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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

意地悪じいさんの畑

意地悪じいさんの畑

花咲か爺の話は、皆さんご存知でしょう。

正直に真面目に働くじいさんが、大判小判などの宝を得る話です。

それに対して、まねをして楽をして富を得ようとする
意地悪じいさんは、ガラクタしか得ることが出来ません。

本当に、畑や臼から宝が出てくるわけでなく、正直に真面目に働いて、それが認められて、
富を得るという話でしょう。

この話は童話だと思っていましたが・・・

なんと、意地悪じいさんの畑が実在しました!

瓦や瀬戸物が掘ったら出て来るどころか
露出しています!

これを作物ができる畑に変えるのは
大変なように思われます。
恐るべき負の遺産のようですが・・・

恥ずかしながら、これは当院の裏の畑です。

いかが思われますか?

しかし、これは現在の日本の姿です。

最近はめっきり報道が少なくなりましたが、
冷凍餃子に劇薬の農薬が混入していた事件から始まり、
中国産の食品に対する信頼性が落ちました。

そこで、スーパーなどでも中国産は危険ということで、
消費者が買わなくなっているようです。

国産の農産物には追い風とも言いますが・・・

皆が国産の農産物を買うとして、誰がそれを作るんでしょう?

現在の日本の食料輸入量は
6000万トンとも言います。

一人あたり500キロ
四人家族なら年間2トン!

まさか、農家が作る???

お金さえ出せば、農産物が買えるように
思うのは幻想のように思います。

以前「地球はどうなる?」で書いたように
農業は儲かる職業ではなく、
都市部では農地が建物や道路に変わり
どんどんなくなっています。

現在でもガソリン税の暫定税率や道路特定財源の問題について、
国会で活発な議論がされています。

しかし、与野党とも税金をどうするかは議論していますが、
道路を作る作らないかという議論は余りありませんし、
まして、道路を元の土地に戻すという議論は
全くありません。

また、食料自給率が下がっていることが問題になっています。
それを上げるためには、農地が増えなければ
無理のように思えますが・・・

食料自給率を上げる、そして、温暖化に対抗する
政策を考えれば、道路など無くせるところはめくって、
地道に返し、農地を少しでも増やすという議論が
あってもよさそうです。

ちなみに温暖化対策には1兆円が使われるそうですが、
一方で道路を作るならば、それはどぶに捨てるようなものでしょう。

その昔、家は自然に帰る素材で作られていました。
道路も、通行に便利なようにちょっと自然を変えただけです。

もし使わなくなったとしたら、放置すれば自然に還りました。

でも、現在の道路や、鉄筋コンクリートの建物はどうでしょう?

放置したとしても作物が取れるような
土地になるのでしょうか?

元に戻すためには写真の意地悪じいさんの畑
どころの労力ではないでしょう。

実は農地の問題だけではありません。

今から40年も前、日本の農業は3チャン農業といわれていました。
父ちゃんを除いた、じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん
の三人で農業を行なっていたのです。

さて今は・・・後継者がいなくなっている状態です。
農家が儲かる職業ではない以上、
当たり前の話かも知れません。

農地も無くなり、作る人もいない。

いったい、日本の農業はどうなるんでしょう?

一方で、先日の「あたご」と漁船が衝突した事件、
そして在日米軍の少女暴行事件も同じ根を
持っているような気がします。

事件自体はいろいろ議論されていますし、
私も見解を述べました。
それは置いておきますが、

「自衛隊が日本を守る」

というのはおかしくありませんか?

(米軍が日本を守っているというのは
もっとおかしい)

某国軍が攻めてきたら、

「自衛隊に戦ってくれ」

というだけですか?
現在の自衛隊はお金で傭兵を雇っているようなものです。

傭兵は日本のために戦ってくれるんでしょうか?

また、治安についても同じではないでしょうか?

「警察が治安を守る」

というのでは・・・・

今年になってから大きくニュースになった、
道路特定財源の問題、冷凍餃子の問題、
在日米軍が事件を起こす問題、
自衛隊の事故の問題は、
実は同じ問題のようにも思います。

しかし、お金で買うものは、
いつも買えるとは限りません。

国民がどうしても必要なもの
皆が食べる食料や安心して暮らせる環境
は買うべきではないでしょう。

現代の日本では、正直じいさんやその畑が減って
意地悪じいさんが増えているように見えてなりません。

しかし、意地悪じいさんが増えるような社会は
将来に大きな借金を残すように思えてなりません。

最終更新日 2008年02月26日
今年から少しでも、自給を行なおうと、
意地悪じいさんの畑を耕そうと思っています。
しかし、少し掘っただけで
こんなにたくさんの瓦が出来ていました!

瓦だけではありません、割れた瀬戸物やガラス、
ビニール、などのゴミがたくさん出て来て、
少し掘っただけで嫌気が差してきます。

捨てる時に、後からどうなるか考えなかったのか!

そんなことを考えながら、畑を起こしています。

ガソリン税・道路特定財源の問題が
国会で取り上げられていますが、
道路なんか作るのはやめましょう。

もし道路を使わなくなって、
畑に戻す時の労力は、
「意地悪じいさんの畑」
どころではありません。

少なくとも、腹を立てて、
文句を言いながらでも
スコップや鍬で畑にできる
レベルでないことは間違いありません。

もっと問題なのが原発!

~~~~~以下引用~~~~~~

温暖化対策で原子力利用の拡大不可欠

国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は21日、
地球温暖化対策には原子力エネルギーの平和利用の
拡大が不可欠として、国際的な共通認識の形成と
枠組み作りを積極的に働きかけるべき、などとする
平成19年版原子力白書を閣議に報告した。 

3月21日 産経新聞

~~~~~以上引用~~~~~~~

と言いますが・・・

原発こそ、道路の比ではありません。

プルトニウム239の半減期は約2万4000年。
つまり、放射能が半分になるまでに、
日本の歴史の10倍!

ほとんど永久的に汚染が残ってしまいます!

それ以前に、原発が温暖化に有効???

確かに、原子力発電所自体はCO2の排出量が
少ないかもしれません。

しかし、原発を作るためには膨大な化石燃料が使われ、
出力が制御できないため、わざわざ熱を捨てます。

それに原発といえども化石燃料なしでは
稼働できません。

莫大な放射性廃棄物による放射能汚染の
危険性まで考えたら、怖くて使えないはずですが・・・

あなたは後世に何を残しますか?



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