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としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2004年08月(2)

2004年08月

シャトー・フェリエール[1997]シャトー・フェリエール(1997)
2004/08/16 自宅にて

最近購入したマルゴー村特集、第一弾です。
このシャトー・フェリエール、日本ではほとんど無名に近いのではないでしょうか?
グラン・クリュ・クラッセでは最小?の僅か5haの畑から、約5万本が出荷されるのみ。
熟成は新樽50%で18ヵ月です。
瓶詰め前に卵白で清澄処理する伝統的な創り。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー20%、プティ・ヴェルド5%。

さてこのワイン、コルクが非常に上等です。
97年ものですが、染みこみはごくごく僅か。
コルクだけなら(中味さえ良ければ)50年やそこらは軽く持ちそうな勢いです。
開栓するや、直後から心地よい樽香と豊かな果実香がします。
色はやや薄目の透明感の高い赤紫で、97年にしては熟成感がありません。
やはり上等なコルクのせいでしょうか。
味わいは、非常に古典的な印象の上品なもので、やや酸味が優位です。
コレと言った押しつけがましいところがなく、タンニンも適度にこなれていて、まさにシルキー。
スルスルと喉を通ります。
少し青臭いところもあるので、まだ熟成途中といったところでしょうか。
このまま後10年ほど置けば、素晴らしい味わいに変身してくれるような、そんな期待を抱かせるワインです。
フィニッシュはキレの良い酸味が長く味わえます。

HP:8+

「感動」とまでは行きませんが、非常に好感の持てるマルゴーです。
いま少し甘みが前に出てきてくれると、もっと美味しく感じられるように思います。
シャトー・デミライユ [1999]シャトー・デミライユ(1999)
2004/08/21 自宅にて

マルゴー村特集の第2弾は、ちょっと渋い(味ではないですよ)シャトー・デミライユです。
としのすけ、1999年のマルゴーは、非常に高く評価しておりますが、日本ではほとんど無名?のこのシャトー、実は1855年のメドック格付けの第3級で、所有者はボルドー・マルゴー村の名家、リュルトン家です。
(リュルトン家は、ボルドーに親子で、第2級のシャトー・デュフォール・ヴィヴァン、シャトー・ブラーヌ・カントナック他6つの格付けシャトーの他、グラーブにシャトー・ブスコー、ソーテルヌにシャトー・クリマンなど全12のシャトーを所有しています)
シャトー・デミライユは、約18ヘクタールあり、約4500ケースを生産。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロー10%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5%です。
熟成はフレンチオーク、1/3が新樽で20ヶ月熟成です。

さて、お味。
コルクは上等で、まったくヘタっていません。
開栓すると、やや重めの醸造香と上品な樽香、そしてビターチョコレートの香りがします。(ちょっとワクワク)
色は、やや濃いめの赤紫で、透明感はやや低い印象。
(これは、ちょっと揺すってしまった関係かもしれません)
口に含むと適度な甘みときれいな酸味がまさにマルゴー。
さらに、きれいな、それでいてしっかり主張はするシルキーなタンニン・・・
これまた古典的な、しっとりしたマルゴーテイストです。(^^)
カベルネ由来のややスパイシーな味わいが、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドから来る複雑な味わいと溶け合って素晴らしい調和をみせています。
やはり、1999年のマルゴーは当たりです。(キッパリ)
フィニッシュはまろやかな収斂感と柔らかい酸味が適度に持続します。

HP:9-

このデミライユは、タンニンと甘みが今まさに飲み頃とも言えますが、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドから来る複雑な味わいがまだ少し目立っているように感じます。
もう5年~10年寝かせると・・・絵にも描けないような優美な液体に変わる?・・・そんな期待感を覚えました。
シャトー・デュ・テルトル[1992]シャトー・デュ・テルトル(1992)
2004/08/22 自宅にて

マルゴー特集第3弾、シャトー・デュ・テルトルは、アルサックの小高い丘の上にあります。
約50haの畑からは、カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロー20%、カベルネ・フラン15%のワインが約18万本とれます。
熟成は新樽30%で18ヶ月、卵白で清澄、無濾過の瓶詰めです。
味わいは、マルゴーにしては固いことで知られますが、果たして92年はいかがなものでしょう?

コルクは長く上等。
まあ、これはボルドーのグランヴァンですから当然。
開栓すると、ちょっと青臭い茎っぽい香りと熟成感のある樽香があがります。
色はかなり枯れた感じの薄いレンガ色。
やはり92年はボルドーにとってかなりキビシイ年だったようです。
味わいはかなり「こなれた」ボルドースタイルで、カベルネのスパイシーさを僅かに残し、メルローが熟成した厩系の香りが味に厚みを与えているものの、やはり薄さは否めません。
しかし、それが逆にテルトルの硬さを緩和していて、むしろ美味しく飲める感じです。
フィニッシュはやや貧弱ですが、きれいに丸まったタンニンを楽しめます。

