カテゴリ:[詞・俳句・短歌]
一人で考える。
自分は小さな人間だと。 周りの人に自分が居たこと知ってほしい。 これだけ苦しんでいたことを知ってほしい。 命を絶えることで証明したいと。 死ぬ苦しみより、今から逃れたいと。 きっと世の中が騒いでくれると。 これまで小言ばかりいう親からも逃れると。 そうそう、私は悲劇のヒロインになれると。 この世から去ったあなたはどう? 苦しみから逃れた? 誰か心からあなたを愛した人から大きな悲しみをもらえたのだろうか? あなたを苦しめた人から本当にごめんなさいという心を感じられた? みんなあなたを見送った後で、普通のように食事をしてテレビを見て眠っているよ! 枯れが落ち。 木枯らし吹き。 雪が舞い。 新芽が芽吹き。 桜のつぼみが咲き。 風が流れ。 川はいつもように流れ。 青い海も、青い空も、吹き渡る風もいつも通りだ。 あなたがいなくなった事も、人の心から薄らいでいく。 あなたはその時思うだろう。 私はなぜ命を捨てたのか! あなたを苦しめた人は、恋をして楽しい時間を過ごす。 そして、新しい人と愛を芽生え結婚し子供を育てる。 あなたが命を落としても得られなかった幸せそうな人見ることになる。 親は日々の忙しさから、あなたを省みることも少なくなっている。 あなただけが、その苦しみから未だに逃れられずにいる。 風も感じない。 誰もがあなたがいたことも忘れ去る。 あなたは苦しみから逃れることない。 生きていればよかったと感じるだろう。 自然の風も感じたいだろう。 青い空も、青い海、流れる川も見たいだろう。 時間が過ぎているのに、あなただけがかわらず其々の人は変わっている。 生まれ変わることも出来ない。 愛することも出来ない。 愛されることもない。 いつまでも孤独のままだ。 自殺はそういうところだ。 時間が止まったままのところだ。 生きるのも死を選ぶのもあなた自身 無様で醜くなったあなたの抜け殻をあなたは見る。 あなたは眠っているのではない。 生き返られない。 自分で自分を苦しめる終わりのない後悔が延々と続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月24日 01時49分57秒
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