左前左前着物は右前に着るというのはご存知だと思います。 ちょうど右手が懐に入るような着方です。 逆に左前というのは、亡くなった方に着せるので、 一般的にはしないのですが、真言宗の褊衫という衣は 面白いことに左前に着ます。 修行中に使う衣で、上下がセパレートになっており、 袖も普通の衣より大きいのですが、ゆったりしていて 着衣中でも動きやすいのが特徴です。 ただ、残念なことに一般的には褊衫という衣を見る機会は ほとんど無いかもしれません。 法会や葬儀、法事などで見る機会は全くといって良いほど ありません。僅かに護摩祈祷などの時に 着用される方がいるだけです。 ちなみに、一般のクリーニング屋さんも知らないようで クリーニングに出したことがありますが、 16枚のヒダが4枚に折られて戻ってきました(苦笑) この褊衫は真言宗の衣の中でも、最も古い形のものとも いわれていますので、真言宗はもともと、 左前に着るのが作法か???とも思います。 また、日本では左右で並ぶ場合、左が上座だそうです。 ご存知でしたか? 真言宗のお仏壇では、中央に十三仏、向って左に不動明王 右に弘法大師の軸をお祀りします。 日本の作法からすると、お不動さん(不動明王)より お大師さん(弘法大師)の方が上座に! それはどう考えてもおかしい!ようにも思うのですが、 もしかしたら、真言宗は右が上座なのかも知れません。 このあたり、また、調べてみます。 最終更新日 2008年06月01日 ジャンル別一覧
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