HP:8+

ちょっとした年代物のボルドーのニュアンスを垣間見ることのできる一本かと。
マルゴーに独特のスミレのような花の香りは味わえませんが、まろやかなタンニンとメルローの熟したニュアンスが冴えています。


マジェッラ・シラーズ(2002)
2004/08/22 自宅にて

南オーストラリア州、ライムストーン・コースト地域、クナワラのシラーズです。
としのすけの豪州土産ワインのうちの1本。
本当はもう少し寝かせてからと思っていたのですが、親戚が集まり、オーストラリアの話題になったので、行きがかり上開けちゃいました。(^^;)
クナワラは、1890年に最初のぶどうが植えられ、最近になって多くの出資家がこの小さな地域にあるテラロッサの土壌(真赤な破砕性の硬質の埴土か、もしくは柔らかい石灰岩の上に薄く敷かれた破砕性の壌土)の素晴らしさに気づき、投資をするようになり、注目をあびはじめました。
今では、この地方はオーストラリアで最も高価なブドウ栽培地方となっています。

ボトルは変形の重量級。
上げ底もしっかりです。
コルクは長く上等。
開栓すると、重厚なフルーツの香りが華やかな新樽香とともにプンプン香ります。
色は濃い黒紫。
味わいも見かけどおりのどっしりとした重量級。
「豪州滞在中は軽めのチャラいワインしか飲んでなかったのだなぁ」としみじみ。(^^;)
それにしても、こんなに辛口?の、酸味もしっかり効いたシラーズは初めてです。
フィニッシュは上顎の奥に長く残る酸味が非常に印象的。
バーボンを思わせる樽香と相まって、なかなかの高級感です。

HP:8+

さすがは酒屋の兄ちゃんが必死に勧めていただけのことはある。(笑)
お兄ちゃんが言ったとおり、熟成にも耐えそうです。
値段も約50オーストラリア・ドルと決して安くはなかったのですが、期待以上のお味でした。
[2002] クロ・マルサレット ブラン 750ml(グラーヴ)白【コク辛口】クロ・マルサレット・ブラン(2001)
2004/08/25 自宅にて

2004/07/30に続き、またまたクロ・マルサレット・ブラン(2001)です。
ネイペルグ伯爵の紋章がしっかり刻まれているペサック・レオニャンの白。

味わいは、前回と同様に爽やかな酸。
それにしてもこれ、色に特徴がありますね。
ほんとに黄色い。(^^;)

HP:8

邪道と怒られそうですが、暑い夜は氷を入れて、少し水で割ってクーっと飲むのもなかなか良いです。(^^;)
ロゼ・ド・カロン [2001](CH・カロン・セギュールのロゼワイン)ロゼ・ド・カロン(2001)
2004/08/27 自宅にて

昨日届いたロゼ・ド・カロン(2001)、とにかくどんなお味なのか気になって開けてしまいました。(^^;)

コルクは一見この価格ではあり得ないようなグランヴァン並の上等なものですが、やや染み込みが見られます。
10年は保たないかも?
開栓すると、一瞬ロゼのシャンパーニュを思わせるような軽やかな果実香と発泡香?があります。
色は確かにロゼではありますが、やや熟成感を伴うオレンジがかった印象が見られます。
味わいは・・・正直かなり意外な味。(^^;)
喉ごしが良く、渋みも全くなく、かといって「ボルドーの白ワイン」の味わいでは決してなく・・・
なんと形容すべきか・・・
辛口のニュアンスも酸味もちゃんとあるんです。
あるんですが・・・甘い!
それも、ぶどうジュースの甘さではなくカラメル!
あの「綿アメ」や「焦げた砂糖」の甘さ。
そして、もう一つ面白いのは「発泡感」があること。
微発泡のロゼワインとしては「マテウス・ロゼ」が有名ですが、味わいは全く違うものの、同系統の舌触りがあります。
(舌先に感じるチリチリとした発泡感がソックリ)
これは・・・きっと何か「ワケアリ」のワインなのではないかと。(^^;)
カロン・セギュールのチャレンジ・スピリット?
カロン・セギュールをより高品質にする為のセニエ(果汁の量に対する果皮や種子等固形物の割合を相対的に高め、香りや味わいに関する要素の比率を高める為に発酵前に果汁の一部を抜くこと)の廃物利用?
既得権を振りかざすネゴシアンの目を掠めての現金収入源?(^^;)
ちなみに、フィニッシュは「綿アメ」のニュアンスが口中に広がります。(笑)

HP:7+

渋いのが苦手な女性からは高く評価されそうなお味かも?
この価格でこんな珍しいものが飲めるとは、味はともかく「めっけもの」です。(笑)
シャトー・ドゥザック[ 1999]シャトー・ドゥザック((1999)
2004/08/28 自宅にて

何となく飲み会?に。(^^;)
昨日開けたロゼ・ド・カロン(2001)(CH・カロン・セギュールのロゼワイン)が空いてしまったので、シャトー・ドゥザック(1999)を開栓しました。

ちなみにこのワイン、日本ではイマイチ知名度がありませんが、本当に美味しいワインです。
シャトーは、マコーからラバルドに入ってすぐのジロンド河にほど近い位置にあります。
としのすけの大好きなシャトー・ジスクールとは2Kmほどしか離れていないし、お隣のブルジョワのシャトー・シランも実は素晴らしく美味しいのです。(^^)
(だから、ブルジョアなのに凄く高い!、ちなみに、堂々のクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルであらせられます)
また、経営もペサック・レオニャンの雄、アンドレ・リュトン氏。
まずかろうはずもなく、年々評価も上昇している模様。
日本でメジャーになるのも時間の問題かと?

