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としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2007年03月

【HP:7+】ドミニク・ポルテ・フォンテーヌ・ヒースコート・ヤラバレー・カベルネ/シラーズ/メルロー(2004) 今日のワイン(15020)」 [ 【HP:7】複数項目が優れバランス ]    
ドミニク・ポルテ・フォンテーヌ・ヒースコート・ヤラバレー・カベルネ/シラーズ/メルロー(2004)
2007/03/01 自宅にて

ドミニク・ポルテ・フォンテーヌ・ヒースコート・ヤラバレー・カベルネ/シラーズ/メルロー(2004)

今日のワインは豪州ヴィクトリア州はヒースコート、ヤラヴァレーにある2000年設立の新進気鋭のワイナリー、ドミニク・ポルテのフォンテーヌです。
セパージュはカベルネ/シラーズ/メルロー混醸ですが、詳細は不明。

ドミニク・ポルテは、父親が元ラフィット・ロートシルトの支配人と醸造家、兄弟がカリフォルニアの伝説のワイナリー、クロ・デュ・ヴァルのワインメーカーと、生粋のワイン一家の人間のようです。
最近の評価はなかなか素晴らしく、種々の雑誌での高得点や、コンクールの金賞とかを受賞しているとのこと。
ちょっと期待してしまいますね。

さて、ボトルは上底しっかりのボルドータイプ。
栓はオーストラリアワインによくあるスクリューキャップです。
シンプルな白地に金文字があしらわれたエチケットは、もしかしたら高級?っぽい雰囲気を醸しています。(笑)
結構固いスクリューキャップを開けると、黒系の果実香と恐らくシラーズ由来のフルーティーな香りが。
でも相当ドライで、枯れている印象を受けます。
色は、これまたオーストラリアワインにありがちな黒紫の特濃。
かなりのボディーを連想します。
なんと言ってもアルコール度14.5%ですからね。
口に含むと、意外にアルコールのアタックは弱く、黒系の果実、プルーンやブルーベリーのニュアンス。
僅かにローストされたコーヒーやスパイスが顔を出します。
オーストラリアの割には樽香は抑えられていて、バニラの甘さもよくコントロールされており、ブラインドで飲んだらフランスワイン?ポムロールとか、フロンサック?みたいな印象です。
フィニッシュは高いアルコールとタンニンからくる強めの収斂感とドライな果実味。

HP:7+

期待した程には美味しくないワインでした。(^^;)
香りは悪くないのですが、高アルコールを追求するあまりに糖が残っていない感じ。
甘みと酸味が枯れてしまっていて、ある意味ポムロール辺りのはずれ年のオールド・ビンテージワインみたいです。
だけどアルコールのボディーだけが超強靭でちょっとアンバランスかも。
ちょっと酷評すぎましたが、面白いワインではあります。(^^;)
ブラインド・テイスティングのネタに使うといいかもですね。
【HP:8】パイヴァ・ティント・クリアンサ・カベルネ・ソーヴィニョン(1999) [ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
パイヴァ・ティント・クリアンサ(1999)
2007/03/05 自宅にて

今日は久々にちょっと早く帰宅できたので、本当に久しぶりの当日ワイン日記です。(^^;)
今日のワインは、パイヴァ・ティント・クリアンサ・カベルネ・ソーヴィニョン(1999)

パイヴァ・ティント・クリアンサ・カベルネ・ソーヴィニョン(1999)

ちなみに、ティントは「赤」の意、クリアンサというのは「最低2年熟成、内6ヶ月以上オーク樽で熟成」のワインを指します。

パイヴァ(パイバ?)は、スペインはエストレマドゥーラ州、リベラ・デル・グアディアーナという、殆ど無名の産地のワイン。
スペイン南部のグアディアーナ川の中域、ラマンチャの川下にあり、南にヘレス・デ・ラ・フロンテラを中心としたカデスやセビリャといったシェリーで有名な地域があります。
土壌は粘土石灰質と砂地、標高400~450メートルで昼は暑く夜は冷涼、年間降雨量は400ミリと乾いた大陸性気候です。

このパイヴァも、多くのコンクールでメダルに輝くワインとのこと。
葡萄は減農薬で育てられ、手摘み、重力式除梗機、空気式プレス、ノンフィルターとこだわったつくりのようです。

