
「グレープフルーツに濃厚な蜂蜜とブランデーをかけてアーモンドを添えた」といった感じ?(笑)
半蔵屋のSさんに「これはHさん(としのすけのこと)のストライクゾーンですよ」と太鼓判をいただいたのも頷ける「樽」が良く効いた「ナッティー」なシャルドネでした。
一口飲んだだけでカリフォルニア!
それにしても、旨すぎ!

HP:9+

水で少し割りたいくらいのトロ~リとした黄金色の液体でした。
でも、ソーテルヌのような蜂蜜系の甘さではなく、グレープフルーツ系の引き締まった味が魅力的です。
キノコのフリカッセ(クリームソース煮)との相性も抜群でした。(^^)

そして、こうなったら最後はこれで締めるしかなかろうということで選んだのが、としのすけの大好きなワインの1つである、
ナイツ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィ二ヨンベリンジャー・ナイツヴァレー・カベルネ・ソーヴィ二ヨン(1999)

ベリンジャーは、1876年創業のこれまたナパの老舗。
ナイツ・ヴァレーはソノマの最北部、ナパ・ヴァレーの北方約30キロに位置しています。
ここのワインは、としのすけのまさに「ストライクゾーン」でして、スパーシーさとヴァニラのニュアンスが絶妙。
ナパの「パワー」とボルドーの「品の良さ」を併せ持つ希有のワインだと思っております。
1999年は、タンニンもまるまり、はっきりしたヴァニラも顔を覗かせ・・・濃いめの味付けのリー・ド・ボー(仔牛の胸腺)&フォアグラとよく合いました。

HP:9

ベリンジャーのナイツ・ヴァレーは、お値段がお手頃な割には、毎回決して期待を裏切らないパフォーマンスを見せてくれます。
是非定番ワインとして世に長~く残って欲しいものです。
タイユバンサン・ジュリアン(1999)
2004/09/13 自宅にて

今日のワインは、タイユバン・サン・ジュリアンです。
Ch.ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ポイヤック)が創るサンジュリアン。
ピション・ラランドのサンジュリアン村に張り出している畑のブドウで醸したものです。
AOCの基準は厳しいので、当然サンジュリアン村のブドウで創ったワインはピション・ラランドを名乗れず、サン・ジュリアンとしてタイユバンに卸しているというワケらしいです。

お味ですが・・・こいつは旨くなってるゾ!
ほぼ1年前に飲んだ時は、
「チョコレートの様な香りを、若々しい酸味を伴った真っ赤な果実の香りが覆っています。開栓直後の香りはあまり立ってきませんね。」
「アルコールのアタックもタンニンの角も少し残っていて、1999年とは言えやはりポイヤックの血統か・・・と思いきや、本家ピション・ラランド程のパンチ・力強さが無く、滑らかさ・上品さを連想する辺りサンジュリアン的・・・でも、サンジュリアンのあの「杉の木」の香りが弱いし・・・なんか不思議なワインです。(^^;)」
といったコメントでしたが、僅か1年で素晴らしい成長を遂げ・・・芳醇な芳香を放つ本格ボルドーの雰囲気を醸しだしています。(^^)

黒系の果実味をしっかり残しながら、豊かなのに出しゃばっていない樽香と熟成香。
いい感じです。
色はあくまでも濃く艶やか。
まだ紫のニュアンスも残っています。
味わいは、アタックの欠片もないまろやかな口当たり。
1年前目立っていたアタックや酸味も陰を潜め、トロッとした柔らかい甘みが前面に出てきた感じ。
タンニンもうまく丸まり、スムーズに喉を下って行きます。
フィニッシュは、心地よい果実味とまろやかな収斂感。(^^)

HP:9

これだから、ボルドーはたまりません。(^^)
やはり、メルローリッチな感じなので、そんなに長くは保たないかもしれませんが、来年、再来年が楽しみなワインです。
シャトー・ドゥザック[ 1999]シャトー・ドゥザック((1999)
2004/08/28 自宅にて

何となく飲み会?に。(^^;)
昨日開けたロゼ・ド・カロン(2001)(CH・カロン・セギュールのロゼワイン)が空いてしまったので、シャトー・ドゥザック(1999)を開栓しました。

ちなみにこのワイン、日本ではイマイチ知名度がありませんが、本当に美味しいワインです。
シャトーは、マコーからラバルドに入ってすぐのジロンド河にほど近い位置にあります。
としのすけの大好きなシャトー・ジスクールとは2Kmほどしか離れていないし、お隣のブルジョワのシャトー・シランも実は素晴らしく美味しいのです。(^^)
(だから、ブルジョアなのに凄く高い!、ちなみに、堂々のクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルであらせられます)
また、経営もペサック・レオニャンの雄、アンドレ・リュトン氏。
まずかろうはずもなく、年々評価も上昇している模様。
日本でメジャーになるのも時間の問題かと?

お味の方は・・・
美味すぎです。(^^)
今の段階では、まるっきりシャトー・マルゴーとなんら味わいは変わりません。
まろやかなタンニン、カベルネのスパイシーさを残しながら、メルローの果実味と熟成香、ほのかに香る花・・・
素晴らしいです。
流石はドゥザック。

HP:9

20年、30年は保たないかもしれません。
早飲みに向く創りなのかもしれません。
しかし、十分に美味しい。
まさに、今、飲んでいただきたいワインですね。
シャトー・デミライユ [1999]シャトー・デミライユ(1999)
2004/08/21 自宅にて

マルゴー村特集の第2弾は、ちょっと渋い(味ではないですよ)シャトー・デミライユです。
としのすけ、1999年のマルゴーは、非常に高く評価しておりますが、日本ではほとんど無名?のこのシャトー、実は1855年のメドック格付けの第3級で、所有者はボルドー・マルゴー村の名家、リュルトン家です。
(リュルトン家は、ボルドーに親子で、第2級のシャトー・デュフォール・ヴィヴァン、シャトー・ブラーヌ・カントナック他6つの格付けシャトーの他、グラーブにシャトー・ブスコー、ソーテルヌにシャトー・クリマンなど全12のシャトーを所有しています)
シャトー・デミライユは、約18ヘクタールあり、約4500ケースを生産。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロー10%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5%です。
熟成はフレンチオーク、1/3が新樽で20ヶ月熟成です。

さて、お味。
コルクは上等で、まったくヘタっていません。
開栓すると、やや重めの醸造香と上品な樽香、そしてビターチョコレートの香りがします。(ちょっとワクワク)
色は、やや濃いめの赤紫で、透明感はやや低い印象。
(これは、ちょっと揺すってしまった関係かもしれません)
口に含むと適度な甘みときれいな酸味がまさにマルゴー。
さらに、きれいな、それでいてしっかり主張はするシルキーなタンニン・・・
これまた古典的な、しっとりしたマルゴーテイストです。(^^)
カベルネ由来のややスパイシーな味わいが、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドから来る複雑な味わいと溶け合って素晴らしい調和をみせています。
やはり、1999年のマルゴーは当たりです。(キッパリ)
フィニッシュはまろやかな収斂感と柔らかい酸味が適度に持続します。

HP:9-

このデミライユは、タンニンと甘みが今まさに飲み頃とも言えますが、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドから来る複雑な味わいがまだ少し目立っているように感じます。
もう5年~10年寝かせると・・・絵にも描けないような優美な液体に変わる?・・・そんな期待感を覚えました。
【HP:9】タタチラ・キーストーン・グルナッシュ・シラーズ(2001)

これが一番美味しかった。(^^)
シラーの果実味とパンチがよく表現された美味しいワインでした。
ボディーもなかなか。


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