テーマ:吹奏楽(3400)
カテゴリ:トロンボーン
バストロの音について、ふと思ったこと
バストロだから・・・と「太い」音が求められてる今日この頃。 「太い」? 確かに楽器のボアサイズは太い。 太管のテナーとかは13.89とか13.90ミリ 細管だと12.90ミリ それに比べるとバストロは14.30とか14,29ミリだから 確かに出てくる音は「太い」 けど いろんな人の話を聞いてると バストロとチューバがごっちゃ混ぜになってる気がしてくる トロンボーン・パートの中では一番下の音を受け持つわけだから 土台がしっかりして無くてはいけない でも チューバみたいに分厚く、太い音を求めてる人がいる 必要以上に分厚く、太い音を求めてる人がいる なんか違うと思う オーケストラのローブラス=Trb×3とTubで、バストロが必要以上に分厚い音で吹いたら バランスもくそもあったもんじゃない 三角形のピラミッドが崩れてしまう Trb四重奏でバストロにチューバみたいな音を求めるのは、違うと思う チューバみたいな音を求められているなら、最初から作曲家はTrb×3とTubで曲を書くはず 吹奏楽でもオケでもバストロにチューバみたいな音を求めてるなら どちらかに音を振り分ければいいわけで ・・・となると、どちらかが不要になり・・・と言う話になる ブラームスの1番でも4番でも、そんな音は求められていないはずだと思う 必要以上に分厚くなりすぎると、音が混じらなくなっちゃう ウチのバンドで、私は下吹きをすることが多いですが 音を太く、厚くしすぎるとピッチの問題が無いのにもかかわらず バンド全体の音が溶け合ってこない、どっかで音が分離してしまう インスタントのアイスココアを作って、ちょっと粉が残った・・・その溶け残った粉が私の(バストロの)音? そんな感じ。 どうも「太く」と言う言葉が独り歩きしてるような気がします。 管の太さに見合った「豊かな響き」は必要だけど それと「音を太く」と言うのは違うと思う マンハッタン・ジャズ・オーケストラのデイブ・テイラーやフィラデルフィア管のボリンジャー あたりもデカいマウスピースでバリバリと吹いてます 熱帯ジャズ楽団の西田 幹さんもグレッグヒルの1Gなんて大きいマウスピースで吹いてます 当たり前のことだけど、響きはとても豊か・・・でもチューバみたい音ではないですよね。 トロボーンの音です。 デカいマウスピースで吹くと、カップの直径も深さも大きい(深い)です その分振動する空間が大きくなって、音が太くなった錯覚に陥っちゃいます 我々素人は、その分音が散ってしまう分、周りと音が溶け合わなくなっちゃう。 妙に太い?暗いヘンな音になります。なんちゃってバストロンボーンですね。 プロのバストロ吹きは、音をまとめることができるし、響きが豊かだから その上にいろんな音を乗せることができます。それに混じりやすい。 「音を太く」と言う言葉は危険だと思う それを言うならば「豊かな響き」と言う言葉に置き換えるべきじゃないだろうか 私が初めて「すっげぇ~」と思ったバストロ吹きは 中学生時代にLPで聞いた、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのレイモンド・プレムルー。 生音聞いて感動したのが、ウィーン・フィルのシュトレッカーさん。 バルトークの「中国の不思議な役人」のソロは、とても素晴らしいものでした。 あと、ボストン響のダグラス・ヨー。 もう、この2人は世界のトップクラスだけに、ひたすら感動・・・ あとハマってるのは 熱帯ジャズ楽団の西田 幹さんと、マンハッタン・ジャズ・オーケストラのデイブ・テイラー。 CDとかテレビでしか聞いたことないですけど 2人とも渋い・・・ マンハッタン・ジャズ・オーケストラのデイブ・テイラー・・・去年、名古屋に来たのに 財布の事情で行けなかった・・・残念! バストロも吹きたいなぁ・・・楽器も欲しいなぁ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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