さて、お味。
瓶は上げ底のゆるいボルドータイプ。
コルクはなかなか上質な4.5センチ級です。
エチケットも上品で、ちょっと見にはスペインのワインという感じがしませんね。(失礼)
開栓すると、しっかりと完熟した果実の香りと、ほのかな古い樽の香りがいい感じ。
でも、テンプラニーニョとは少し違う香りなところが面白いです。
スペインワインにしては珍しい、カベルネ・ソーヴィニョン主体のワインだからなのでしょう。
でも恐らく、古典的なリオハ系のつくり方(乱暴に言うと大樽発酵&アメリカンオーク樽熟成)なのだと思われるような仕上がりです。
色は濃厚で艶もあり、上等なワインの色合いを湛えています。
香りはすごくリオハ。(笑)
熟成感を伴ったバニラとはちょっと違う木樽の香りが、噛み応えのあるスパイシーな黒系果実の香りと合さってとてもいい感じです。
1999年とうことで適度に熟成香も出ていて、いわゆるメルロー由来の厩の香りではない、しっとりした腐葉土や土間のような香りが微妙によいニュアンスを与えています。
口に含むと、思った以上にボディーがあり、甘み、酸味、渋みの全てが骨太。
フィニッシュも心地よい酸味と収斂感が長く口顎に残ります。

HP:8

これはなかなかよいワインかも。
久しくスペインを飲んでいませんでしたが、やはりスペインワインのコストパフォーマンスは凄いものがありますね。
フランスワインで言えば・・・10年寝かせたサンテステフとかサンジュリアンの中堅シャトーものってところでしょうか。(笑)
【HP:7+】パタ・ネグラ・オロ・テンプラニーニョ(2005) 今日のワイン(15020)」 [ 【HP:7】複数項目が優れバランス ]    
パタ・ネグラ・オロ・テンプラニーニョ(2005)
2007/03/10 自宅にて

今日もスペインワインです。
バルデペーニャスという、これまたあまり名の知られていない地区のワインのようです。
でも、スペインの結構立派なレストランがオンリストしているとのことなので、悪いものではないはず・・・
オーク樽で3ヶ月熟成というのも、なんか期待させられます。(笑)

パタ・ネグラ・オロ・テンプラニーニョ(2005)

ボトルは、緩い上げ底のボルドータイプ。
コルクは4.5センチ級の集積です。
開栓すると、ほのかに樽のニュアンスを感じさせるものの、いかにも新しい感じのアルコールのアタックを感じます。
色はなかなか艶やかな赤を残す濃紫。
グラスからは、フレッシュな黒>赤の果実香とともにビターなコーヒーやなめし革のような獣香があがります。
口に含むと、アルコールのアタックの後にドライな完熟フルーツ、そしてアンズのような甘酸っぱさと獣香・・・
あまり記憶にないようなタイプの味わいですね。
強いて言えば、サンテミリオンの古酒の香りを薄めてボディーを強化した感じ?(笑)
フィニッシュは強い収斂感とアンズの甘酸っぱさです。

HP:7+

悪くはありませんが、若過ぎますね。
アルコールのアタックがなくなれば、かなりユニークな掘り出し物ワインとなるのですが・・・
【HP:8+】トンプソン・エステート・カベルネソーヴィニョン・メルロ(2002) 今日のワイン(15020)」 [ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
トンプソン・エステート・カベルネソーヴィニョン・メルロ(2002)
2007/03/15 自宅にて

トンプソン・エステートは、オーストラリアはマーガレットリバーにあります。
年間を通して葡萄の完熟に最適な気温で、降水量も少なく、霜害もない海洋性の気候で、ワインメイキングのパラダイスとも言える地のワインです。
そんなマーガレットリバーの中でも、ウィルヤブラップ地区という、銘醸地にトンプソン・エステートはあります。
トンプソン・エステートのワインメイキングはユニークで、葡萄の品種ごとに醸造家を変えていて、今日のワインであるカベルネ・メルロはフライング・フィッシュのワインメーカーが担当。
2004年オーストラリア・カベルネ部門のベストワインにも選ばれている程のワイナリーなのです。
だから・・・結構期待しちゃいますよね。(笑)

トンプソン・エステート・カベルネソーヴィニョン・メルロ

ボトルはボルドータイプで、上げ底しっかり。
コルクは4.5センチの上質なものです。
開栓直後からしっかりした果実香とともに、樽香、それも、カカオ・チョコレート系の上物っぽい香りがします。
色は透明感の漂う赤を多く残した濃紫色で、ボディーを感じさせるもの。
ポイント、高いです。(笑)
グラスからは、上物の若いボルドーを想わせる、しっかりした赤・黒の果実、特にカシス&チェリー、ヴァニラのニュアンスタップリの樽香とスパイス、ほんの少しの獣香・・・
なかなか優秀です。
フィニッシュも、心地よい甘み・酸味・収斂感で申し分なし。

HP:8+

樽のニュアンスとタンニン、酸味、甘みが絶妙にバランスしています。
コスパはかなり高いのではないでしょうか。
【HP:8】ケンウッド・ユルパ・キュヴェ・ブリュット(NV)&【HP:8+】サンタバーバラワイナリー・ジンファンデル(2002)  今日のワイン(15020)」 [ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
ケンウッド・ユルパ・キュヴェ・ブリュット(NV)&サンタバーバラワイナリー・ジンファンデル(2002)
2007/03/16 シゾン@代官山にて