お味の方は・・・
美味すぎです。(^^)
今の段階では、まるっきりシャトー・マルゴーとなんら味わいは変わりません。
まろやかなタンニン、カベルネのスパイシーさを残しながら、メルローの果実味と熟成香、ほのかに香る花・・・
素晴らしいです。
流石はドゥザック。

HP:9

20年、30年は保たないかもしれません。
早飲みに向く創りなのかもしれません。
しかし、十分に美味しい。
まさに、今、飲んでいただきたいワインですね。
今日の話題はワインでなく、横浜の美味しいものの話です。(^^;)

子供達と「夏休み中に一度は行こうね」と約束していた「勝烈庵」。

「勝烈庵」は、横浜でとんかつ屋といえばまず知らない人はいない程の銘店、創業昭和2年の馬車道に本店のあるポークカツレツの老舗です。
「勝烈庵」という名前の由来はポークカツレツを意味する「カツレツ」と激しく勝つという意味を込めての「勝烈庵」。

ちなみに、のれん文字や店内の装飾品は棟方志功らの作品の数々・・・
中には直筆のものもあるそうです。
「ただの食べ物屋ではなく文化的なものも残していく」
という創業者である先代の意志とのこと。

特徴は
【大きくてボリュームのあるヒレカツレツ】
棒状のヒレ肉を縦に裂き広げ、串に刺して形を整えたもので、厚みは約1センチ。
「料理を食べきれないほど出すのが横浜のスタイル」だそうで、ボリュームは満点。
普通でも十分なボリュームですが、大勝烈などをオーダーしようものなら・・・
危うくギブアップしそうです。
(食べきれない時は申し出ればお土産用に詰めてもらえます)
ちなみに、お肉はヒレロースがあり、銘柄豚(三元豚など)を使用した高級メニューもあります。
これが、衣サクサク、中はしっとりジューシーな桜色に揚がってきます。(^^)
(本店・支店がありますが、としのすけ的にはダイヤモンド地下街の支店の揚げ加減が一番好きです。)

デミグラスソースのような自家製の秘伝ソース】
勝烈庵のソースはすべて自家製で、本店の3階にある工場で作られています。
特製ソースの美味さの秘密は、「秘伝」ですが、防腐剤など添加物は一切排除し、タップリの新鮮な野菜と果物をじっくりトロトロ2日間煮込み、一日寝かせて完成させるとのこと。
まさに絶品のお味で、ソース単体でも十分に料理になっている感じ。
このソースとキャベツだけでご飯がどんどん進みます。(^^;)
もちろん、カツレツとの相性は最高なのですが、「カツレツにソースをかけて食べる」というよりは、「カツレツとソースを一緒に食べる」食べ方がお勧めです。
要するに、ソースをドバドバ使いましょうということです。
それに耐えられるよう、タップリのソースが提供されますので。
ちなみに、我が家は5人家族ですが、ソース容器3個が空になります。(笑)
あと、ロースかつには専用の辛口ソースが提供されます。

【カラッとしてコクのあるパン粉】
カツレツの衣のパン粉は姉妹会社「山手十番館」の、勝烈庵の為に特別に焼かれた食パンを使用しています。
もちろん、パンの耳は落とし、真ん中の柔らかいところだけのパン粉。
細かい所まで自家製にこだわるところが老舗の心意気です。

【旨みと酸味が見事にバランスしたシジミの味噌汁】
少し塩辛い感じの味付けですが、旨みと酸味が見事にバランスしたシジミの味噌汁です。
味噌は赤味噌、特注品とのこと。


ほんと、美味しかった~。
堪能しました。
生中と一緒にいただきましたが、ミディアムボディーのメルローとか、ロゼのシャンパンなんかといただくのが美味しそうです。(^^)
色々なワインを置くような店ではないし、ボトルを持ち込んで飲むのも周りから浮いちゃいそうですが・・・こんど交渉してみようかなぁ。(^^;)
サンタヘレナ セレクションカベルネソーヴィニヨン [2002]サンタヘレナ セレクション カベルネソーヴィニヨン(2001)
2004/08/31 自宅にて

お馴染みのサンタヘレナ セレクション カベルネソーヴィニヨン(2001)です。(^^;)
変わらぬ美味しさ。

コメントは、
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200407040000/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200404260000/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200402240000/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200311040000/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200310020000/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/200309180000/
をご参照ください。

今回も、

HP:8+

でございます。(^^;)

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