代官山のオシャレなカリフォルニア・レストラン、シゾンにお邪魔しました。
東急代官山駅とJR恵比寿駅の中間辺りにあるちょっと不便な立地ではありますが、時間とともにお客さんでいっぱいに。
外人が多いところを見ると、そこそこ良い店なのでしょう。

オススメのコース料理とともに飲んだのは2種。

【まずは】グラスシャンパン

たぶん、ケンウッド・ユルパ・キュヴェ・ブリュット(NV)だと思われます。

ケンウッド・ユルパ・キュヴェ・ブリュット(NV)

シュナン・ブラン、フレンチ・コロンバード、シャルドネ、ピノ・ノワールのブレンド。
ブルータスのカジュアル・スパークリング特集で100本の中から堂堂の1位に選ばれた猛者です。
ボディーがあってやや無骨な印象ですが、柑橘やリンゴ系の酸味が印象的な、なかなか美味しいスパークリングでした。

HP:8

【そして】サンタバーバラワイナリー・ジンファンデル(2002)

サンタバーバラワイナリー・ジンファンデル(2002)

なかなか濃厚なジンファンデルです。
色こそジンファンデルですが、その味わいはレーズンを彷彿する完熟感があり、上品かつパワフルに樽も効いていて・・・リッジ?って感じのジンファンデルに仕上がっています。
レーズン以外にも、プラムや黒系の果実、カベルネっぽいスパイス感もあり、なかなか優秀なワインでした。
レストランでこの価格で飲めるジンファンデルとしては、最上級と思えます。

HP:8+

サンタバーバラワイナリー、本当に侮れません。
レストランで、安心して飲める銘柄として、覚えておいて損はないと思います。
【HP:8】ビーニャ・アルバリ・レセルバ・カベルネ・テンプラニーリョ(1999) 今日のワイン(15020)」 [ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
ビーニャ・アルバリ・レセルバ・カベルネ・テンプラニーリョ(1999)
2007/03/23 自宅にて

ビーニャ・アルバリ・レセルバ・カベルネ・テンプラニーリョ(1999)

スペインで最も売れているらしい、ビーニャ・アルバリのレセルバ・カベルネ・テンプラニーリョです。
スペインワインのレゼルバとは、樽熟12ヶ月以上、瓶熟36ヶ月以上を指すので、それだけでも結構なお品ですね。

ボトルは一般的ボルドータイプでコルクも中庸品質の4.5センチ級です。
しっとりとした熟成感を感じさせる黒系果実と樽のニュアンスが楽しめるお買い得ワインと申せましょう。
ややタンニンに角があり雑味も少し感じられますがご愛嬌。
堂堂としたボディーがフィニッシュまで続きます。

HP:8

樽と凝縮感のある果実味が織り成す「高級品」っぽい雰囲気があり、「ちょっと若めのグランヴァン?」「サンジュリアン辺り?」って言っちゃいそう。(^^;)
【HP:8】ヒルビレ・メルロー・シラーズ(2003) 今日のワイン(15020)」 [ 【HP:8】満足感・幸福感を感じる ]    
ヒルビレ・メルロー・シラーズ(2003)
2007/03/30 自宅にて

ヒルビレ・メルロー・シラーズ(2003)

以前、同年のメルローが激しく美味しかったので、すごく期待したワインです。
ボトルが重量級、スゴイ上げ底、コルクも上等、凄みのある黒のエチケットと、外観的のもかなり「上物」っぽいもの。
今回はメルロー・シラーズということで、メルローよりも一層の豪州っぽさが出てきっと「特濃樽チョコ系」に違いないと信じて開栓。(^^)

やっぱり・・・香りも色も「濃厚」でした。(笑)
黒紫色で全くグラスの底が見えないレベル。
2003年ということで、エッジは十分な若さを残す赤紫です。
香りは・・・所謂「特濃樽チョコ系」なのですが・・・なんかアンバランス。
メルローの味わいが希薄で、シラーズの果実味もイマイチ。
むしろカベルネ?と感じさせるようなスパイスが効きすぎです。
それでいて皮革とかチョコとか、上物っぽい香りもして・・・
パーツは優秀なのですが、なんか不協和音を感じました。
味わいを一言で言えばラムで酒精強化したカベルネ。(笑)
噛み応えタップリのフルボディーで高アルコールなのはメルローと変わらずです。
フィニッシュも強烈。
しっかり収斂感とドライな酸味が長く味わえます。

HP:8

感動はちょっと無いかも。
でも、パーツはほんと優秀で「素質」はとても感じられます。
以前コメントしたとおり、2003年のメルローを2013年頃に飲んでみたいですね。


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